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忘れないように……

MCUの映画の公開順、見る順番 【マーベル映画あれこれ 2】(2021年6月時点)

2021-06-11 12:15:00 | 映画 - 作品

 この7月、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以来2年ぶりにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画が映画館に帰ってくる!

 そこで、マーベルの映画について以下の4回に分けて書こうと思います。2回目の今回はMCUの映画について、公開された順番や見る順番について簡単に書いておきます。


  1. ブラック・ウィドウ登場映画など
  2. MCUの映画 ――公開順や見る順番
  3. MCUのテレビシリーズ ――2013年~2020年と2021年以降
  4. マーベル映画とマルチバース(多元宇宙)

◆ ◆ ◆

 アメリカの漫画は、日本ではアメリカン・コミックもしくはアメリカン・コミックスの略で「アメコミ」と呼ばれる。アメコミの二大勢力としてDCコミックとマーベルコミックがある。いずれも数々のスーパーヒーロー物を長年ヒットさせてきた。



 マーベルのアメコミを原作とした実写映画は幾つも作られてきたが、2008年の『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』からマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)と呼ばれる一連のシリーズ物が始まった。

 MCUは、数年後の目標としてヒーロー達が集まってアベンジャーズというチームを組むのを映画で描こうと始まったプロジェクトだ。数本の映画をまとめてひとつのフェーズとしている。

 MCUはこれまで23本の映画が公開された。最初の映画6本を「フェーズ1」、次の映画6本を「フェーズ2」、その次の映画11本を「フェーズ3」としている。各フェーズの終盤にはヒーローチームのアベンジャーズが活躍して世界を救う映画が作られている。そして、フェーズ1~3は「インフィニティ・サーガ」と名付けられた。

 映画はこの7月公開の24本目から「フェーズ4」に入る。2021年には24作目~27作目の4本が公開予定。2022年も4本公開し、2023年にも2月と5月に公開されることまでが発表されている。



 基本的にこれまでのMCU映画は劇場公開された年を舞台にしていると考えていいだろう。

 公開年より過去を舞台にした映画は、5作目の『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(第二次世界大戦が舞台)、21作目の『キャプテン・マーベル』(1990年代が舞台)の2本のみ。この7月公開の『ブラック・ウィドウ』が3本目となる。

 公開年より未来を舞台にした映画は、2019年公開の2作品。22作目の『アベンジャーズ/ エンドゲーム』と23作目の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。いずれも2023年が舞台となっている。これは「エンドゲーム」の冒頭で話が5年進むため。「エンドゲーム」の後を描いた映画はしばらくは、公開年より少し未来が舞台となっている可能性が高い。

 そんなわけで、MCUは基本的には公開順に観ればいいと思う。どうしても時系列順に観たいなら、先ほど書いた『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』と『キャプテン・マーベル』の2本を最初に観るだけで、残りは公開順に観ればいいだろう。

 なお、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(原題には the があり、GotG と略す)の1作目と2作目は地球から約250万光年離れたアンドロメダ銀河が主な舞台となっており、他のMCU作品とは19作目『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』になるまで関わりが少ない。このため、GotGの1&2作目は「インフィニティ・ウォー」の前ならいつ見てもよいと思います。



 ちなみに、日本のDisney+(ディズニープラス)のサイト内に時系列順で並べたものがあります。それによると順番が公開順と少し異なります。

 最初に『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』と『キャプテン・マーベル』を見て、その後はほぼ公開順なのだが、公開順とは逆に『アイアンマン2』『インクレディブル・ハルク』の順に見る、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は『アントマン』の前、『ブラックパンサー』は『マイティ・ソー バトルロイヤル』の前、Disney+のテレビシリーズ『ワンダヴィジョン』と『ファルコン&ウィンターソルジャー』は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の前でした。



 公開順は以下の通り。表のあとに公開順に映画のポスター画像を並べました。



MCUの映画一覧
北米公開作品名備考
フェーズ1
 12008年アイアンマン
Iron Man
「アイアンマン」の1作目
 22008年インクレディブル・ハルク
The Incredible Hulk
「ハルク」唯一のMCU単独主演作
 32010年アイアンマン2
Iron Man 2
「アイアンマン」の2作目
 42011年マイティ・ソー
Thor
「マイティ・ソー」の1作目
 52011年キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
Captain America: The First Avenger
「キャプテン・アメリカ」の1作目
1940年代が舞台
 62012年アベンジャーズ
Marvel's The Avengers
「アベンジャーズ」の1作目
フェーズ2
 72013年アイアンマン3
Iron Man 3
「アイアンマン」の3作目
 82013年マイティ・ソー/ダーク・ワールド
Thor: The Dark World
「マイティ・ソー」の2作目
 92014年キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
Captain America: The Winter Soldier
「キャプテン・アメリカ」の2作目
102014年ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
Guardians of the Galaxy
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の1作目
112015年アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
Avengers: Age of Ultron
「アベンジャーズ」の2作目
122015年アントマン
Ant-Man
「アントマン&ワスプ」の1作目
フェーズ3
132016年シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
Captain America: Civil War
「キャプテン・アメリカ」の3作目
アベンジャーズの面々も登場
142016年ドクター・ストレンジ
Doctor Strange
「ドクター・ストレンジ」の1作目
152017年ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
Guardians of the Galaxy Vol. 2
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の2作目
162017年スパイダーマン:ホームカミング
Spider-Man: Homecoming
MCU版「スパイダーマン」の1作目
172017年マイティ・ソー バトルロイヤル
Thor: Ragnarok
「マイティ・ソー」の3作目
182018年ブラックパンサー
Black Panther
「ブラックパンサー」の1作目
192018年アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
Avengers: Infinity War
「アベンジャーズ」の3作目
202018年アントマン&ワスプ
Ant-Man and the Wasp
「アントマン&ワスプ」の2作目
212019年キャプテン・マーベル
Captain Marvel
「キャプテン・マーベル」の1作目
1990年代が舞台
222019年アベンジャーズ/エンドゲーム
Avengers: Endgame
「アベンジャーズ」の4作目
232019年スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
Spider-Man: Far From Home
MCU版「スパイダーマン」の2作目
フェーズ4
242021年
7月9日
『ブラック・ウィドウ』
Black Widow
ブラック・ウィドウの単独主演作
252021年
9月3日
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings
シャン・チー初登場
262021年
11月5日
『エターナルズ』
Eternals
エターナルズ初登場
272021年
12月17日
Spider-Man: No Way HomeMCU版「スパイダーマン」の3作目
282022年
3月25日
Doctor Strange in the Multiverse of Madness「ドクター・ストレンジ」の2作目
292022年
5月6日
Thor: Love and Thunder「マイティ・ソー」の4作目
302022年
7月8日
Black Panther: Wakanda Forever「ブラックパンサー」の2作目
312022年
11月11日
The Marvels「キャプテン・マーベル」の2作目
322023年
2月17日
Ant-Man and the Wasp: Quantumania「アントマン&ワスプ」の3作目
332023年
5月5日
Guardians of the Galaxy Vol. 3「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の3作目
34未定Fantastic Fourファンタスティック・フォーがMCUに初登場



posters of Marvel Cinematic Universe Phase 1 (1/2)posters of Marvel Cinematic Universe Phase 1 (2/2)

posters of Marvel Cinematic Universe Phase 2 (1/2)posters of Marvel Cinematic Universe Phase 2 (2/2)

posters of Marvel Cinematic Universe Phase 3 (1/4)posters of Marvel Cinematic Universe Phase 3 (2/4)
posters of Marvel Cinematic Universe Phase 3 (3/4)posters of Marvel Cinematic Universe Phase 3 (4/4)

posters of Marvel Cinematic Universe Phase 4 (1/2)
posters of Marvel Cinematic Universe Phase 4 (2/2)




 シリーズ途中で配役が変更された登場人物が幾つかある。主要な役を3つだけ挙げておく。

 ハルクこと科学者ブルース・バナー。MCUの2作目『インクレディブル・ハルク』のみエドワード・ノートンが主演し、MCUの6作目『アベンジャーズ』からはマーク・ラファロが演じている。

 アイアンマンの親友でアメリカ空軍の中佐ローディ。後にウォーマシンとなる。MCUの1作目『アイアンマン』のみテレンス・ハワード、MCUの3作目『アイアンマン2』からはドン・チードルが演じている。

 アントマンの娘キャシー・ラング。MCUの12作目『アントマン』と20作目『アントマン&ワスプ』では子役俳優のアビー・ライダー・フォートソン(2008年生)が演じ、MCUの22作目『アベンジャーズ/ エンドゲーム』では成長した姿をエマ・ファーマン(2001年生)が演じていたが、MCUの32作目 Ant-Man and the Wasp: Quantumania ではキャスリン・ニュートン(1997年生)に変更となる。

 逆に一人で複数のMCU映画に出演して別の主要人物を演じている役者もいたりします。




 次回は、MCUの世界を舞台にしたテレビシリーズについて書きます。2013年から約45分×130話以上あるドラマも。



参照:

ブラック・ウィドウ登場映画など 【マーベル映画あれこれ 1】(2021年6月時点)

2021-06-11 12:05:00 | 映画 - 作品

 この7月、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以来2年ぶりにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画が映画館に帰ってくる!

 そこで、マーベルの映画について書こうと思います。とても長くなったので以下の4回に分けました。分けたら初回がとても短くなってしまいましたが……。1回目の今回は『ブラック・ウィドウ』について簡単に書いておきます。


  1. ブラック・ウィドウ登場映画など
  2. MCUの映画 ――公開順や見る順番
  3. MCUのテレビシリーズ ――2013年~2020年と2021年以降
  4. マーベル映画とマルチバース(多元宇宙)

◆ ◆ ◆

 2020年5月1日に公開される予定だった映画『ブラック・ウィドウ』が、幾度もの公開延期を経て、今年7月9日(金)に日本も含め世界同時公開されることが決定した。その後、日本公開日は1日早まり7月8日(木)に変更すると5月20日に発表された。

 ただし、米国だけでなく日本でも7月9日(金)からDisney+(ディズニープラス)の「プレミア アクセス」でも配信される。定額配信サービスのDisney+に加入するだけでは見ることができなくて、作品ごとに追加料金を払うと配信で視聴可能となる。

 Disney+の月額は税込み770円(初月無料)、「プレミア アクセス」の追加料金は税込3,278円(2,980円+消費税10%)である。追加料金を払うとDisney+の会員期間中は何度でも視聴可能。


『ブラック・ウィドウ』の米国版ポスター(公開日が2020年5月、2020年11月、2021年7月)

 映画『ブラック・ウィドウ』はブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフを主人公としている。コミックでは1964年に初めて登場したキャラクターだ。MCUではスカーレット・ヨハンソンが演じており、これまでに以下の8本の映画に登場し、今回9本目にして初めての単独主演。

  1. 2010年 『アイアンマン2』
  2. 2012年 『アベンジャーズ』
  3. 2014年 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
  4. 2015年 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
  5. 2016年 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
  6. 2018年 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
  7. 2019年 『キャプテン・マーベル』 ※エンドクレジットのみ
  8. 2019年 『アベンジャーズ/ エンドゲーム』

 『ブラック・ウィドウ』はMCUの24本目の長編映画。時系列としてはMCUの13作目『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』と19作目『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』との間の話となる。

 おそらく、『ブラック・ウィドウ』は他のMCU作品を観ていなくても大丈夫な内容となっているだろう。あえて予習するなら、上記のブラック・ウィドウ登場作品だけでなく、MCUの1作目~13作目を公開順に観ていればいいだろう。さらに時間があるなら、14作目~23作目をこれも公開順に観ていればいいかと思う。


 次回は、MCUの映画を公開順に並べた表などを書きます。


◆ ◆ ◆

 参考までに、劇場公開とDisney+(ディズニープラス)の「プレミア アクセス」での配信を同時に行う映画は日本では以下の4本のみ。いずれも2021年の映画。同日開始は『ラーヤと龍の王国』のみで、他の3作は劇場公開の翌日から配信。「プレミア アクセス」の追加料金はどの作品も税込3,278円。


作品名劇場公開日プレミア アクセス
開始日
Blu-ray発売日通常配信開始
『ラーヤと龍の王国』3月5日(金)3月5日(金)5月21日(金)6月4日(金)午後4時
『クルエラ』5月27日(木)5月28日(金)
『ブラック・ウィドウ』7月8日(木)7月9日(金)
『ジャングル・クルーズ』7月29日(木)7月30日(金)

 2021年に劇場公開される予定のディズニー映画は他に3本。8月27日公開『ザ・ビートルズ:Get Back』、9月3日公開『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、11月5日公開『エターナルズ』。いずれも劇場公開のみで、日本での「プレミア アクセス」での配信予定は今のところアナウンスされていない。

 劇場公開と「プレミア アクセス」での配信を同時に行うのは、コロナ禍で劇場公開がままならなかったり、劇場まで足を運ぶ人が減っていたからだが、今後も続けるかは不明。



 『ラーヤと龍の王国』は作品自体の評判は良かったものの、映画館以外でも見れる状態での劇場公開に映画館側が反発して、日本ではディズニーアニメにしては上映館数が少なくなってしまい、作品の認知度も上がらず大きなヒットとはならなかった。土日の全国観客動員数ランキングでは初登場6位→7位→9位→トップ10圏外となった。

 『クルエラ』もとても良い出来だったが日本では上映館数が少なくて、土日の全国観客動員数ランキングでは初登場6位→7位(先週末)となっている。(追記:その後の順位は、→8位)

 もう1年半近く映画館で宣伝してきた『ブラック・ウィドウ』はラーヤやクルエラほど上映ボイコットされることはないだろう。単独作品のラーヤならともかく、シリーズ物のMCU作品なら同時配信でも大規模公開せざるを得ないだろうというディズニーの強気も感じる。

(追記: 今までMCU映画とは無縁だったミニシアターに『ブラック・ウィドウ』のチラシが裏面に館名入りで置いてあった。これは『ラーヤと龍の王国』と『クルエラ』を上映してくれたお礼に『ブラック・ウィドウ』の上映館に入れたのか、それとも『ブラック・ウィドウ』も大手シネコンはイオンシネマとユナイテッド・シネマ系列のみ上映にとどまるということなのか。)

