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忘れないように……

丸の内ルーブル 館名復帰

2008-12-01 10:57:26 | 映画館
銀座・有楽町の映画館「サロンパス ルーブル丸の内」が、12月1日(月)に館名を「丸の内ルーブル」に戻しました。久光製薬とのネーミングライツ(命名権)の契約期間が終了したためです。

これは、1987年10月開館の丸の内ルーブルが、2005年12月10日(土)から2008年11月末までの契約で、館名を「サロンパス ルーブル丸の内」にしていたもの。映画館での命名権の取得は国内で初めて(IMAXなどの大型映像上映施設は除く)であった。

ちなみに、ルーブルの運営会社であるテイ・アンド・テイ映画興行は2008年11月末に解散している。この会社は、東映と東急レクリエーションとの共同出資により1985年に設立された株式会社だった。久光製薬から得た命名権料も効果なく、債務超過での解散となったようだ。

ルーブルの興行成績不振をシネコンの進出の影響などと報じているが、番組編成に問題があったと思う。シネコンなど他の劇場でも客入りの良くない作品をかけていることが多かった。個人的には好きな作品だったりするが。

ところで、サロンパスルーブルのオリジナル・マナー広告のアニメーションはどうなってしまうんだろう。引き続き上映して欲しいんだけど。


今回のことで、ネーミングライツとはお金に困ってるところが売りに出すもんなんだなぁと改めて思いました。運営内容なども変えないと結局つぶれるなどして、命名権を取得した側もイメージダウンにつながってしまうことになりかねない。

と思っていたら、シネカノン運営の映画館「シネ・アミューズ」と「アミューズCQN」の命名権が売り出され、2008年12月20日(土)から「ヒューマントラストシネマ文化村通り」と「ヒューマントラストシネマ渋谷」になるそうです(何年契約かは不明)。

元の館名がなくなる上に、長すぎる。渋谷の全然違う2ヶ所に似た名前とは。映画館もスポンサーも観客も誰も得しない。ネーミングライツを取得する前に、ネーミングセンスをなんとかしないと。


丸の内ルーブル - 映画館紹介サイト「港町キネマ通り」(取材:2005年8月)
劇場新報 ~「サロンパス ルーブル丸の内」が12月10日オープン! - ぴあサイト内
丸の内ルーブルの館名変更についてのプレスリリース - PDFファイル(2005年10月18日)
ルーブル運営会社「テイ・アンド・テイ映画興行」11月末解散 : 映画ニュース - eiga.com

シネ・アミューズ イースト/ウエスト - 港町キネマ通り(取材:2000年10月)
シネ・アミューズとアミューズCQNの館名変更についてのプレスリリース - PDFファイル(2008年11月4日)

追記
「丸の内プラゼール」も12月1日から「丸の内ピカデリー3」に劇場名を変更になった。ここは「丸の内松竹」(1987年開館)だったが、松竹が邦画のブロック・ブッキングを解消したため、名称を一般公募して1999年6月に「丸の内プラゼール」に館名を変更した。丸の内ピカデリー1・2とプラゼールで上映作品が入れ替わったりもしていたため館名変更となったのだろうか。

丸の内ピカデリー1・2/丸の内プラゼール - 港町キネマ通り(取材:2001年10月)
劇場名変更のお知らせ - 松竹映画館ドットコム