今週公開の映画で観たいもの
12月19日(金)公開
12月20日(土)公開
12月20日(土)~12月31日(金)
12月20日(土)~1月23日(金)
『Paris(パリ)』 "Paris"(仏) walkerplus は、映画祭で鑑賞済み。『猫が行方不明』『スパニッシュ・アパートメント』のセドリック・クラピッシュ監督最新作。これまでと違いコメディ色の薄い群像劇。好きな作品です。
他の公開作で気になるのは『セックス・ピストルズ 勝手にやったぜ!』 "The Sex Pistols/There'll Always Be An England"(英) walkerplus、『URINARA(祖国) 母のまなざし、息子の声』(日)、『ノン子36歳(家事手伝い)』(日) walkerplus、『悪夢探偵2』(日) walkerplus、『GOTH』(日) walkerplus など。
『地球が静止する日』は、ロバート・ワイズ監督の名作『地球の静止する日』 The Day the Earth Stood Still (1951) のリメイク。原題は同じだが、邦題は微妙に違う。『遊星よりの物体X』 The Thing from Another World (1951) と『遊星からの物体X』 The Thing (1982) みたいな違いですね。金曜公開ですが、全国の映画館で12月18日(木)に前夜祭が行われます。
『アラビアのロレンス(完全版)』は、第35回(1962年度)アカデミー賞にて作品賞を始め7部門を受賞した映画の完全版。完全版のニュープリントは2001年8月18日から2週間公開され、お台場シネマ・メディアージュに観に行きました。途中にインターミッション(休憩)が入ります。
今回のニュープリント版公開は、デビッド・リーン監督生誕100周年、映画音楽誕生100周年、コロンビア・スタジオ創設85周年などの記念らしい。音がデジタル化されSRDになったそうだが、2001年のときドルビーSRだったかSRDだったかは分からず。(完全版についてはここを参照)
『英国王 給仕人に乾杯!』は、イジー・メンツェル監督最新作。2007年の第57回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞した。チェコで公開されると、週末(木~日曜の4日間)興行成績にて7週連続1位に。また、第80回(2007年度)アカデミー賞外国語映画賞部門にチェコ代表として出品された。
『懺悔』は、1984年のグルジア映画(当時はソビエト連邦)。1987年の第40回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、審査員特別賞などを受賞した。また、第60回(1987年度)アカデミー賞外国語映画賞部門にソ連代表として出品された。
『永遠のこどもたち』は、スペインで週末興行成績にて6週連続1位となった作品。第22回(2007年度)ゴヤ賞にて14部門にノミネートされ、そのうち7部門にて受賞した。また、第80回(2007年度)アカデミー賞外国語映画賞部門にスペイン代表として出品されている。
『ラースと、その彼女』は、第79回ナショナル・ボード・オブ・レビューにて2007年のトップ10映画に選ばれ、『JUNO/ジュノ』と共に脚本賞を受賞した。また、第80回(2007年度)アカデミー賞の脚本賞にもノミネートされた。
『チェチェンへ アレクサンドラの旅』は、アレクサンドル・ソクーロフ監督作。2007年の第60回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映された。
『ファニーゲームU.S.A.』は、ミヒャエル・ハネケ監督によるオーストリア映画『ファニーゲーム』 Funny Games (1997) walkerplus のリメイク。今回のアメリカ版もミヒャエル・ハネケが監督している。オリジナルは、1997年の第50回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、第33回シカゴ国際映画祭では監督賞を受賞し、日本では2001年にレイトショー公開された。
『マルセイユの決着(おとしまえ)』は、アラン・コルノー監督作。ジョゼ・ジョバンニの小説『おとしまえをつけろ』(Amazon.co.jp)の再映画化。以前の映画化にはジャン=ピエール・メルヴィル監督の『ギャング』Le Deuxième Souffle (1966) がある。
『女バス』(ジョバスと読むらしい)は、アメリカのある高校の女子バスケットボール部の7年間を追ったドキュメンタリー映画。邦題は何とかならなかったのだろうか。
『動物農場』は、1954年のイギリスのアニメーション作品。原作はもちろんジョージ・オーウェルの同名小説。