 ただでさえコロナ禍で経営が厳しくなってる映画館のことを考えると、同時ではなく1ヶ月くらい遅れての追加料金配信でもいいのではないだろうかと思ってしまう。



参照:

2021年6月公開の気になった映画たち

2021-06-10 12:58:30 | 観たい映画

 前回のブログで、2021年5月公開の映画の中で気になっていたものを書いた。次は4月公開作を書こうと思っていたのだが、リストにしておくと見逃し防止など色々と自分に都合がよかったので、先に6月公開作の分を書くことにした。(※4月分は5月31日の日付で後日投稿します)


◇ ◇ ◇

 現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う緊急事態宣言が出されている。2020年4月、2021年1月に続いて3回目。

 東京都・大阪府・兵庫県・京都府は4月25日(日)から実施され、終了日は再延長により現時点では6月20日(日)までとなっている。

 他の都道府県の緊急事態宣言は、愛知県・福岡県は5月12日(水)から、北海道・岡山県・広島県は5月16日(日)から、沖縄県が5月23日(日)から実施されている。いずれも、現時点では6月20日(日)に終了予定。

 「まん延防止等重点措置」(蔓延の“蔓”が常用漢字ではないため平仮名表記され交ぜ書きとなっているが、常用漢字表は目安とされており常用漢字でない漢字であっても公用文等に使用して構わない)は、埼玉県・千葉県・神奈川県が4月20日(火)~6月20日(日)、岐阜県・三重県が5月9日(日)~6月20日(日)、群馬県・石川県・熊本県5月16日(日)~6月13日(日)となっている。

 ちなみに、東京オリンピック(TOKYO 2020)の日程は2021年7月23日(金)夜8時から開会式、8月8日(日)夜8時から閉会式となっている。開会式の前々日の21日(水)から始まる競技はソフトボールとサッカー、開会式の当日の日中から始まる競技はボートとアーチェリー。



 今回の緊急事態宣言を受けて、東京都や大阪府などでは映画館に4月25日(日)から休業要請を出していた。東京都の要請は5月31日(月)で終了。大阪府の要請は6月1日(火)から土曜日と日曜日にのみ休業に切り替わった。

 あくまで要請なので、該当地域の全館が休館していたわけではない。しかし、シネコンは4月25日から5月31日まで休館していたようだ。

 また、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出ている地域では、映画館は営業していても終映時刻を平時より早めている館が大半である。


◇ ◇ ◇

 さて、驚くのは休館から再開となったシネコンの上映ラインナップである。まるで37日間の休業などなかったかのよう。もし4月、5月も営業していたらこうなっていただろうなという上映スケジュールで、他の道府県の現時点の上映スケジュールと大差のない印象である。

 休館前の上映作で再開後も上映してるのはロングラン中の作品、大ヒット中の作品、緊急事態宣言が出る直前の4月23日(金)に公開された作品のみといった感じ。もちろん館によるのだろうけれど。

 具体的には、ロングラン作品は昨年10月公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』と3月8日公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、大ヒット中の作品は4月16日公開の『名探偵コナン 緋色の弾丸』。



 多くの館で上映が再開されなかった作品には、アカデミー賞で作品・監督・主演女優賞を受賞した『ノマドランド』もある。3月26日公開だったのでちょうど1ヶ月上映されたところで映画館に休業要請。

 アカデミー賞の授賞式が日本時間の4月26日(月)と、緊急事態宣言が出された直後に受賞発表となってしまった。『ノマドランド』は大本命であったので多くの映画ファンはすでに鑑賞済みであったが、やはり世間の認知度が上がるのは受賞後である。

 土日の全国観客動員数ランキングでも、公開6週目の5月1日&2日のランキングで初めてトップ10内に入り、5位→6位→10位と3週連続トップ10入りしていた。なのに、6月1日以降の東京都と大阪府の上映規模は休業前から激減している。



 もっと散々なのは4月公開作や5月上旬公開作。

 4月9日(金)公開の『21ブリッジ』や『ザ・スイッチ』などは4月24日(土)までの16日間のみの上映となってしまった館が多くなった。前者は昨年亡くなったチャドウィック・ボーズマンが主演・製作したアクション・サスペンス。後者は『ハッピー・デス・デイ』の監督による女子高生と連続殺人鬼の体が入れ替わってしまうホラー・コメディ。『ザ・スイッチ』は1月8日(金)に始まった前回の緊急事態宣言の影響を受けて、公開日を1月15日(金)から延期して4月9日(金)公開にしたのに踏んだり蹴ったりだ。

 5月上旬公開作は6月1日(火)の上映ラインナップに入っていても、6月3日(木)や6月10日(木)で上映終了だったりしてたりも。



 4月中旬~下旬の感染者数が増えていてそろそろ緊急事態宣言が出そうという時期には、外出を減らそうと映画を観に行くのを控えていた人もいたと思うが、営業再開後に上映がないのなら緊急事態宣言が出てしまう前に映画館に行ったほうがよかったという事になってしまう。隣県の映画館に観に出かける人もいたわけで、特定の地域のみに映画館の休業要請を出すことが“人流”を増やすという逆効果になってしまう。


◇ ◇ ◇

 話を戻して、6月公開作で気になった映画について前回同様に以下のような表にしました。今回は項目数を増やしたけど、書くのに時間がかかって見づらくもなったので、次回があるとしてもここまで書かないかも。



posters (1/2)posters (2/2)



2021年6月公開の気になった映画
作品名・原題・公開年・レイティングIMDbユーザー票
(投票者数)
ジャンル前売り券公式サイト、上映劇場情報
2021年06月04日(金)公開
『グリーンランド ―地球最後の2日間―』 Greenland (2020) G6.4 (84,620)アクション/パニック/ドラマカード
オンライン券
greenland-movie.jp劇場情報
『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』 The Comeback Trail (2020) G5.6 (2,546)コメディ/犯罪カード
オンライン券
comeback-hollywood.com劇場情報
『コンティニュー』 Boss Level (2021) PG126.9 (28,429)アクション/ミステリー/SFオンライン券continue-movie.jp劇場情報
『幸せの答え合わせ』 Hope Gap (2019) G6.7 (3,779)ドラマ/ロマンスmovie.kinocinema.jp/works/hopegap劇場情報
『映画大好きポンポさん』 (2021) G()アニメ/ドラマ/青春カード
オンライン券
pompo-the-cinephile.com劇場情報
『田舎司祭の日記』 Journal d'un curé de campagne (1951)7.9 (10,442)ドラマ紙券inakashisai2021.jp
2021年06月11日(金)公開
『Mr.ノーバディ』 Nobody (2021) PG127.4 (91,654)アクション/犯罪/ドラマオンライン券universalpictures.jp/micro/mr-nobody劇場情報
『逃げた女』 도망친 여자 / The Woman Who Ran (2020) G6.7 (1,745)ドラマ紙券
オンライン券
nigetaonna-movie.com劇場情報
『ブラックバード 家族が家族であるうちに』 Blackbird (2019) PG126.5 (2,869)ドラマカード
オンライン券
blackbird.ayapro.ne.jp劇場情報
『インヘリタンス』 Inheritance (2020) G5.5 (10,029)ミステリー/サスペンスオンライン券klockworx-v.com/inheritance劇場情報
『クローブヒッチ・キラー』 The Clovehitch Killer (2018) G6.6 (19,965)サスペンス/ドラマ/ミステリー紙券clovehitch-killer.net-broadway.com
2021年06月12日(土)公開
『ベル・エポックでもう一度』 La Belle Époque (2019) R15+7.4 (12,513)ドラマ/コメディ/ファンタジー紙券lbe-movie.jp劇場情報
『犬は歌わない』 Space Dogs (2019)6.2 (381)ドキュメンタリーmoolin-production.co.jp/spacedogs劇場情報
2021年06月18日(金)公開
『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』 A Quiet Place Part II (2020) G7.9 (18,795)ホラー/サスペンス/SFオンライン券quietplace.jp劇場情報
『モータルコンバット』 Mortal Kombat (2021) R15+6.2 (109,543)アクション/アドベンチャー/ファンタジーカード
オンライン券
warnerbros.co.jp/mortalkombat-movie劇場情報
『RUN/ラン』 Run (2020) G6.7 (49,922)ミステリー/スリラーオンライン券run-movie.jp劇場情報
『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』 True History of the Kelly Gang (2019) PG126.0 (8,870)伝記/犯罪/ドラマオンライン券kellygangjp.com劇場情報
『グリード ファストファッション帝国の真実』 Greed (2019) PG125.7 (5,389)コメディ/ドラマgreed-japan.com劇場情報
『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』 (2021) G()アクション/コメディ/犯罪カード
オンライン券
the-fable-movie.jp劇場情報
『青葉家のテーブル』 (2021) G()ドラマ/青春カード
オンライン券
aobakenotable.com劇場情報
2021年06月25日(金)公開
『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』 Peter Rabbit 2: The Runaway (2021) G6.2 (1,112)アドベンチャー/コメディカード
オンライン券
peterrabbit-movie.jp劇場情報
『1秒先の彼女』 消失的情人節 / My Missing Valentine (2020) G7.3 (1,008)コメディ/ドラマ/ファンタジーカード
オンライン券
bitters.co.jp/ichi-kano劇場情報
『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』 Billie Eilish: The World's a Little Blurry (2021)7.8 (5,656)ドキュメンタリー/音楽カード
オンライン券
universal-music.co.jp/billieeilish-theworldsalittleblurry劇場情報
『Arc アーク』 (2021) G()ドラマ/SFカード
オンライン券
warnerbros.co.jp/arc-movie劇場情報
『王の願い ハングルの始まり』 나랏말싸미 / The King's Letters (2019) G5.9 (208)ドラマ/歴史紙券hark3.com/hangul劇場情報
『スレイト』 슬레이트 / Slate (2020) G5.0 (58)アクション/ファンタジーslate-movie.com
『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』 (2021) G()SF/青春オンライン券natsu-eno-tobira.com劇場情報
『海辺の金魚』 The Goldfish: Dreaming of the Sea (2021)()ドラマ紙券umibe-kingyo.com劇場情報
『いとみち』 (2021) G()ドラマカード
オンライン券
itomichi.com劇場情報
『ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語』 The Journey / فيلم الرحلة (2021) G()アニメ/アクション/ファンタジーカード
オンライン券
journey.toeiad.co.jp劇場情報



 『Arc アーク』と『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』は、どちらも海外のSF小説を原作とした実写の日本映画。その事自体がとても珍しいのに、同日公開になったのは面白い。『夏への扉』の公開日はもともとは2月19日(金)だったのだが、1月8日(金)に始まった前回の緊急事態宣言の期限延長が確実視され公開延期を決めたのだった。


◇ ◇ ◇

 6月4日(金)~24日(木)と6月26日(土)には「インディアンムービーウィーク2021 パート1」もある。上映作は「グレート・インディアン・キッチン」、「マーリ」、「女神たちよ」、「まばたかない瞳」、「双璧のアリバイ」、「囚人ディリ」。

 6月11日(金)からは「麗しのセシリア・チャン特集上映」も開催。上映作は『星願 あなたにもういちど』と『忘れえぬ想い』。

 6月12日(土)からは「作家主義 ホン・サンス」がある。上映作は『カンウォンドのチカラ』と『オー!スジョン』。



 そして、6月24日(木)~7月18日(日)には「EUフィルムデーズ 2021」。上映作は以下の通り。


2021年06月24日(木)~7月18日(日) 「EUフィルムデーズ 2021」(※は日本初公開)

eufilmdays.jp  nfaj.go.jp/exhibition/eufilmdays202105
作品名・原題・公開年・レイティングIMDbユーザー票
(投票者数)
ジャンル
『マロナの幻想的な物語り』 L'extraordinaire voyage de Marona (2019) G7.6 (751)アニメ/ドラマ/ファンタジー/アート
「ブニュエルと亀甲のラビリンス」 Buñuel en el laberinto de las tortugas (2018) 7.1 (1,491)アニメ/ドラマ/伝記
『ウルフウォーカー』 WolfWalkers (2020) G8.1 (22,496)アニメ/ファンタジー/アドベンチャー
「境界線」 Čiara / Межа (2017) 6.7 (823)サスペンス/犯罪
「完全監視」 Вездесъщият (2017) 7.7 (1,016)サスペンス/ドラマ
「ウィンター・ブラザーズ」 Vinterbrødre (2017)6.4 (1,391)サスペンス/ドラマ
「ゴリアテ」 Goliat (2018) 6.9 (832)サスペンス/犯罪
『この世界に残されて』 Akik maradtak (2019) G7.2 (1,296)ドラマ
『ザ・ライフルマン』 Dveselu putenis (2019)7.6 (3,025)アクション/戦争/ドラマ
『COLD WAR あの歌、2つの心』 Zimna wojna (2018) G7.6 (51,070)ドラマ/ロマンス/音楽
「ポルトガルの女」 A Portuguesa (2018)6.5 (340)ドラマ/歴史劇
「彼女たちの物語」 Histoire(s) de femme(s) (2018) ドキュメンタリー
「思春期 彼女たちの選択」 Adolescentes (2019)7.2 (585)ドキュメンタリー
「フローズン・アンブロシア」 Frozen Ambrosia (2017) 8.8 (24)ドキュメンタリー
「オーストリアからオーストラリアへ ふたりの自転車大冒険」 Austria 2 Australia (2020) 8.3 (16)ドキュメンタリー/アドベンチャー
「もう一つのドリームチーム」 The Other Dream Team (2012)8.4 (3,476)ドキュメンタリー/スポーツ
「ファイト・ガール」 Vechtmeisje (2018) 6.3 (211)ドラマ/アクション/ファミリー
「ことの成り行き」 Posledice (2018) 6.9 (1,709)ドラマ
「システム・クラッシャー 家に帰りたい」 Systemsprenger (2019)7.8 (11,013)ドラマ
「フェアプレー」 Fair Play (2014) 6.8 (920)ドラマ/スポーツ
「ユニコーンを追え」 Ükssarvik (2019) 7.0 (303)ドラマ/コメディ
「コミックサンズ Comic Sans」 Comic Sans (2018) 7.0 (938)コメディ/ドラマ/ロマンス
『恋する遊園地』 Jumbo (2020) R15+6.1 (798)ドラマ/ロマンス/ファンタジー
「パトリック」 De Patrick (2019) 6.9 (1,486)ドラマ/コメディ/ミステリー
『スマグリング・ヘンドリクス』 Smuggling Hendrix (2018)6.6 (881)ドラマ/コメディ
『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』 Tuntematon mestari (2018) G7.3 (1,088)ドラマ/ミステリー
『ナポリの隣人』 La tenerezza (2017)6.3 (1,065)ドラマ


―――― もう少し何か書くかも知れません。 ――――



参照:

2021年5月公開の気になった映画たち

2021-06-01 12:55:00 | 観たい映画

 東京都では緊急事態宣言を受けて、映画館に休業要請が2021年4月25日から5月31日まで出された。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う緊急事態宣言は、2020年4月、2021年1月に続いて3回目。今回は東京都・大阪府・兵庫県・京都府の4都府県が対象。4月25日から5月11日までの期間で出された。

 国は映画館は営業していいとしていたが、東京都は映画館に休業要請を出す。都内の映画館は全館ではないものの多くの館がこれに従った。

 この3回目の緊急事態宣言は5月11日で終了とはならず、5月31日まで延長することが決まる。5月12日からは愛知県・福岡県の2県も対象地域に加えられ、計6都府県が対象となった。

 都内の映画館のうち休業していた館も、5月12日から営業再開する館と引き続き休業する館とに分かれた。結局、シネコンは休業を続けたが、シネコン以外の館では休業してる館のほうが稀で大半は営業再開していた。

 緊急事態宣言は対象地域が増えて、期間も6月20日まで延長されたが、東京都から映画館への休業要請は5月31日で終了となった。これにより都内の休館していた映画館も6月1日から営業再開された。


◇ ◇ ◇

 ゴールデンウィーク前からの休館もあって、5月中は映画館に行く気分になかなかなれなかった。このため、営業再開中に観逃した映画も多くあったので、メモしておこうと思う。とりあえずは、5月公開の映画について。



posters (1/2)posters (2/2)



2021年5月公開の気になった映画
作品名・原題・公開年IMDbユーザー票
(投票者数)
公式サイト、上映劇場情報
2021年05月01日(土)公開
『海辺の彼女たち』 (2020)7.2 (15)umikano.com劇場情報
2021年05月07日(金)公開
『ファーザー』 The Father (2020)8.3 (63,356)thefather.jp劇場情報
『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』 Mon inconnue (2019)7.0 (3,839)love-second-sight.jp劇場情報
『プロジェクトV』 急先鋒 / Vanguard (2020)4.7 (3,792)projectv.jp劇場情報
『ジェントルメン』 The Gentlemen (2019)7.8 (264,724)gentlemen-movie.jp劇場情報
2021年05月14日(金)公開
『海辺の家族たち』 La villa (2017)6.5 (1,472)movie.kinocinema.jp/works/lavilla劇場情報
『クー!キン・ザ・ザ』 Ku! Kin-dza-dza (2013)6.0 (825)pan-dora.co.jp/kookindzadza
2021年05月14日(金)~ 「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」
『リオの男』 L'homme de Rio (1964)7.1 (4,629)belmondoisback.com劇場情報
『カトマンズの男』 Les tribulations d'un Chinois en Chine (1965)6.3 (1,764)
『相続人』 L'héritier (1973)6.3 (920)
『エースの中のエース』 L'as des as (1982)6.6 (3,272)
『アマゾンの男』 Amazone (2000)4.8 (377)
2021年05月15日(土)公開
『デッドロック』 Deadlock (1970)6.6 (1,049)deadlock.movie.onlyhearts.co.jp
『グンダーマン 優しき裏切り者の歌』 Gundermann (2018)7.3 (1,734)gundermann.jp劇場情報
2021年05月21日(金)公開
『やすらぎの森』 Il pleuvait des oiseaux (2019)7.5 (524)yasuragi.espace-sarou.com劇場情報
『レスキュー』 緊急救援 / The Rescue (2020)6.1 (450)rescue-movie.com劇場情報
『ミッション:ポッシブル』 미션 파서블 / Mission Possible (2021)6.4 (369)klockworx-asia.com/mp劇場情報
『野良人間 獣に育てられた子どもたち』 Feral (2018)6.4 (68)nora-ningen.com劇場情報
『地獄の花園』(2021)warnerbros.co.jp/jigokumovie.jp/劇場情報
2021年05月21日(金)~ 「カトリーヌ・スパーク レトロスペクティブ」
『狂ったバカンス』 La voglia matta (1962)6.8 (409)spaak2021.com
『太陽の下の18才』 Diciottenni al sole (1962)5.8 (86)
『禁じられた抱擁』 La noia (1963)7.1 (752)
『女性上位時代』 La matriarca (1968)5.3 (640)
2021年05月22日(土)公開
『ペトルーニャに祝福を』 Господ постои, името ѝ е Петрунија / God Exists, Her Name Is Petrunija (2019)6.8 (1,858)petrunya-movie.com劇場情報
2021年05月27日(木)公開
『クルエラ』 Cruella (2021)7.4 (21,265)disney.co.jp/movie/cruella.html劇場情報
2021年05月28日(金)公開
『アオラレ』 Unhinged (2020)6.0 (49,967)movies.kadokawa.co.jp/aorare劇場情報
『ローズメイカー 奇跡のバラ』 La fine fleur (2020)6.2 (17)movies.shochiku.co.jp/rosemaker劇場情報
『5月の花嫁学校』 La bonne épouse (2020)5.9 (1,182)5gatsu-hanayome.com劇場情報
『アメリカン・ユートピア』 American Utopia (2020)8.3 (2,963)americanutopia-jpn.com劇場情報
『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』 Amazing Grace (2018)7.5 (3,985)gaga.ne.jp/amazing-grace劇場情報
『HOKUSAI』 (2020)hokusai2020.com劇場情報


 『海辺の彼女たち』と『海辺の家族たち』とが公開。似た題名だが前者は日本=ベトナムの映画、後者はフランス映画で2作の間にまったく関連はない。また、過去に『海辺の~たち』という邦題の映画もない。

 『ファーザー』は今年のアカデミー賞で主演男優賞と脚色賞を受賞した映画。アカデミー賞の授賞式は4月25日(日本時間では26日)だったわけだが、稼ぎ時に都内などではシネコンが休館になってしまった。これは3月26日公開の『ノマドランド』も。

 『ファーザー』はフランスの劇作家フロリアン・ゼレールが自身の舞台を映画化したもの。初監督作品である。原作となった舞台はフランスだけでなく各国で上演され、日本では2019年に『Le Père 父』の題で橋爪功と若村麻由美の主演で上演された。

 フロリアン・ゼレールは2010年に "La Mère"(母)、2012年に "Le Père"(父)、2018年に "Le Fils"(息子)と家族三部作を発表しており、母はフロリアン・ゼレール自身で映画化予定、息子は日本で今夏『Le Fils 息子』の題で上演予定である。

 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』は、昨年5月1日(金)公開予定であったが1回目の緊急事態宣言で延期されてたフランス映画。海外での評判が非常に高く、日本でも興収を期待されていたが、3回目の緊急事態宣言中に日本公開となってしまった。

 『プロジェクトV』はジャッキー・チェン主演のアクション映画。邦題は『プロジェクトA』などを連想させるが、単独作品。監督がスタンリー・トンなので期待できるか。日本では広東語の香港版で上映だとか。

――まだ書きかけです――


アカデミー賞の発表順や俳優賞についてあれこれ

2021-05-14 12:45:00 | 映画 - ベスト

 今年のアカデミー賞の授賞式での各賞の発表の順番は、例年とはかなり違う物となった。

Shawna Xが担当した第93回アカデミー賞の公式ビジュアル

 監督賞は、過去5年では21番目や23番目と終盤に発表されていたが、今回は7番目に発表。作品賞は、今までは最後に発表されていたのに、今回は最後から3番目。

 それもこれも、主演男優賞を最後に持って来るためだった。昨年8月に大腸癌で43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマンの受賞で式典の最後を飾ろうと考えたのだろう。

 2016年~2021年の授賞式の具体的な発表順は以下の通り。


日時
(現地時間)
2021年
4月25日
2020年
2月9日
2019年
2月24日
2018年
3月4日
2017年
2月26日
2016年
2月28日
第93回第92回第91回第90回第89回第88回
司会無し無し無しジミー・キンメルジミー・キンメルクリス・ロック
作品賞『ノマドランド』『パラサイト 半地下の家族』『グリーンブック』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ムーンライト』『スポットライト 世紀のスクープ』
開始時刻
(日本時間)
9:00am10:00am10:00am10:00am10:30am10:30am
放映時間3時間19分3時間36分3時間21分3時間53分3時間49分3時間37分
各部門の発表順
1脚本賞助演男優賞助演女優賞助演男優賞助演男優賞脚本賞
2脚色賞長編アニメーション賞長編ドキュメンタリー賞メイク&ヘアスタイリング賞メイク&ヘアスタイリング賞脚色賞
3国際長編映画賞短編アニメーション賞メイク&ヘアスタイリング賞衣装デザイン賞衣装デザイン賞助演女優賞
4助演男優賞脚本賞衣装デザイン賞長編ドキュメンタリー賞長編ドキュメンタリー賞衣装デザイン賞
5メイク&ヘアスタイリング賞脚色賞美術賞音響編集賞音響編集賞美術賞
6衣装デザイン賞短編実写映画賞撮影賞録音賞録音賞メイク&ヘアスタイリング賞
7監督賞美術賞音響編集賞美術賞助演女優賞撮影賞
8音響賞衣装デザイン賞録音賞外国語映画賞外国語映画賞編集賞
9短編実写映画賞長編ドキュメンタリー賞外国語映画賞助演女優賞短編アニメーション賞音響編集賞
10短編アニメーション賞短編ドキュメンタリー賞編集賞短編アニメーション賞長編アニメーション賞録音賞
11長編アニメーション賞助演女優賞助演男優賞長編アニメーション賞美術賞視覚効果賞
12短編ドキュメンタリー賞音響編集賞長編アニメーション賞視覚効果賞視覚効果賞短編アニメーション賞
13長編ドキュメンタリー賞録音賞短編アニメーション賞編集賞編集賞長編アニメーション賞
14視覚効果賞撮影賞短編ドキュメンタリー賞短編ドキュメンタリー賞短編ドキュメンタリー賞助演男優賞
15助演女優賞編集賞視覚効果賞短編実写映画賞短編実写映画賞短編ドキュメンタリー賞
16美術賞視覚効果賞短編実写映画賞脚色賞撮影賞長編ドキュメンタリー賞
17撮影賞メイク&ヘアスタイリング賞脚本賞脚本賞作曲賞短編実写映画賞
18編集賞国際長編映画賞脚色賞撮影賞歌曲賞外国語映画賞
19作曲賞作曲賞作曲賞作曲賞脚本賞作曲賞
20歌曲賞歌曲賞歌曲賞歌曲賞脚色賞歌曲賞
21作品賞監督賞主演男優賞監督賞監督賞監督賞
22主演女優賞主演男優賞主演女優賞主演男優賞主演男優賞主演女優賞
23主演男優賞主演女優賞監督賞主演女優賞主演女優賞主演男優賞
24作品賞作品賞作品賞作品賞作品賞


 今年は23部門と昨年までより1部門少ないのは、録音賞(Best Sound Mixing、第3回アカデミー賞から)と音響編集賞(Best Sound Editing、第36回から)が統合されて音響賞(Best Sound)になったからだ。



 また、従来の外国語映画賞(Best Foreign Language Film、第20回から)の名称が、昨年開催の第92回から国際長編映画賞(Best International Feature Film)に変更された。この名称変更は2019年4月の会合で決められた。

 名称は変更されたが、エントリー資格は米国以外で製作された主要言語が非英語の長編であることに変わりはない。このため、ナイジェリアからこの部門に初めて出品された『LIONHEART/ライオンハート』が、その主要言語がナイジェリア唯一の公用語である英語であったため、第92回アカデミー賞の国際長編映画賞において失格とされて物議をかもした。翌年のアカデミー賞には、ナイジェリアはハウサ語の映画を出品した。



 今年のアカデミー賞の開始時刻が前年より1時間も早くなったのは、コロナ禍で延期されて4月開催となりアメリカではサマータイムが始まっていたため。現地では開始時刻は前年通りである。ただし、2017年までのアカデミー賞と比べると現地時間でも30分早く始まっている。



◆ ◆ ◆

 話を戻すと、今年の授賞式で最後に発表となった主演男優賞はチャドウィック・ボーズマンではなくアンソニー・ホプキンスが受賞した。主演作『ファーザー』の日本公開は2021年5月14日(金)で、緊急事態宣言の期間延長を受けて休業中の映画館も地域によっては多いのだが、予定通りの日付で公開となった。

 私は授賞式の数日前にチャドウィック・ボーズマン主演の『マ・レイニーのブラックボトム』を観て、ボーズマンの受賞はないなと思った。作品自体は悪くはないんだけれど “とても良かった” わけでもなく、そういう作品の中での演技にいまいちピンと来なかった。(誰から見ても分かりやすい “熱演” ならともかく、そうでない演技を演技経験のない者が評価するのは難しく、演技の善し悪しというのは分かりづらい)

 下馬評などからチャドウィック・ボーズマンが本命視されていたが、予想をアンソニー・ホプキンスに変更した。ボーズマン以外の4名の主演男優賞候補のうち『ミナリ』のスティーヴン・ユァン以外の3人は見てなかったので、年齢的に最後のノミネートかもしれないという理由からで、予想というより希望だった。まさか的中するとは思わなかった。