『チェコ人形アニメの巨匠たち』は、ドキュメンタリー映画。チェコ人形アニメの短編『りんごのお姫様』Jablonová panna / The Apple Tree Maiden (1974) と実現せずに終わった長編『ゴーレム』のパイロット版が併映される。
『無ケーカクの命中男 ノックトアップ』と『寝取られ男のラブ♂バカンス』は2本立て。コメディ映画専門のシネマミラノだった新宿ミラノ3にて上映。「男たちの恋愛強化月間!? 笑いと涙の2本立て!!」だそうだ。面白くなさそうな邦題だが、The Internet Movie Database (IMDb) のユーザー票ではそれぞれ7.6点と7.5点と高評価の2本。
新宿歌舞伎町の新宿コマ劇場が年末に閉館するため、その地下にある映画館「新宿コマ東宝」(586席、1956年開館)も12月31日(水)に閉館します。そのため、12月20日(土)から閉館まで「さよならコマ東宝 ファンが選ぶ、想い出の東宝名作映画フェア」が行われます。
日替わりで『雪国』(1957年)、『駅前旅館』、『放浪記』(1962年)、『椿三十郎』(1962年)、『アルプスの若大将』、『ひばりのすべて』、『駅 STATION』、『細雪』(1983年)、『マルサの女』、『踊る大捜査線 THE MOVIE』、『世界の中心で愛をさけぶ』、『ALWAYS 三丁目の夕日』が上映され、料金は500円均一。コマ東宝には以前よく行きました。懐かしいです。
「フレンチシネマで5週間」では、『かくも長き不在』『地下室のメロディ』が二十数年ぶりに35mmプリントで上映されるそうです。それとは別に、池袋でも新文芸坐8周年記念特集Vol.2として12月20日(土)~12月29日(月)に「香りたつフランス映画への誘い」が行われます。こちらは2本立ての日替り上映で、20作品を上映。
『K-20 怪人二十面相・伝』(ケイ・トゥエンティと読む)は、北村想の小説の映画化。江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズの怪人二十面相を題材にしたもの。北村想版の小説には「サーカスの怪人」と「青銅の魔人」があり、どちらも江戸川乱歩版に同じ題のものがある。さらに、別著者による映画のノベライゼーションも小学館文庫から出ているので間違えないように。
・北村想版「サーカスの怪人」
『怪人二十面相・伝』(1989年 新潮社)Amazon.co.jp
『怪人二十面相・伝』(1995年 ハヤカワ文庫JA)Amazon.co.jp
『怪人二十面相・伝』(2008年 小学館文庫)Amazon.co.jp
・北村想版「青銅の魔人」
『青銅の魔人 怪人二十面相・伝』(1991年 新潮社)Amazon.co.jp
『怪人二十面相・伝 PART2』(2008年 小学館文庫)Amazon.co.jp
・北村想版「サーカスの怪人」「青銅の魔人」の合冊
『怪人二十面相・伝 完全版』(2002年 出版芸術社 「ふしぎ文学館」シリーズ)Amazon.co.jp
12月20日(土)より、渋谷の映画館「シネ・アミューズ」と「アミューズCQN」は、館名を「ヒューマントラストシネマ文化村通り」と「ヒューマントラストシネマ渋谷」に改める。これは運営会社のシネカノンからヒューマントラストがネーミングライツ(命名権)を取得したため(館名変更に関するお知らせ)。
2008年12月19日(金)、20日(土)、23日(火)公開映画 minipara
12月19日(金)公開
- 地球が静止する日 "The Day the Earth Stood Still"(米) - 日劇1系 walkerplus(字幕) 〃(吹替)
12月20日(土)公開
- 英国王給仕人に乾杯! "Obsluhoval jsem anglického krále / I Served the King of England"(チェコ・スロヴァキア) - 日比谷シャンテ シネ walkerplus
- ワールド・オブ・ライズ "Body of Lies"(米) - 丸の内ピカデリー1系 walkerplus
- アラビアのロレンス(完全版ニュープリント) "Lawrence of Arabia"(英) - 新宿テアトルタイムズスクエア walkerplus
- 懺悔 "მონანიება(Monanieba) / Repentance"(ソ連) - 岩波ホール walkerplus
- 永遠のこどもたち "El Orfanato"(スペイン) - シネカノン有楽町1丁目、渋谷アミューズCQN walkerplus
- ラースと、その彼女 "Lars and the Real Girl"(米) - 渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋 walkerplus
- チェチェンへ アレクサンドラの旅 "Александра / Alexandra"(露・仏) - 渋谷ユーロスペース walkerplus
- K-20 怪人二十面相・伝(日) - 日劇2系 walkerplus
- 反恋愛主義 "Csak szex és más semmi / Just Sex and Nothing Else"(ハンガリー) - 渋谷ユーロスペース walkerplus
- ファニーゲームU.S.A. "Funny Games U.S."(米・英・仏・オーストリア・独) - 渋谷シネマライズ walkerplus
- マルセイユの決着(おとしまえ) "Le Deuxième Souffle"(仏) - シアターN渋谷 walkerplus
- 女バス "The Heart of the Game"(米) - 渋谷シアターTSUTAYA walkerplus
- 動物農場 "Animal Farm"(英) - 渋谷シネマ・アンジェリカ walkerplus
- チェコ人形アニメの巨匠たち "Zlatý věk České loutková animace"(チェコ) - 渋谷ユーロスペース walkerplus
- 無ケーカクの命中男 ノックトアップ "Knocked Up"(米) - 新宿ミラノ3 walkerplus
- 寝取られ男のラブ♂バカンス "Forgetting Sarah Marshall"(米) - 新宿ミラノ3 walkerplus
- M "M"(韓) - シネマート六本木 walkerplus
12月20日(土)~12月31日(金)
- さよならコマ東宝 ファンが選ぶ、想い出の東宝名作映画フェア - 詳細 於:新宿コマ東宝
12月20日(土)~1月23日(金)
- フレンチシネマで5週間 - 公式サイト(左下の「About Movies」をクリック) 於:新宿K's cinema
『Paris(パリ)』 "Paris"(仏) walkerplus は、映画祭で鑑賞済み。『猫が行方不明』『スパニッシュ・アパートメント』のセドリック・クラピッシュ監督最新作。これまでと違いコメディ色の薄い群像劇。好きな作品です。
他の公開作で気になるのは『セックス・ピストルズ 勝手にやったぜ!』 "The Sex Pistols/There'll Always Be An England"(英) walkerplus、『URINARA(祖国) 母のまなざし、息子の声』(日)、『ノン子36歳(家事手伝い)』(日) walkerplus、『悪夢探偵2』(日) walkerplus、『GOTH』(日) walkerplus など。
『地球が静止する日』は、ロバート・ワイズ監督の名作『地球の静止する日』 The Day the Earth Stood Still (1951) のリメイク。原題は同じだが、邦題は微妙に違う。『遊星よりの物体X』 The Thing from Another World (1951) と『遊星からの物体X』 The Thing (1982) みたいな違いですね。金曜公開ですが、全国の映画館で12月18日(木)に前夜祭が行われます。
『アラビアのロレンス(完全版)』は、第35回(1962年度)アカデミー賞にて作品賞を始め7部門を受賞した映画の完全版。完全版のニュープリントは2001年8月18日から2週間公開され、お台場シネマ・メディアージュに観に行きました。途中にインターミッション(休憩)が入ります。
今回のニュープリント版公開は、デビッド・リーン監督生誕100周年、映画音楽誕生100周年、コロンビア・スタジオ創設85周年などの記念らしい。音がデジタル化されSRDになったそうだが、2001年のときドルビーSRだったかSRDだったかは分からず。(完全版についてはここを参照)
『英国王 給仕人に乾杯!』は、イジー・メンツェル監督最新作。2007年の第57回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞した。チェコで公開されると、週末(木~日曜の4日間)興行成績にて7週連続1位に。また、第80回(2007年度)アカデミー賞外国語映画賞部門にチェコ代表として出品された。
『懺悔』は、1984年のグルジア映画(当時はソビエト連邦)。1987年の第40回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、審査員特別賞などを受賞した。また、第60回(1987年度)アカデミー賞外国語映画賞部門にソ連代表として出品された。
『永遠のこどもたち』は、スペインで週末興行成績にて6週連続1位となった作品。第22回(2007年度)ゴヤ賞にて14部門にノミネートされ、そのうち7部門にて受賞した。また、第80回(2007年度)アカデミー賞外国語映画賞部門にスペイン代表として出品されている。
『ラースと、その彼女』は、第79回ナショナル・ボード・オブ・レビューにて2007年のトップ10映画に選ばれ、『JUNO/ジュノ』と共に脚本賞を受賞した。また、第80回(2007年度)アカデミー賞の脚本賞にもノミネートされた。