 チャドウィック・ボーズマン主演のNetflixの『マ・レイニーのブラックボトム』は、主演男優賞の他に主演女優賞・美術賞・衣装デザイン賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞の計5部門でノミネートされ、衣装デザイン賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門を受賞。主要部門は俳優賞のみのノミネートだった。

 そもそも、作品賞にも監督賞にも脚色賞にもノミネートされてない映画で主演賞を受賞できるのだろうか。

 たとえアカデミー賞級の演技をしても、それがラジー賞にノミネートされるような最低映画だったら、アカデミー会員は投票するだろうか。やはり、名作の中での演技だからこそ、アカデミー賞に絡んでくるのだと思う。



 そこで、今世紀に入ってから授賞式が開催された第73回~第93回の21回のアカデミー賞の俳優賞の受賞者が出た映画が、アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚本賞・脚色賞にノミネートされたか、受賞したか調べてみた。各年の受賞俳優は主演女優賞・主演男優賞・助演女優賞・助演男優賞の順に並べています。受賞を「◎」、ノミネート止まりを「△」、ノミネートもされなかったものは「×」としています。



開催年
(作品賞
ノミネート数)
俳優作品名作品
監督
脚本・
脚色賞
2021年
第93回
(8本)
フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』
アンソニー・ホプキンス『ファーザー』×
ユン・ヨジョン『ミナリ』
ダニエル・カルーヤ Judas and the Black Messiah×
2020年
第92回
(9本)
レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』×××
ホアキン・フェニックス『ジョーカー』
ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』×
ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
2019年
第91回
(8本)
オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』
ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』××
レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』××
マハーシャラ・アリ『グリーンブック』×
2018年
第90回
(9本)
フランシス・マクドーマンド『スリー・ビルボード』×
ゲイリー・オールドマン『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男××
アリソン・ジャネイ『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』×××
サム・ロックウェル『スリー・ビルボード』×
2017年
第89回
(9本)
エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』
ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
ヴィオラ・デイヴィス『フェンス』×
マハーシャラ・アリ『ムーンライト』
2016年
第88回
(8本)
ブリー・ラーソン『ルーム』
レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』×
アリシア・ヴィカンダー『リリーのすべて』×××
マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』×
2015年
第87回
(8本)
ジュリアン・ムーア『アリスのままで』×××
エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』×
パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』
J・K・シモンズ『セッション』×
2014年
第86回
(9本)
ケイト・ブランシェット『ブルージャスミン』××
マシュー・マコノヒー『ダラス・バイヤーズクラブ』×
ルピタ・ニョンゴ『それでも夜は明ける』
ジャレッド・レトー『ダラス・バイヤーズクラブ』×
2013年
第85回
(9本)
ジェニファー・ローレンス『世界にひとつのプレイブック』
ダニエル・デイ=ルイス『リンカーン』
アン・ハサウェイ『レ・ミゼラブル』××
クリストフ・ヴァルツ『ジャンゴ 繋がれざる者』×
2012年
第84回
(9本)
メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』×××
ジャン・デュジャルダン『アーティスト』
オクタヴィア・スペンサー『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』××
クリストファー・プラマー『人生はビギナーズ』×××
2011年
第83回
(10本)
ナタリー・ポートマン『ブラック・スワン』×
コリン・ファース『英国王のスピーチ』
メリッサ・レオ『ザ・ファイター』
クリスチャン・ベイル『ザ・ファイター』
2010年
第82回
(10本)
サンドラ・ブロック『しあわせの隠れ場所』××
ジェフ・ブリッジス『クレイジー・ハート』×××
モニーク『プレシャス』
クリストフ・ヴァルツ『イングロリアス・バスターズ』
2009年
第81回
(5本)
ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』
ショーン・ペン『ミルク』
ペネロペ・クルス『それでも恋するバルセロナ』×××
ヒース・レジャー『ダークナイト』×××
2008年
第80回
(5本)
マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ ~愛の讃歌~』×××
ダニエル・デイ=ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
ティルダ・スウィントン『フィクサー』
ハビエル・バルデム『ノーカントリー』
2007年
第79回
(5本)
ヘレン・ミレン『クィーン』
フォレスト・ウィッテカー『ラストキング・オブ・スコットランド』×××
ジェニファー・ハドソン『ドリームガールズ』×××
アラン・アーキン『リトル・ミス・サンシャイン』×
2006年
第78回
(5本)
リース・ウィザースプーン『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』×××
フィリップ・シーモア・ホフマン『カポーティ』
レイチェル・ワイズ『ナイロビの蜂』××
ジョージ・クルーニー『シリアナ』××
2005年
第77回
(5本)
ヒラリー・スワンク『ミリオンダラー・ベイビー』
ジェイミー・フォックス『Ray/レイ』×
ケイト・ブランシェット『アビエイター』
モーガン・フリーマン『ミリオンダラー・ベイビー』
2004年
第76回
(5本)
シャーリーズ・セロン『モンスター』×××
ショーン・ペン『ミスティック・リバー』
レネー・ゼルウィガー『コールド マウンテン』×××
ティム・ロビンス『ミスティック・リバー』
2003年
第75回
(5本)
ニコール・キッドマン『めぐりあう時間たち』
エイドリアン・ブロディ『戦場のピアニスト』
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ『シカゴ』
クリス・クーパー『アダプテーション』××
2002年
第74回
(5本)
ハリー・ベリー『チョコレート』××
デンゼル・ワシントン『トレーニング デイ』×××
ジェニファー・コネリー『ビューティフル・マインド』
ジム・ブロードベント『アイリス』×××
2001年
第73回
(5本)
ジュリア・ロバーツ『エリン・ブロコビッチ』
ラッセル・クロウ『グラディエーター』
マーシャ・ゲイ・ハーデン『ポロック 2人だけのアトリエ』×××
ベニチオ・デル・トロ『トラフィック』


 第73回~第93回の俳優賞受賞者のべ84名のうち、作品賞・監督賞・脚本賞・脚色賞のいずれにもノミネートされてない作品から俳優賞を受賞したのは18回あった(レネー・ゼルウィガーが2回受賞してるので計17名)。第82回から作品賞のノミネート作品数が倍増したのに、第82回~第93回の12回だけでも7回。意外と多かった。

  • 第92回 - レネー・ゼルウィガー (『ジュディ 虹の彼方に』 主演)
  • 第90回 - アリソン・ジャネイ (『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』 助演)
  • 第88回 - アリシア・ヴィカンダー (『リリーのすべて』 助演)
  • 第87回 - ジュリアン・ムーア (『アリスのままで』 主演)
  • 第84回 - メリル・ストリープ (『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』 主演)
  •  〃  - クリストファー・プラマー (『人生はビギナーズ』 助演)
  • 第82回 - ジェフ・ブリッジス (『クレイジー・ハート』 主演)
  • 第81回 - ペネロペ・クルス (『それでも恋するバルセロナ』 助演)
  •  〃  - ヒース・レジャー (『ダークナイト』 助演)
  • 第80回 - マリオン・コティヤール (『エディット・ピアフ ~愛の讃歌~』 主演)
  • 第79回 - フォレスト・ウィッテカー (『ラストキング・オブ・スコットランド』 主演)
  •  〃  - ジェニファー・ハドソン (『ドリームガールズ』 助演)
  • 第78回 - リース・ウィザースプーン (『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』 主演)
  • 第76回 - シャーリーズ・セロン (『モンスター』 主演)
  •  〃  - レネー・ゼルウィガー (『コールド マウンテン』 助演)
  • 第74回 - デンゼル・ワシントン (『トレーニング デイ』 主演)
  •  〃  - ジム・ブロードベント (『アイリス』 助演)
  • 第73回 - マーシャ・ゲイ・ハーデン (『ポロック 2人だけのアトリエ』 助演)

 逆に、作品賞・監督賞そして脚本部門の賞の3つとも受賞した作品から俳優賞を受賞した者は、コリン・ファース(『英国王のスピーチ』主演)、ハビエル・バルデム(『ノーカントリー』助演)、ジェニファー・コネリー(『ビューティフル・マインド』助演)の3名のみ。思ってた以上に少ない。


 第73回~第93回のアカデミー賞で俳優賞を複数回受賞してるのは、以下の7名。いずれも2度受賞。この中で、作品賞・監督賞・脚本賞・脚色賞のいずれにもノミネートされてない作品から俳優賞を受賞したのはレネー・ゼルウィガーのみ。

  • フランシス・マクドーマンド (『ノマドランド』 主演、『スリー・ビルボード』 主演)
  • レネー・ゼルウィガー (『ジュディ 虹の彼方に』 主演、『コールド マウンテン』 助演)
  • マハーシャラ・アリ (『グリーンブック』 助演、『ムーンライト』 助演)
  • ケイト・ブランシェット (『ブルージャスミン』 主演、『アビエイター』 助演)
  • ダニエル・デイ=ルイス (『リンカーン』 主演、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 主演)
  • クリストフ・ヴァルツ (『ジャンゴ 繋がれざる者』 助演、『イングロリアス・バスターズ』 助演)
  • ショーン・ペン (『ミルク』 主演、『ミスティック・リバー』 主演)


◆ ◆ ◆

 先ほど、ラジー賞うんぬんと言ったが、今年は37年ぶりの珍事があった。

 ラジー賞とは、ゴールデン・ラズベリー賞の愛称。アカデミー賞の授賞式の前日に “最低” の映画や演技を選んで表彰している。会費を払えば誰でも会員になれて投票できる。

 今年のアカデミー賞授賞式の中継で話題をさらったグレン・クローズが、Netflixの『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』の演技でなんとアカデミー賞とラジー賞の両方で助演女優賞にノミネートされてたのだ。結果としてはどちらも受賞には至らず。

 『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』は、アカデミー賞では助演女優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門、ラジー賞では監督賞・助演女優賞・脚本賞の3部門にノミネートされた。原作は2016年のノンフィクション本『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』。

 同じ映画での演技でアカデミー賞とラジー賞の両方にノミネートされた俳優にはこれまで、『泣かないで』 Only When I Laugh (1981年) で助演男優賞のジェームズ・ココと、『愛のイエントル』 Yentl (1983年) で助演女優賞のエイミー・アーヴィングの2名がいるだけ。いずれも受賞は他の俳優だった。

 本当に最低な映画は観てる人がほとんどいなかったりするので、結局は名前の知られた映画に票が集まりノミネートすることになるため、こういうこともまれに起きるのである。



参照:

2021年の第93回アカデミー賞 長編映画ノミネート一覧

2021-03-23 13:00:00 | 映画 - ベスト

 第93回アカデミー賞のノミネーションが2021年3月15日(月)に発表されました。

 前回まであった音響編集(Best Sound Editing)部門がなくなり、録音(Best Sound Mixing)部門に統合され、今回から音響(Best Sound)部門になりました。ややこしかったとは言え、エンタメ大作が受賞しやすい部門が一つ減ったのは残念ですね。

Shawna Xが担当した第93回アカデミー賞の公式ビジュアル

 前回のブログでは、ノミネーション発表前に主要部門で有力視されてる映画39本の作品紹介をしました。

 今回は、ノミネーションの中から短編作品の3部門を除く20部門でノミネートされた作品を以下の表にしました。ノミネートされた数の多い順にしています。同じ数の作品では英語題の冠詞は除いたアルファベット順に並べています。

 公開日などは3月23日時点で判明してるものです。授賞式が予定されている2021年4月25日(日)より前に日本で劇場公開される作品には表に色を付けました。動画配信サービスの製作作品でも日本の映画館で公開されてるものは日付に※印を付けました。