『チェチェンへ アレクサンドラの旅』は、アレクサンドル・ソクーロフ監督作。2007年の第60回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映された。
『ファニーゲームU.S.A.』は、ミヒャエル・ハネケ監督によるオーストリア映画『ファニーゲーム』 Funny Games (1997) walkerplus のリメイク。今回のアメリカ版もミヒャエル・ハネケが監督している。オリジナルは、1997年の第50回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、第33回シカゴ国際映画祭では監督賞を受賞し、日本では2001年にレイトショー公開された。
『マルセイユの決着(おとしまえ)』は、アラン・コルノー監督作。ジョゼ・ジョバンニの小説『おとしまえをつけろ』(Amazon.co.jp)の再映画化。以前の映画化にはジャン=ピエール・メルヴィル監督の『ギャング』Le Deuxième Souffle (1966) がある。
『女バス』(ジョバスと読むらしい)は、アメリカのある高校の女子バスケットボール部の7年間を追ったドキュメンタリー映画。邦題は何とかならなかったのだろうか。
『動物農場』は、1954年のイギリスのアニメーション作品。原作はもちろんジョージ・オーウェルの同名小説。
『チェコ人形アニメの巨匠たち』は、ドキュメンタリー映画。チェコ人形アニメの短編『りんごのお姫様』Jablonová panna / The Apple Tree Maiden (1974) と実現せずに終わった長編『ゴーレム』のパイロット版が併映される。
『無ケーカクの命中男 ノックトアップ』と『寝取られ男のラブ♂バカンス』は2本立て。コメディ映画専門のシネマミラノだった新宿ミラノ3にて上映。「男たちの恋愛強化月間!? 笑いと涙の2本立て!!」だそうだ。面白くなさそうな邦題だが、The Internet Movie Database (IMDb) のユーザー票ではそれぞれ7.6点と7.5点と高評価の2本。
新宿歌舞伎町の新宿コマ劇場が年末に閉館するため、その地下にある映画館「新宿コマ東宝」(586席、1956年開館)も12月31日(水)に閉館します。そのため、12月20日(土)から閉館まで「さよならコマ東宝 ファンが選ぶ、想い出の東宝名作映画フェア」が行われます。
日替わりで『雪国』(1957年)、『駅前旅館』、『放浪記』(1962年)、『椿三十郎』(1962年)、『アルプスの若大将』、『ひばりのすべて』、『駅 STATION』、『細雪』(1983年)、『マルサの女』、『踊る大捜査線 THE MOVIE』、『世界の中心で愛をさけぶ』、『ALWAYS 三丁目の夕日』が上映され、料金は500円均一。コマ東宝には以前よく行きました。懐かしいです。
「フレンチシネマで5週間」では、『かくも長き不在』『地下室のメロディ』が二十数年ぶりに35mmプリントで上映されるそうです。それとは別に、池袋でも新文芸坐8周年記念特集Vol.2として12月20日(土)~12月29日(月)に「香りたつフランス映画への誘い」が行われます。こちらは2本立ての日替り上映で、20作品を上映。
『K-20 怪人二十面相・伝』(ケイ・トゥエンティと読む)は、北村想の小説の映画化。江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズの怪人二十面相を題材にしたもの。北村想版の小説には「サーカスの怪人」と「青銅の魔人」があり、どちらも江戸川乱歩版に同じ題のものがある。さらに、別著者による映画のノベライゼーションも小学館文庫から出ているので間違えないように。
・北村想版「サーカスの怪人」
『怪人二十面相・伝』(1989年 新潮社)Amazon.co.jp
『怪人二十面相・伝』(1995年 ハヤカワ文庫JA)Amazon.co.jp
『怪人二十面相・伝』(2008年 小学館文庫)Amazon.co.jp
・北村想版「青銅の魔人」
『青銅の魔人 怪人二十面相・伝』(1991年 新潮社)Amazon.co.jp
『怪人二十面相・伝 PART2』(2008年 小学館文庫)Amazon.co.jp
・北村想版「サーカスの怪人」「青銅の魔人」の合冊
『怪人二十面相・伝 完全版』(2002年 出版芸術社 「ふしぎ文学館」シリーズ)Amazon.co.jp
12月20日(土)より、渋谷の映画館「シネ・アミューズ」と「アミューズCQN」は、館名を「ヒューマントラストシネマ文化村通り」と「ヒューマントラストシネマ渋谷」に改める。これは運営会社のシネカノンからヒューマントラストがネーミングライツ(命名権)を取得したため(館名変更に関するお知らせ)。
2008年12月19日(金)、20日(土)、23日(火)公開映画 minipara