◆ ◆ ◆

題名監督日本での劇場公開ノミネート部門
10部門ノミネート (1作品)
『Mank/マンク』
Mank
デヴィッド・フィンチャー2020年11月20日(金) ※Netflix作品作品・監督・主演男優・助演女優・美術・撮影・衣装デザイン・メイクアップ&ヘアスタイリング・作曲・音響
6ノミネート (6作品)
『ファーザー』
The Father
フロリアン・ゼレール2021年5月14日(金)作品・主演男優・助演女優・脚色・美術・編集
Judas and the Black MessiahShaka King未定作品・助演男優(2人)・脚本・撮影・歌曲
『ミナリ』
Minari
リー・アイザック・チョン 2021年3月19日(金)作品・監督・主演男優・助演女優・脚本・作曲
『ノマドランド』
Nomadland
クロエ・ジャオ2021年3月26日(金)作品・監督・主演女優・脚色・撮影・編集
『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』
Sound of Metal
ダリウス・マーダー劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)作品・主演男優・助演男優・脚本・音響・編集
『シカゴ7裁判』
The Trial of the Chicago 7
アーロン・ソーキン 2020年10月9日(金) ※Netflix作品作品・助演男優・脚本・撮影・歌曲・編集
5部門ノミネート (2作品)
『マ・レイニーのブラックボトム』
Ma Rainey's Black Bottom
ジョージ・C・ウルフ劇場未公開(Netflixにて配信)主演男優・主演女優・衣装デザイン・美術・メイクアップ&ヘアスタイリング
『プロミシング・ヤング・ウーマン』
Promising Young Woman
エメラルド・フェンネル2021年夏(公開予定)作品・監督・主演女優・脚本・編集
4部門ノミネート (1作品)
『この茫漠たる荒野で』
News of the World
ポール・グリーングラス劇場未公開(Netflixにて配信)撮影・美術・音響・作曲
3部門ノミネート (2作品)
『あの夜、マイアミで』
One Night in Miami
レジーナ・キング劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)助演男優・脚色・歌曲
『ソウルフル・ワールド』
Soul
ピート・ドクター劇場未公開(Disney+にて配信)音響・作曲・長編アニメーション
2部門ノミネート (8作品)
『アナザーラウンド』
Druk
(英語題:Another Round)
トマス・ヴィンターベア2021年9月3日(金)監督・国際長編
『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画
Borat Subsequent Moviefilm: Delivery of Prodigious Bribe to American Regime for Make Benefit Once Glorious Nation of Kazakhstan
ジェイソン・ウォリナー劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)助演女優・脚色
Colectiv
(英語題:Collective)
アレクサンダー・ナナウ未定国際長編・長編ドキュメンタリー
Emma.Autumn de Wilde未定衣装デザイン・メイクアップ&ヘアスタイリング
『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』
Hillbilly Elegy
ロン・ハワード2020年11月13日(金) ※Netflix作品助演女優・メイクアップ&ヘアスタイリング
『ムーラン』
Mulan
ニキ・カーロ劇場未公開(Disney+にて配信)衣装デザイン・視覚効果
Pinocchioマッテオ・ガローネ未定衣装デザイン・メイクアップ&ヘアスタイリング
『TENET テネット』
Tenet
クリストファー・ノーラン2020年9月18日(金)美術・視覚効果
1部門ノミネート (21作品)
「少年の君」(映画祭での上映題)
少年的你
(英語題:Better Days)
デレク・ツァン2021年(公開予定)国際長編
『ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け』
Crip Camp
ニコール・ニューナム&
ジム・レブレクト
劇場未公開(Netflixにて配信)長編ドキュメンタリー
『ザ・ファイブ・ブラッズ』
Da 5 Bloods
スパイク・リー劇場未公開(Netflixにて配信)作曲
『ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~』
Eurovision Song Contest: The Story of Fire Saga
デヴィッド・ドブキン劇場未公開(Netflixにて配信)歌曲
『グレイハウンド』
Greyhound
アーロン・シュナイダー劇場未公開(Apple TV+にて配信)音響
『これからの人生』
La vita davanti a sé
(英語題:The Life Ahead)
エドアルド・ポンティ劇場未公開(Netflixにて配信)歌曲
Love and Monstersマイケル・マシューズ劇場未公開(Netflixにて配信)視覚効果
「皮膚を売った男」(映画祭での上映題)
The Man Who Sold His Skin
カウテール・ベン・ハニア2021年(公開予定)国際長編
『ミッドナイト・スカイ』
The Midnight Sky
ジョージ・クルーニー2020年12月11日(金) ※Netflix作品視覚効果
「老人スパイ」(映画祭での上映題)
El agente topo
(英語題:The Mole Agent)
マイテ・アルベルディ未定長編ドキュメンタリー
『オクトパスの神秘: 海の賢者は語る』
My Octopus Teacher
ピッパ・エアリック&
ジェームズ・リード
劇場未公開(Netflixにて配信)長編ドキュメンタリー
『ゴリラのアイヴァン』
The One and Only Ivan
テア・シャーロック劇場未公開(Disney+にて配信)視覚効果
『2分の1の魔法』
Onward
ダン・スキャンロン2020年8月21日(金)長編アニメーション
『フェイフェイと月の冒険』
Over the Moon
グレン・キーン劇場未公開(Netflixにて配信)長編アニメーション
『私というパズル』
Pieces of a Woman
コルネル・ムンドルッツォ劇場未公開(Netflixにて配信)主演女優
Quo Vadis, Aida?ヤスミラ・ジュバニッチ未定国際長編
『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』
A Shaun the Sheep Movie: Farmageddon
リチャード・フェラン&
ウィル・ベチャー
2019年12月13日(金)長編アニメーション
『タイム』
Time
ギャレット・ブラッドリー劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)長編ドキュメンタリー
The United States vs. Billie Holidayリー・ダニエルズ未定主演女優
『ザ・ホワイトタイガー』
The White Tiger
ラミン・バーラニ劇場未公開(Netflixにて配信)脚色
『ウルフウォーカー』
Wolfwalkers
トム・ムーア、ロス・スチュワート2020年10月30日(金)長編アニメーション


 以上、41作品。

 日本の映画館で授賞式前に公開済みとなる作品は10本。授賞式後に日本で劇場公開が決まっている映画は5本。日本での劇場公開がまだ決まってない映画が7本。日本では劇場公開されずに動画配信されている(もしくは配信することが決まっている)作品が19本。

 配信作品ではNetflix(ネットフリックス)の映画が目立ちますが、Amazon Prime Video(アマゾン・プライム・ビデオ)の『サウンド・オブ・メタル』『あの夜、マイアミで』『続・ボラット』『タイム』、Disney+(ディズニー・プラス)の『ソウルフル・ワールド』『ムーラン』『ゴリラのアイヴァン』、Apple TV+(アップルTVプラス)の『グレイハウンド』もノミネートされました。この中には、新型コロナウイルスの感染拡大で劇場公開から配信に切り替えた映画もありますね。



第93回アカデミー賞 複数ノミネート長編のポスター
第93回アカデミー賞 1部門ノミネート長編のポスター



参照:

2021年の第93回アカデミー賞 - 主要部門の有力候補リスト

2021-03-15 13:00:00 | 映画 - ベスト

 今夜ノミネーションが発表される第93回アカデミー賞。本来は2020年公開の映画を対象としているはずでしたが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2020年1月1日~2021年2月28日の14ヶ月間に公開された映画が対象となり、劇場公開されずに動画配信サービスやテレビ放送によって視聴できた映画も今回限り対象となるようです。

 主なスケジュールは、以下の通り。

  • ノミネート投票: 2021年3月5日(金)~3月10日(水)
  • ノミネート発表: 2021年3月15日(月)午前5:19(PDT) ※日本時間 21:19

  • 本選投票: 2021年4月15日(木)~4月20日(火)
  • 本選発表(授賞式) : 2021年4月25日(日) ※日本時間では26日(月)

俳優部門の有力候補

 アカデミー賞(通称:オスカー)予想に、数々の映画の題名が出てきてます。しかし、例年は日本公開がまだまだ先で、邦題決定前の作品が多く、各作品がどんな映画なのか頭になかなか入ってきません。そこで、主要部門の有力候補作品をポスター画像付きで当ブログに毎年まとめています。

 受賞予想としてブログを書いているのではなくて、アメリカで高く評価されてる映画はどれか、これから公開される映画の中から観る作品を選ぶ参考になればと思って書いています。

 出典は Gurus o' Gold という、アメリカの十数名の有名批評家が付けた順位を作品ごとに集計したものです。3月5日に発表された11人分の集計を元に以下に並べました。

 作品名および人名の右肩に付けた星印は、作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優の各部門においての有力候補の順位で、★★★★★は1位、★★★★は2位、★★★は3位、★★は4位、★は5位、☆は6位以下(複数の批評家から投票されたもののみ)となります。

 私は観ると決めたら、その映画の情報はなるべく事前に頭に入れないようにしています。そのため、あらすじについては殆ど調べてません。あしからず。



◆ ◆ ◆

 まずは、3月5日付け予想で作品賞への票が複数人から入った候補13作。



原題: "Nomadland" ★★★★★
邦題: 『ノマドランド』
日本公開: 2021年3月26日(金)

監督: クロエ・ジャオ ★★★★★ (『ザ・ライダー』、『エターナルズ(原題)』)

原作: ジェシカ・ブルーダー『ノマド:漂流する高齢労働者たち』 (2017年)

主な出演者:
 フランシス・マクドーマンド ★★★★ (『スリー・ビルボード』、『ファーゴ』)
 デヴィッド・ストラザーン (『グッドナイト&グッドラック』、『リンカーン』)
 リンダ・メイ

あらすじ等:
 2011年、失業した女性が家を離れアメリカ西部へと流浪する。現在のアメリカで遊牧民(ノマド)のように暮らす人々を描く。



原題: "The Trial of the Chicago 7" ★★★★
邦題: 『シカゴ7裁判』
日本公開: 2020年10月9日(金)

監督: アーロン・ソーキン ★★★★ (『モリーズ・ゲーム』、脚本『ソーシャル・ネットワーク』)

主な出演者:
 サシャ・バロン・コーエン ★★★★ (『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』)
 エディ・レッドメイン (『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、『博士と彼女のセオリー』)
 ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世 (『アス』、『アクアマン』)

あらすじ等:
 1968年、ベトナム戦争下のアメリカ。反戦を訴えるためシカゴでの民主党大会で暴動を企てたとして起訴された7人に対する裁判を描く。実話の映画化。



原題: "Minari" ★★★
邦題: 『ミナリ』
日本公開: 2021年3月19日(金)

監督: リー・アイザック・チョン ★★★ ( "Munyurangabo" 、 "Abigail Harm" )

主な出演者:
 スティーヴン・ユァン (『バーニング 劇場版』、『Okja/オクジャ』)
 ハン・イェリ (『ファイティン!』、『ハナ 奇跡の46日間』)
 ユン・ヨジョン ★★★★ (『チャンシルさんには福が多いね』、『正しい日 間違えた日』)

あらすじ等:
 カリフォルニアに暮らす韓国系アメリカ人一家は、南部のアーカンソー州に引っ越すことにするが……。



原題: "Mank" ★★
邦題: 『Mank/マンク』
日本公開: 2020年11月20日(金)

監督: デヴィッド・フィンチャー ★★★★ (『ゴーン・ガール』、『ソーシャル・ネットワーク』)

主な出演者:
 ゲイリー・オールドマン (『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』、『裏切りのサーカス』)
 アマンダ・セイフライド ★★ (『マンマ・ミーア!』、『ジュリエットからの手紙』)
 チャールズ・ダンス (『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』)

あらすじ等:
 脚本家ハーマン・J・マンキウィッツを主人公に、1941年のオーソン・ウェルズ監督の映画『市民ケーン』の製作舞台裏を描く。



原題: "Ma Rainey's Black Bottom"
邦題: 『マ・レイニーのブラックボトム』
日本公開: 劇場未公開(Netflixにて配信)

監督: ジョージ・C・ウルフ (『サヨナラの代わりに』、『最後の初恋』)

原作: オーガスト・ウィルソンの戯曲 "Ma Rainey's Black Bottom" (1982年)

主な出演者:
 ヴィオラ・デイヴィス ★★★ (『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』、『スーサイド・スクワッド』)
 チャドウィック・ボーズマン ★★★★★ (『ブラックパンサー』、『42 ~世界を変えた男~』)
 グリン・ターマン (『バンブルビー』、『グレムリン』)

あらすじ等:
 1927年、ブルーズシンガーのマ・レイニー(実在の歌手)はシカゴでレコーディング・セッションに臨むが……。



原題: "One Night in Miami"
邦題: 『あの夜、マイアミで』
日本公開: 劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)

監督: レジーナ・キング (出演『ビール・ストリートの恋人たち』)

原作: ケンプ・パワーズの戯曲 "One Night in Miami" (2013年)

主な出演者:
 キングズリー・ベン=アディル (『キング・アーサー』、『トレイン・ミッション』)
 イーライ・ゴリー (『栄光のランナー/1936ベルリン』、『GODZILLA ゴジラ』)
 オルディス・ホッジ (『透明人間』、『ダイ・ハード3』)
 レスリー・オドム・Jr ★★★ (『ハリエット』、『オリエント急行殺人事件』)

あらすじ等:
 もし、1964年にマルコム・X、モハメド・アリ、ジム・ブラウン(アメフト選手)、サム・クックが一堂に会していたら……。



原題: "Promising Young Woman"
邦題: 『プロミシング・ヤング・ウーマン』
日本公開: 2021年夏(予定)

監督: エメラルド・フェンネル (出演『リリーのすべて』)

主な出演者:
 キャリー・マリガン ★★★★★ (『17歳の肖像』、『未来を花束にして』)
 ボー・バーナム (『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』、『ラフ・ナイト 史上最悪!?の独身さよならパーティー』)
 アリソン・ブリー (『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』、『LEGO(R)ムービー』)

あらすじ等:
 30歳のキャシーは、学生時代に親友が受けた出来事の清算をつけようと立ち上がる。



原題: "News of the World"
邦題: 『この茫漠たる荒野で』
日本公開: 劇場未公開(Netflixにて配信)

監督: ポール・グリーングラス (『キャプテン・フィリップス』、『ヴァージン・フライト』)

原作: ポーレット・ジルズ "News of the World" (2016年)

主な出演者:
 トム・ハンクス (『キャスト・アウェイ』、『グレイハウンド』)
 ヘレナ・ゼンゲル ( "Systemsprenger" )
 エリザベス・マーヴェル (『Swallow/スワロウ』、『gifted/ギフテッド』)

あらすじ等:
 1870年、南北戦争後のアメリカ。退役軍人のジェファーソンは孤児の少女を新たな家族のもとへ送り届けるため旅に出る。



原題: "The Father"
邦題: 『ファーザー』
日本公開: 2021年5月14日(金)

監督: フロリアン・ゼレール

原作: フロリアン・ゼレールの戯曲 "Le Père" (2012年)

主な出演者:
 アンソニー・ホプキンス ★★★ (『2人のローマ教皇』、『羊たちの沈黙』)
 オリヴィア・コールマン ★★★★★ (『女王陛下のお気に入り』、『オリエント急行殺人事件』)
 マーク・ゲイティス (『プーと大人になった僕』、『女王陛下のお気に入り』)

あらすじ等:
 81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めているがロンドンでの一人暮らしを続けていた。娘のアンは父を心配するが……。



原題: "Sound of Metal"
邦題: 『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』
日本公開: 劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)

監督: ダリウス・マーダー (脚本『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』)

主な出演者:
 リズ・アーメッド ★★★★ (『ナイトクローラー』、『ヴェノム』)
 オリヴィア・クック (『レディ・プレイヤー1』、『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』)
 ポール・レイシー (『ドラゴン/ブルース・リー物語』、『グリマーマン』)

あらすじ等:
 メタルバンドのドラマーであるルーベンは、聴力を失い始めるが……。



原題: "Judas and the Black Messiah"
日本公開: 未定

監督: シャカ・キング ( "Newlyweeds』)

主な出演者:
 ダニエル・カルーヤ ★★★★★ (『ゲット・アウト』、『ブラックパンサー』)
 レイキース・スタンフィールド (『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』、『ショート・ターム』)
 ジェシー・プレモンス (『アイリッシュマン』、『バイス』)

あらすじ等:
 1960年代後半、ブラックパンサー党は政府に目を付けられる。フレッド・ハンプトンをキリストの弟子ユダと重ねて描く。実話の映画化。



原題: "Da 5 Bloods"
邦題: 『ザ・ファイブ・ブラッズ』
日本公開: 劇場未公開(Netflixにて配信)

監督: スパイク・リー (『ブラック・クランズマン』、『ドゥ・ザ・ライト・シング』)

主な出演者:
 デルロイ・リンドー (『60セカンズ』、『サイダーハウス・ルール』)
 ジョナサン・メジャース (『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』、『囚われた国家』)
 クラーク・ピータース (『ハリエット』、『スリー・ビルボード』)
 チャドウィック・ボーズマン (『マ・レイニーのブラックボトム』、『ブラックパンサー』)

あらすじ等:
 ベトナム戦争からほぼ半世紀。4人の黒人退役軍人が、ベトナムの地へと舞い戻る。



原題: "Soul"
邦題: 『ソウルフル・ワールド』
日本公開: 劇場未公開(Disney+にて配信)

監督: ピート・ドクター (『インサイド・ヘッド』、『カールじいさんの空飛ぶ家』)

主な出演者:
 ジェイミー・フォックス (『黒い司法 0%からの奇跡』、『Ray/レイ』)
 ティナ・フェイ (『シスターズ』、『デート&ナイト』)
 グレアム・ノートン

あらすじ等:
 ニューヨークでジャズ・ピアニストを夢見る音楽教師ジョーは事故に遭い、〈魂〉の世界に迷い込んでしまう。




◆ ◆ ◆

 次に、上記以外の作品で監督賞・俳優部門の各賞・脚本賞・脚色賞に投票者があった9作品。(※書いてる途中でアップしたため、現時点ではあらすじ未記入です)




原題: "Borat Subsequent Moviefilm: Delivery of Prodigious Bribe to American Regime for Make Benefit Once Glorious Nation of Kazakhstan"
邦題: 『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
日本公開: 劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)

監督: ジェイソン・ウォリナー

主な出演者:
 サシャ・バロン・コーエン (『シカゴ7裁判』、『レ・ミゼラブル』)
 マリア・バカローヴァ
 トム・ハンクス (『ハドソン川の奇跡』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』)

あらすじ等:
 ~。



原題: "Hillbilly Elegy"
邦題: 『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』
日本公開: 2020年11月13日(金)

監督: ロン・ハワード (『ビューティフル・マインド』、『バックドラフト』)

原作: J.D.ヴァンス『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』 (2016年)

主な出演者:
 エイミー・アダムス (『メッセージ』、『ビッグ・アイズ』)
 グレン・クローズ ★★★ (『アルバート氏の人生』、『102』)
 ガブリエル・バッソ (『キングス・オブ・サマー』、『SUPER 8/スーパーエイト』)

あらすじ等:
 ~。



原題: "The United States vs. Billie Holiday"
日本公開: 未定

監督: リー・ダニエルズ (『大統領の執事の涙』、『プレシャス』)

原作: ヨハン・ハリ『麻薬と人間 100年の物語 薬物への認識を変える衝撃の真実』 (2015年)

主な出演者:
 アンドラ・デイ (『マーシャル 法廷を変えた男』、『カーズ/クロスロード』)
 トレヴァンテ・ローズ (『ムーンライト』、『ホース・ソルジャー』)
 ギャレット・ヘドランド (『トロン:レガシー』、『フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い』)

あらすじ等:
 ~。



原題: "The Mauritanian"
日本公開: 2021年10月(予定)

監督: ケヴィン・マクドナルド (『わたしは生きていける』、『ラストキング・オブ・スコットランド』)

原作: モハメドゥ・ウルド・スラヒ『グアンタナモ収容所 地獄からの手記』 (2015年)

主な出演者:
 ジョディ・フォスター ★★ (『エリジウム』、『羊たちの沈黙』)
 タハール・ラヒム (『預言者』、『あさがくるまえに』)
 シェイリーン・ウッドリー (『アドリフト 41日間の漂流』、『ダイバージェント』)

あらすじ等:
 ~。



原題: "Pieces of a Woman"
邦題: 『私というパズル』
日本公開: 劇場未公開(Netflixにて配信)

監督: コルネル・ムンドルッツォ (『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』、『ジュピターズ・ムーン』)

主な出演者:
 ヴァネッサ・カービー (『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』、『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』)
 シャイア・ラブーフ (『ハニーボーイ』、『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』)
 エレン・バースティン (『レクイエム・フォー・ドリーム』、『アリスの恋』)

あらすじ等:
 ~。



原題: "Malcolm & Marie"
邦題: 『マルコム&マリー』
日本公開: 劇場未公開(Netflixにて配信)

監督: サム・レヴィンソン (『アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち』、『アサシネーション・ネーション』)

主な出演者:
 ゼンデイヤ (『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』、『グレイテスト・ショーマン』)
 ジョン・デヴィッド・ワシントン (『TENET テネット』、『ブラック・クランズマン』)
 
あらすじ等:
 ~。



原題: "I'm Thinking of Ending Things"
邦題: 『もう終わりにしよう。』
日本公開: 劇場未公開(Netflixにて配信)

監督: チャーリー・カウフマン (『マルコヴィッチの穴』、『エターナル・サンシャイン』)

原作: イアン・リード『もう終わりにしよう。』 (2016年)

主な出演者:
 ジェシー・バックリー (『ワイルド・ローズ』、『ジュディ 虹の彼方に』)
 ジェシー・プレモンス (『バリー・シール/アメリカをはめた男』、『疑惑のチャンピオン』)
 トニ・コレット (『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』、『リトル・ミス・サンシャイン』)

あらすじ等:
 ~。



原題: "Palm Springs"
邦題: 『パーム・スプリングス』
日本公開: 2021年4月9日(金)

監督: マックス・バーバコウ (長編劇映画初監督)

主な出演者:
 アンディ・サムバーグ (『俺たちポップスター』、『ブリグズビー・ベア』)
 クリスティン・ミリオティ (『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、『しくじりソニアのプロポーズ大作戦』)
 ピーター・ギャラガー (『あなたが寝てる間に…』、『アメリカン・ビューティー』)

あらすじ等:
 ~。



原題: "First Cow"
日本公開: 未定

監督: ケリー・ライカート (『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』、『リバー・オブ・グラス』)

原作: ジョナサン・レイモンド "The Half Life" (2004年)

主な出演者:
 アリア・ショウカット (『グリーンルーム』、『ローラーガールズ・ダイアリー』)
 ジョン・マガロ (『マネー・ショート 華麗なる大逆転』、『キャロル』)
 ディラン・スミス (『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』、『インモータルズ -神々の戦い-』)

あらすじ等:
 ~。




◆ ◆ ◆

 最後に、上記以外の映画で2月18日までの予想に票が入った17作品。




原題: "Never Rarely Sometimes Always"
邦題: 『17歳の瞳に映る世界』
日本公開: 2021年7月(予定)

監督: イライザ・ヒットマン

主な出演者:
 シドニー・フラニガン
 タリア・ライダー
 テオドール・ペルラン

あらすじ等:
 ~。



原題: "On the Rocks"
邦題: 『オン・ザ・ロック』
日本公開: 2020年10月2日(金)

監督: ソフィア・コッポラ

主な出演者:
 ビル・マーレイ
 ラシダ・ジョーンズ
 マーロン・ウェイアンズ

あらすじ等:
 夫に浮気疑惑が湧き上がったローラは、プレイボーイでならした父フェリックスとの電話でその事を話してしまう……。



原題: "Tenet"
邦題: 『TENET テネット』
日本公開: 2020年9月18日(金)

監督: クリストファー・ノーラン

主な出演者:
 ジョン・デヴィッド・ワシントン
 ロバート・パティンソン
 エリザベス・デビッキ

あらすじ等:
 CIA工作員の主人公は作戦中に危機に陥り、TENETと呼ばれる組織の人類救出ミッションに参加することになる。



原題: "The Little Things"
日本公開: 未定

監督: ジョン・リー・ハンコック

主な出演者:
 デンゼル・ワシントン
 ラミ・マレック
 ジャレッド・レトー

あらすじ等:
 ~。



原題: "Let Them All Talk"
日本公開: 未定

監督: スティーヴン・ソダーバーグ

主な出演者:
 メリル・ストリープ
 ジェンマ・チャン
 ダイアン・ウィースト

あらすじ等:
 ~。



原題: "The Outpost"
邦題: 『アウトポスト』
日本公開: 2021年3月12日(金)

監督: ロッド・ルーリー

原作:Jake Tapper "The Outpost: An Untold Story of American Valor" (2012年)

主な出演者:
 スコット・イーストウッド
 ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
 オーランド・ブルーム

あらすじ等:
 2009年にアフガニスタンで米軍とタリバンとの間で起きたカムデシュの戦いを描く、実話の映画化。



原題: "Emma."
日本公開: 未定

監督: Autumn de Wilde

原作:ジェーン・オースティン『エマ』 (1815年)

主な出演者:
 アニャ・テイラー=ジョイ
 ジョニー・フリン
 ミア・ゴス

あらすじ等:
 原作小説は1996年にも『Emma エマ』の邦題でグウィネス・パルトロー主演で映画化され、アカデミー賞の作曲賞を受賞した。



原題: "French Exit"
日本公開: 未定

監督: アザゼル・ジェイコブス

原作:パトリック・デウィット "French Exit" (2018年)

主な出演者:
 ミシェル・ファイファー
 ルーカス・ヘッジズ
 トレイシー・レッツ

あらすじ等:
 ~。



原題: "La vita davanti a sé"
英語題: "The Life Ahead"
邦題: 『これからの人生』
日本公開: 劇場未公開(Netflixにて配信)

監督: エドアルド・ポンティ

原作:ロマン・ガリ(エミール・アジャール名義)『これからの一生』 (1975年)

主な出演者:
 ソフィア・ローレン
 イブラヒマ・ゲイェ
 レナート・カルペンティエリ

あらすじ等:
 イタリア映画。原作小説は1977年にもフランス本国で『これからの人生』の邦題で映画化され、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞している。



原題: "Supernova"
日本公開: 未定

監督: ハリー・マックイーン

主な出演者:
 コリン・ファース
 スタンリー・トゥッチ
 ピッパ・ヘイウッド

あらすじ等:
 ~。



原題: "Ammonite"
邦題: 『アンモナイトの目覚め』
日本公開: 2021年4月9日(金)

監督: フランシス・リー

主な出演者:
 ケイト・ウィンスレット
 シアーシャ・ローナン
 フィオナ・ショウ

あらすじ等:
 ~。



原題: "The Way Back"
邦題: 『ザ・ウェイバック』
日本公開: 劇場未公開(各配信サービスにて配信)

監督: ギャヴィン・オコナー

主な出演者:
 ベン・アフレック
 アル・マドリガル
 ジャニナ・ガヴァンカー

あらすじ等:
 ~。



原題: "Druk"
英語題: "Another Round"
邦題: 『アナザーラウンド』
日本公開: 2021年9月3日(金)

監督: トマス・ヴィンターベア

主な出演者:
 マッツ・ミケルセン
 トマス・ボー・ラーセン
 ラース・ランゼ

あらすじ等:
 デンマーク映画。



原題: "The White Tiger"
邦題: 『ザ・ホワイトタイガー』
日本公開: 劇場未公開(Netflixにて配信)

監督: ラミン・バーラニ

原作:アラヴィンド・アディガ『グローバリズム出づる処の殺人者より』 (2008年)

主な出演者:
 アダーシュ・ゴーラヴ
 ラージクマール・ラーオ
 プリヤンカー・チョープラ

あらすじ等:
 原作小説はブッカー賞の受賞作。



原題: "Shirley"
日本公開: 未定

監督: Josephine Decker

原作:Susan Scarf Merrell ”Shirley” (2014年)

主な出演者:
 エリザベス・モス
 オデッサ・ヤング
 マイケル・スタールバーグ

あらすじ等:
 ~。



原題: "Land"
日本公開: 未定

監督: ロビン・ライト

主な出演者:
 ロビン・ライト
 デミアン・ビチル
 Sarah Dawn Pledge

あらすじ等:
 ~。



原題: "Cherry"
邦題: 『チェリー』
日本公開: 未定

監督: アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ

原作:ニコ・ウォーカ『チェリー』 (2018年)

主な出演者:
 トム・ホランド
 シアラ・ブラヴォ
 ジャック・レイナー

あらすじ等:
 ~。




 以上です。

 日本での題名・公開日が決まった作品は、そのつど追記する予定です。



参照:

Netflixオリジナル映画のランキング - 2019年公開作品

2021-02-15 12:55:00 | 映画 - 作品

 Netflix(ネットフリックス)のオリジナル映画の製作本数は、ウィキペディア英語版の記事から数えると以下の通り。2020年までの6年間で長編劇映画は323本も作られました。しかし、その殆どは主要な映画賞にからまなかったり、劇場公開されなかったりして、日本では知られていないままです。


Netflixオリジナル映画の製作本数
長編劇映画
Feature films
ドキュメンタリー映画
Documentaries
スペシャル
Specials
2015年  2本  7本 1本 10本
2016年 17本 12本 1本 30本
2017年 40本 22本 4本 66本
2018年 68本 25本 6本 99本
2019年 72本 40本13本125本
2020年124本 39本19本182本
323本145本44本512本

 せっかくNetflixに加入したんだし、Netflixでしか見れない映画を観ようと思っても、これでは作品選びに困ってしまいます。CSやBSやケーブルの映画や海外ドラマの専門チャンネルの視聴の時にはなかった苦労ですね。

 そこで、Netflixオリジナル作品の評価を調べてみました。テレビシリーズやドキュメンタリー映画は除いて、まずは2019年配信の長編劇映画72作品。調べたのは以下の数値。


サイト名項目評者表示
IMDbUser Ratings一般ユーザー10点満点
MetacriticMETASCORE批評家など100点満点
USER SCORE一般ユーザー10点満点
Rotten TomatoesTOMATOMETER批評家などパーセントで表示
AUDIENCE SCORE一般ユーザーパーセントで表示

 以下に72本の映画をIMDb(Internet Movie Database)のユーザー票の点数が高い順に並べました。ジャンルはallcinema.netに掲載の作品はそのページのものを採用。数値は個人的に高評価だと思うものは太字にしました(IMDb:65、Metacritic:70/7.0、Rotten Tomatoes:85%/70% 以上)。表では点数をつけた人数も括弧内に入れました(調べてる途中に2月に入ってからRotten Tomatoesのユーザー数の表示方法が変更されました)。

 アメリカ以外の国の映画の中にはNetflix製作ではない作品もあるように思いましたが、英語版ウィキペディアのリストに載ってる72作品すべてを表にしました。


邦題・原題(英語題)ジャンルIMDbMetacriticRotten Tomatoes備考
UserScoreUserMeterAudience
『クロース』
Klaus
アニメ、アドベンチャー、コメディ8.2
(105,426人)
65
(13人)
8.9
(271人)
94%
(68人)
97%
(1,000人以上)
スペイン映画。アカデミー賞の長編アニメ賞にノミネート
『アイリッシュマン』
The Irishman
ドラマ、犯罪7.9
(325,915人)
94
(55人)
8.1
(1087人)
95%
(446人)
86%
(1,000人以上)
監督:マーティン・スコセッシ、出演:ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ
『マリッジ・ストーリー』
Marriage Story
コメディ、ドラマ7.9
(247,715人)
94
(53人)
8.2
(536人)
94%
(385人)
85%
(100人以上)
監督:ノア・バームバック、出演:スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライヴァー。アカデミー賞の助演女優賞を受賞
『2人のローマ教皇』
The Two Popes
ドラマ7.6
(107,265人)
75
(39人)
7.6
(182人)
89%
(222人)
88%
(1,000人以上)
出演:アンソニー・ホプキンス、ジョナサン・プライス。アカデミー賞の主演男優・助演男優・脚色賞にノミネート
『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』
El Camino: A Breaking Bad Movie
ドラマ、犯罪7.3
(183,080人)
72
(34人)
7.4
(581人)
91%
(126人)
81%
(4,861人)
テレビシリーズ『ブレイキング・バッド』の続編
『ルディ・レイ・ムーア』
Dolemite Is My Name
コメディ、伝記7.3
(53,135人)
76
(39人)
7.5
(131人)
97%
(230人)
91%
(100人以上)
出演:エディ・マーフィ。ゴールデングローブ賞の作品賞(コメディ/ミュージカル)と男優賞(コメディ/ミュージカル)にノミネート
『キング』
The King
ドラマ、歴史劇7.2
(89,460人)
62
(38人)
7.9
(187人)
71%
(142人)
83%
(100人以上)
出演:ティモシー・シャラメ、ジョエル・エドガートン
『パドルトン』
Paddleton
ドラマ7.2
(11,159人)
70
(17人)
8.0
(23人)
88%
(42人)
87%
(548人)
出演:マーク・デュプラス
『SEVENTEEN/セブンティーン』
Diecisiete (Seventeen)
青春、ドラマ7.2
(3,246人)
TBDTBD82%
(11人)
85%
(50人以下)
スペイン映画
『ソニ』
Soni
ドラマ7.1
(2,356人)
68
(4人)
88%
(16人)
73%
(45人)
インド映画
『ザ・ダート:モトリー・クルー自伝』
The Dirt
ドラマ、音楽7.0
(39,675人)
38%
(72人)
94%
(6,737人)
『ザ・テキサス・レンジャーズ』
The Highwaymen
ドラマ、犯罪6.9
(74,683人)
58
(28人)
7.2
(92人)
58%
(139人)
73%
(1,389人)
出演:ケヴィン・コスナー、ウディ・ハレルソン
『いつかはマイ・ベイビー』
Always Be My Maybe
コメディ、ロマンス6.8
(45,942人)
64
(20人)
6.8
(91人)
89%
(95人)
80%
(1,953人)
『アップスタート』
Upstarts
ドラマ6.7
(677人)
TBDTBDインド映画
『紅海リゾート -奇跡の救出計画-』
The Red Sea Diving Resort
サスペンス、ドラマ6.6
(23,531人)
29
(8人)
6.7
(29人)
29%
(41人)
78%
(799人)
出演:クリス・エヴァンス
『デュオ』
Chopsticks
コメディ、ドラマ6.5
(4,025人)
TBDTBD17%
(6人)
79%
(28人)
インド映画
『エリサ&マルセラ』
Elisa y Marcela (Elisa & Marcela)
ドラマ、ロマンス、伝記6.5
(3,453人)
33
(4人)
TBD43%
(14人)
スペイン映画
『トリプル・フロンティア』
Triple Frontier
アクション、サスペンス6.4
(107,485人)
61
(26人)
6.8
(217人)
71%
(133人)
55%
(2,071人)
監督:J・C・チャンダー、出演:ベン・アフレック、オスカー・アイザック
『フラクチャード』
Fractured
サスペンス6.4
(54,471人)
36
(5人)
5.7
(58人)
59%
(29人)
49%
(593人)
出演:サム・ワーシントン、リリー・レーブ
『ビート -心を解き放て-』
Beats
ドラマ、音楽、青春6.4
(4,251人)
89%
(9人)
58%
(114人)
『ウォーク。ライド。ロデオ。』
Walk. Ride. Rodeo.
ドラマ6.4
(1,907人)
52%
(50人)
実話に基づく映画
『バンリューの兄弟』
Banlieusards (Street Flow)
ドラマ、犯罪6.4
(1,201人)
67%
(6人)
フランス映画
『天から舞い降りたメロディ』
Como Caído del Cielo
コメディ、ドラマ、音楽6.4
(1,167人)
メキシコ映画
『ポーラー 狙われた暗殺者』
Polar
アクション、犯罪6.3
(75,206人)
19
(12人)
6.5
(215人)
19%
(47人)
70%
(2,464人)
出演:マッツ・ミケルセン、ヴァネッサ・ハジェンズ
『ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-』
The Laundromat
ドラマ6.3
(44,112人)
57
(37人)
5.5
(61人)
40%
(169人)
40%
(250人以上)
監督:スティーヴン・ソダーバーグ、出演:メリル・ストリープ、ゲイリー・オールドマン、アントニオ・バンデラス
『愛なき森で叫べ』
The Forest of Love
サスペンス、犯罪6.3
(1,799人)
100%
(11人)
65%
(34人)
監督:園子温、出演:椎名桔平、満島真之介
『音楽教師 -切ない恋のメロディ-』
Music Teacher
ドラマ6.3
(514人)
60%
(7人)
インド映画
『月影の下で』
In the Shadow of the Moon
サスペンス、犯罪、SF6.2
(41,167人)
48
(9人)
4.0
(41人)
58%
(52人)
38%
(385人)
『サムワン・グレート ~輝く人に~』
Someone Great
コメディ、ロマンス6.2
(17,763人)
63
(15人)
6.0
(27人)
82%
(51人)
64%
(591人)
『ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-』
High Flying Bird
スポーツ、ドラマ6.2
(7,561人)
78
(23人)
6.1
(36人)
91%
(131人)
50%
(236人)
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
『6アンダーグラウンド』
6 Underground
アクション、サスペンス6.1
(139,972人)
41
(22人)
5.6
(297人)
37%
(93人)
60%
(2,000人以上)
監督:マイケル・ベイ、出演:ライアン・レイノルズ、メラニー・ロラン
『パーフェクション』
The Perfection
ホラー、サスペンス6.1
(35,530人)
60
(15人)
6.2
(77人)
71%
(93人)
58%
(568人)
『ビトウィーン・トゥ・ファーンズ:ザ・ムービー』
Between Two Ferns: The Movie
コメディ6.1
(26,551人)
59
(13人)
5.6
(58人)
74%
(58人)
43%
(359人)
出演:ザック・ガリファナキス
『ホリデイ・イン・ザ・ワイルド』
Holiday in the Wild
ドラマ、ロマンス6.1
(12,271人)
TBDTBD38%
(8人)
47%
(100人以上)
出演:ロブ・ロウ、クリスティン・デイヴィス
『アザーフッド 私の人生』
Otherhood
コメディ6.1
(9,284人)
38
(6人)
4.6
(8人)
23%
(26人)
54%
(201人)
出演:アンジェラ・バセット、パトリシア・アークエット、フェリシティ・ハフマン
『マーダー・ミステリー』
Murder Mystery
コメディ、ミステリー6.0
(102,290人)
38
(19人)
5.6
(117人)
44%
(68人)
42%
(1,060人)
出演:アダム・サンドラー、ジェニファー・アニストン、ルーク・エヴァンス
『心惑いて行く先は』
Tell Me Where I Should Go, My Heart (Lovefucked)
ドラマ、ロマンス6.0
(329人)
インド映画
『アースクエイク バード』
Earthquake Bird
ミステリー、ドラマ、サスペンス5.9
(12,562人)
51
(12人)
5.9
(19人)
50%
(40人)
54%
(100人以上)
出演:アリシア・ヴィキャンデル、小林直己
『ライフ・アズ・ファニータ』
Juanita
ドラマ5.9
(2,076人)
TBDTBD82%
(17人)
64%
(106人)
監督:クラーク・ジョンソン
『パーフェクト・デート』
The Perfect Date
コメディ、ロマンス5.8
(32,486人)
TBD5.1
(21人)
65%
(17人)
37%
(568人)
『クリスマスに降る雪は』
Let It Snow
ロマンス、コメディ5.8
(18,199人)
51
(5人)
5.2
(17人)
81%
(26人)
45%
(250人以上)
『8月15日 -インド独立記念日-』
15 August
ドラマ5.8
(220人)
インド映画
『ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー』
Velvet Buzzsaw
ホラー、ミステリー、アート5.7
(53,990人)
61
(29人)
5.6
(164人)
61%
(185人)
35%
(1,763人)
監督:ダン・ギルロイ、出演:ジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソ、トニ・コレット
『ELI/イーライ』
Eli
ホラー5.7
(29,008人)
TBD5.0
(33人)
48%
(25人)
37%
(581人)
『ポイント・ブランク -この愛のために撃て-』
Point Blank
アクション、サスペンス5.7
(11,724人)
37
(7人)
5.7
(15人)
38%
(34人)
30%
(143人)
フランス映画『この愛のために撃て』のリメイク
『アメリカの息子』
American Son
ドラマ5.7
(6,254人)
34
(7人)
6.2
(21人)
48%
(25人)
50%
(250人以上)
『善きサムからの贈り物』
Good Sam
ドラマ5.7
(2,490人)
50%
(6人)
64%
(42人)
『LIONHEART/ライオンハート』
Lionheart
コメディ5.7
(1,292人)
TBDTBD100%
(7人)
65%
(84人)
ナイジェリア映画
『恋の予感?! ~ホテルリノベ奮闘記~』
Falling Inn Love
コメディ、ロマンス5.6
(15,738人)
TBD2.5
(4人)
65%
(20人)
33%
(245人)
『ラストツアー』
The Last Laugh
コメディ、ドラマ5.6
(4,999人)
31
(4人)
3.4
(7人)
53%
(15人)
36%
(148人)
出演:チェヴィー・チェイス、リチャード・ドレイファス、アンディ・マクダウェル
『デッド・キッズ』
Dead Kids
サスペンス、犯罪5.6
(403人)
17%
(6人)
76%
(50人以下)
フィリピン映画
『ユニコーン・ストア』
Unicorn Store
コメディ、ドラマ5.5
(17,356人)
44
(16人)
3.0
(121人)
64%
(86人)
41%
(1,598人)
監督&出演:ブリー・ラーソン
『クリスマス・ナイト ~恋に落ちた騎士~』
The Knight Before Christmas
ロマンス、コメディ5.5
(14,952人)
TBD4.5
(6人)
70%
(20人)
43%
(250人以上)
出演:ヴァネッサ・ハジェンズ
『ハウスライフ』
House Arrest
コメディ5.5
(1,421人)
インド映画
『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』
In the Tall Grass
ホラー、ドラマ、サスペンス5.4
(46,547人)
46
(13人)
5.1
(73人)
36%
(73人)
33%
(783人)
『ワイン・カントリー』
Wine Country
コメディ、ドラマ5.4
(18,694人)
56
(21人)
4.8
(31人)
65%
(84人)
30%
(492人)
『母の秘密』
A pesar de todo (Despite Everything)
コメディ5.4
(4,122人)
20%
(5人)
25%
(24人)
スペイン映画
『クリスマス・プリンス:ロイヤルベイビー』
A Christmas Prince: The Royal Baby
ロマンス、コメディ5.3
(5,287人)
30%
(10人)
34%
(50人以上)
シリーズ3作目
『無人島につれていくなら誰にする?』
¿A quién te llevarías a una isla desierta? (Who Would You Take to a Deserted Island?)
ドラマ5.3
(2,214人)
83%
(6人)
スペイン映画
『バック・トゥ・スクール ~人生の逆転劇!?~』
La Grande Classe (Back to School)
コメディ5.3
(1,015人)
TBDTBDフランス映画
『リム・オブ・ザ・ワールド』
Rim of the World
アクション、アドベンチャー5.2
(18,812人)
TBD4.1
(34人)
23%
(13人)
47%
(303人)
監督:マックG
『トールガール』
Tall Girl
コメディ5.2
(17,676人)
TBD2.2
(34人)
20%
(169人)
『シー・ユー・イエスタデイ』
See You Yesterday
SF、ファンタジー5.2
(9,192人)
74
(9人)
4.9
(51人)
95%
(39人)
38%
(267人)
『ファイアーブランド -燃える心-』
Firebrand
ドラマ5.2
(241人)
80%(不明)インド映画
『クリスマスが教えてくれたこと』
Holiday Rush
コメディ、ロマンス4.9
(2,226人)
47%
(50人以下)
『ユピテルとイオ』
IO
SF、ドラマ、アドベンチャー4.7
(1,009人)
40
(6人)
3.3
(68人)
31%
(26人)
出演:アンソニー・マッキー
『ラトルスネーク』
Rattlesnake
ホラー、サスペンス4.6
(7,447人)
28%
(18人)
17%
(100人以上)
『パリ、混沌と未来』
Paris est à nous (Paris Is Us)
ドラマ4.6
(1,245人)
TBDTBD43%
(7人)
41%
(23人)
フランス映画
『密かな企み』
Secret Obsession
サスペンス4.4
(18,110人)
TBD4.1
(15人)
29%
(17人)
12%
(94人)
『セクスタプレッツ ~オレって六つ子だったの?~』
Sextuplets
コメディ4.4
(7,290人)
21
(5人)
5.9
(14人)
14%
(14人)
35%
(54人)
『DRIVE/ドライヴ』
Drive
アクション、犯罪、サスペンス3.1
(5,869人)
0%
(8人)
16%
(50人以下)
インド映画
『画面の向こうの君は』
The App
ドラマ、SF、サスペンス2.6
(1,131人)
0%
(50人以下)
イタリア映画

 この72本中で日本の映画館で公開されたのは『アイリッシュマン』『マリッジ・ストーリー』『2人のローマ教皇』『キング』『アースクエイク バード』の5本のみ。

 数字だけ見ると箸にも棒にもかからなそうな映画もあって、製作本数は多いけど玉石混淆のようですね。


2019年のNetflixオリジナル映画のうち高評価作品のポスター


参照:

2021年の第78回ゴールデン・グローブ賞 映画部門 ノミネート作品一覧

2021-02-04 13:00:00 | 映画 - ベスト

 第78回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが2021年2月3日(水)に発表されました。

主要作品のポスターとゴールデン・グローブ賞のトロフィー

 前回は2019年12月9日(月)に発表され、授賞式が現地時間2020年1月5日(日)でした。今回は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で授賞式が現地時間2月28日(日)になったため、ノミネーション発表も2月上旬となりました。

 ゴールデン・グローブ賞は映画とテレビドラマの賞で、ハリウッド外国人映画記者協会(会員:90名前後)が選んでいます。映画では作品賞・主演男優賞・主演女優賞の3賞だけは、作品ジャンルとしてドラマ部門とコメディ/ミュージカル部門とに分けているのが特徴。

 アメリカの映画の賞としてはアカデミー賞に次ぐものと目されており、アカデミー賞の前哨戦としては最も重要視されています。

 ノミネートされた数の多い順に表にしました。同じ数の作品では英語題のアルファベット順に並べています。公開日などは2月3日時点で判明してるものです。日本で劇場公開済みの作品は日付の欄の色を変えました。動画配信サービスの製作作品でも日本の映画館で公開されてるものは日付に※印を付けました。



◆ ◆ ◆

題名監督日本での劇場公開ノミネート数ノミネート部門
『Mank/マンク』
Mank
デヴィッド・フィンチャー2020年11月20日(金) ※Netflix6作品賞(ドラマ)・監督賞・主演男優賞(ドラマ)・助演女優賞・脚本賞・音楽賞
『シカゴ7裁判』
The Trial of the Chicago 7
アーロン・ソーキン 2020年10月9日(金) ※Netflix5作品賞(ドラマ)・監督賞・助演男優賞・脚本賞・歌曲賞
『ノマドランド』
Nomadland
クロエ・ジャオ2021年3月26日(金)4作品賞(ドラマ)・監督賞・主演女優賞(ドラマ)・脚本賞
Promising Young Womanエメラルド・フェンネル2021年(公開予定)4作品賞(ドラマ)・監督賞・主演女優賞(ドラマ)・脚本賞
『ファーザー』
The Father
フロリアン・ゼレール2021年5月(公開予定)4作品賞(ドラマ)・主演男優賞(ドラマ)・助演女優賞・脚本賞
『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画
Borat Subsequent Moviefilm: Delivery of Prodigious Bribe to American Regime for Make Benefit Once Glorious Nation of Kazakhstan
ジェイソン・ウォリナー劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)3作品賞(コメディ/ミュージカル)・主演男優賞(コメディ/ミュージカル)・主演女優賞(コメディ/ミュージカル)
『あの夜、マイアミで』
One Night in Miami
レジーナ・キング劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)3監督賞・助演男優賞・歌曲賞
『ハミルトン』
Hamilton
トーマス・ケイル劇場未公開(Disney+にて配信)2作品賞(コメディ/ミュージカル)・主演男優賞(コメディ/ミュージカル)
Judas and the Black MessiahShaka King未定2助演男優賞・歌曲賞
『マ・レイニーのブラックボトム』
Ma Rainey's Black Bottom
ジョージ・C・ウルフ劇場未公開(Netflixにて配信)2主演男優賞(ドラマ)・主演女優賞(ドラマ)
Musicシーア未定2作品賞(コメディ/ミュージカル)・主演女優賞(コメディ/ミュージカル)
『この茫漠たる荒野で』
News of the World
ポール・グリーングラス劇場未公開(Netflixにて配信)2助演女優賞・音楽賞
『パーム・スプリングス』
Palm Springs
マックス・バーバコウ2021年4月9 日(金)2作品賞(コメディ/ミュージカル)・主演男優賞(コメディ/ミュージカル)
『ソウルフル・ワールド』
Soul
ピート・ドクター劇場未公開(Disney+にて配信)2音楽賞・長編アニメーション賞
『これからの人生』
La vita davanti a sé
(英語題:The Life Ahead)
エドアルド・ポンティ劇場未公開(Netflixにて配信)2歌曲賞・外国語映画賞
The Mauritanianケヴィン・マクドナルド未定2主演男優賞(ドラマ)・助演女優賞
『ザ・プロム』
The Prom
ライアン・マーフィー2020年12月4日(金) ※Netflix2作品賞(コメディ/ミュージカル)・主演男優賞(コメディ/ミュージカル)
The United States vs. Billie Holidayリー・ダニエルズ未定2主演女優賞(ドラマ)・歌曲賞
Druk
(英語題:Another Round)
トマス・ヴィンターベア2021年(公開予定)1外国語映画賞
Emma.Autumn de Wilde未定1主演女優賞(コメディ/ミュージカル)
French Exitアザゼル・ジェイコブス未定1主演女優賞(コメディ/ミュージカル)
『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』
Hillbilly Elegy
ロン・ハワード2020年11月13日(金) ※Netflix1助演女優賞
I Care a LotJ・ブレイクソン未定1主演女優賞(コメディ/ミュージカル)
『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』
La Llorona
ハイロ・ブスタマンテ2020年7月10日(金)1外国語映画賞
『ミナリ』
Minari
リー・アイザック・チョン 2021年3月19日(金)1外国語映画賞
『オン・ザ・ロック』
On the Rocks
ソフィア・コッポラ2020年10月2日(金) ※Apple TV+1助演男優賞
『2分の1の魔法』
Onward
ダン・スキャンロン2020年8月21日(金)1長編アニメーション賞
『フェイフェイと月の冒険』
Over the Moon
グレン・キーン劇場未公開(Netflixにて配信)1長編アニメーション賞
『私というパズル』
Pieces of a Woman
コルネル・ムンドルッツォ劇場未公開(Netflixにて配信)1主演女優賞(ドラマ)
『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』
Sound of Metal
ダリウス・マーダー劇場未公開(Amazon Prime Videoにて配信)1主演男優賞(ドラマ)
『TENET テネット』
Tenet
クリストファー・ノーラン2020年9月18日(金)1音楽賞
The Croods: A New Ageジョエル・クロフォード未定1長編アニメーション賞
The Little Thingsジョン・リー・ハンコック未定1助演男優賞
『ミッドナイト・スカイ』
The Midnight Sky
ジョージ・クルーニー2020年12月11日(金) ※Netflix1音楽賞
『どん底作家の人生に幸あれ!』
The Personal History of David Copperfield
アーマンド・イアヌッチ2021年1月22日(金)1主演男優賞(コメディ/ミュージカル)
Deux
(英語題:Two of Us)
Filippo Meneghetti未定1外国語映画賞
『ウルフウォーカー』
Wolfwalkers
トム・ムーア、ロス・スチュワート2020年10月30日(金)1長編アニメーション賞


 以上、37作品。

 日本の映画館でも公開済みの作品は11本。これから公開が決まってる映画は6本。まだ決まってないのが10本。日本では劇場公開されずに動画配信されている(もしくは配信することが決まっている)作品が10本。

 4個以上ノミネートされたのは5作品あり、5作品とも日本で劇場公開。

 2~3個ノミネートされたのは13作品あり、日本で劇場公開は2作品のみ、劇場未公開で配信のみは7作品、どうなるか未定なのは4作品。

ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた作品のポスター(その2)


参照:

フランス映画祭2020 横浜 - 上映作品など

2020-12-04 13:00:00 | 映画祭

 28年目を迎えるフランス映画祭が、12月10日(木)~13日(日)に「フランス映画祭2020 横浜」として開催されます。

映画祭ポスター画像

 開催場所を横浜に戻して3年目。会場は横浜ワールドポーターズ5F・6Fにある「イオンシネマみなとみらい」の6Fにあるスクリーン8(縦6.6m×横15.4m、394席)。今年は全作品がここで上映されます。



◆ ◆ ◆

 今年は色々ありました。

  •  3月2日(月) - 「2020年6月25日(木)~6月28日(日)全4日間、みなとみらい21地区を中心に開催」と発表
  •  4月24日(金) - 新型コロナウイルス感染症の情勢から「6月の開催は見合わせる」と発表
  • 10月13日(火) - 「12月に横浜にて開催」(12月10日(木)~12月13日(日)全4日間、みなとみらい21地区を中心に開催)と発表
  • 10月15日(木) - フランス大使館にてラインアップ発表記者会見(YouTubeで生中継)
  • 11月14日(土) - 11月20日(金) 0:15にチケット発売と発表
  • 11月20日(金) - チケット発売

 フランス国内では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死者は5万4千人前後となっており、10月30日から全国的なロックダウンをしていますが、11月だけでも1万6千人以上が亡くなるという大変な状況です。とてもじゃないですが、例年のような監督や出演者が来日しての映画祭開催は無理です。



◆ ◆ ◆

 今年の上映作は長編10本。そのうち日本での配給会社が決まってない映画は、残念ながら今年は1本のみ。短編の上映はありません。

 日本での配給会社が決まっている長編9本のうち、7本は日本での公開日が決まってます。12月公開が2本、来年1月公開が2本、2月公開が2本、5月公開が1本。あとは、2021年内に公開予定が1本と、劇場公開について情報が配給会社から出てないのが1本です。

 今年は日本公開決定済みの映画が多くなるのは仕方がないかなとも思います。フランスでも新型コロナウイルスの感染拡大で映画館が営業できなくて、公開延期や撮影中断なども色々出てるでしょうからね。また、日本で公開される映画の本数が全体的に近年増えており、フランス映画も増えて今年は40本以上も公開されてます。こんな中で日本では観られないであろう映画をという注文自体が難しくなってるのではないでしょうか。




 チケット代は、前売り・当日と関係なく一般:1800円、大高中生:1200円、小学生:500円、乳児&幼児:無料(ただし座席使用の場合500円)となっています。チケットはイオンシネマの公式サイトの上映スケジュールページから、日付を選んで普段の他の映画と同じように席を選んで購入できます。




 上映スケジュールと各作品のフランス本国版のポスターは以下の通り。邦題には映画祭公式サイトの作品紹介ページ、原題にはIMDb.com、日本公開日にはその映画の日本公式サイトにリンクを貼りました。


12/10(木)
  ポスター画像
 19:00 『ゴッドマザーLa Daronne (2020年) PG-12


12/11(金)
  ポスター画像 ポスター画像
 18:00 『ハッピー・バースデー 家族のいる時間Fête de famille (2019年)
      日本公開:2021年1月8日(金) PG-12
 20:40 『パリの調香師 しあわせの香りを探してLes Parfums (2019年)
      日本公開:2021年1月15日(金)


12/12(土)
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 11:30 『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生Gogo (2020年)
      日本公開:2020年12月25日(金)
 14:00 『マーメイド・イン・パリUne sirène à Paris (2020年)
      日本公開:2021年2月11日(木・祝)
 16:35 『FUNAN フナンFunan (2018年)
      日本公開:2020年12月25日(金)
 18:55 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりからMon Inconnue (2019年)
      日本公開:2021年5月7日(金)


12/13(日)
  ポスター画像 ポスター画像 ポスター画像
 13:30 『カラミティ (仮)Calamity, une enfance de Martha Jane Cannary (2020年)
      日本公開:2021年公開予定
 15:45 『私は確信するUne intime conviction (2018年)
      日本公開:2021年2月12日(金)
 18:30 『MISS(原題)Miss (2020年)
      日本公開:日本での配給会社決定済み




◆ ◆ ◆

 フランス映画祭は、2003年までは来日ゲストが大勢来てる映画祭でした。監督や出演者が来日し、監督も出演者も来日できない作品であってもプロデューサーが来日。上映前に来日ゲストが挨拶し、上映後にも来日ゲストが登壇して観客の質問に答えていました。作品選定の担当者もフランス在住の日本人映画ジャーナリストで、日本での公開予定のない作品を中心としていたような印象があります。当時のフランス映画祭は、とても良い映画祭でした。

 その後色々あってゲストは減り、2006年からはメイン会場を東京に移して舞台挨拶なども減ったりしました。2018年にまた横浜に戻ってきましたが、以前のフランス映画祭とは少し違ってますね。




 今年は来日ゲストはいないし、日本公開決定済みの作品ばかりだし、映画祭にはどのくらいお客さんが来るのでしょうか。(※追記: 本編上映後に全作品でフランス映画祭のために撮影された監督(作品によっては出演者も)のQ&Aが上映されるようです)

 今回の映画祭のメリットは公開時より大きなスクリーンで観れる、公開日より少し早く観れる。デメリットは1800円もする、公開まで待てば前売り券で観れて鑑賞後に絵柄の入った券が手元に残る作品もある(『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』は今のところオンライン券しかないみたいですが)などでしょうか。

 公開時に観ようと思っていても見逃すことも多いので、映画祭で観てしまったほうがいいようにも思えるし……映画祭で観るか、公開時に映画館で観るか悩みどころです。




参照:
【当ブログ記事】