素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

パパに関しては、ビンタで全部許した!

2015年03月18日 22時25分18秒 | 日記
相棒の最終回でした。

話のフォルムは、コロンボと普通の刑事ドラマの複合型ですな。
悪人のみに暴行を加える連続暴行魔・ダークナイトはカイト君だと最初に視聴者に分からせておいて。
その後、偽者を出す。

自分の犯行を押し付けることができる存在・偽者に対し、カイト君が「模倣犯」と断じるのが良かったですね。
これ幸い。いいスケープゴートがやってきた、なんて考えないんだ。

やったことは違法で、許されないことだけどさ。
(どんな理由があったとしても、私刑は許しちゃだめだよ)

この青臭さがいいですね。
こういう青臭い人、大好きですわ。

元々別に注目されるために始めた違法行為じゃないだろうけどさ。
模倣犯の言動に、カイト君が怒りに震えるのがね。
そりゃさ、悔しいよね。
間接的に侮辱されているようなもんだし。


中頃からの展開。

カイト君と右京さん。
双方「疑われている」「疑っている」というのが視聴者に伝わる構図になってるのが面白かった。

これまでの話で、信頼関係ができているからこそ。
このまま行けば破滅する、ってのをカイト君が気づいているのがね。

でも、だからといって保身に走ることができない。
その青臭さがたまらないね。

そして全て右京さんに見抜かれて。

見抜いた最初の切欠を尋ねたとき。

それが思いもかけないほどのケアレスミスだったから。

カイト君が「そんなことで。馬鹿ですね。俺」と、ミスした自分を嘲る一言を発したら

右京さん「キミが悔いるのは、そこじゃないだろう!!」

このシャウト。
震えるね。

そうだよ。
ミスしたことを悔いるんじゃない。
世の中の不条理に、耐えることができなかった自分の忍耐力を悔いるべきなんだ。

いくら頑張ってもさ。
人間に、完璧な法を作ることはできないのよ。

でもさ。

そういう紛れでさ。
自力救済で、違法行為に訴えたら。

法が崩壊するからね。

だからさ、やっちゃならんのよ。

綺麗事?

そうですよ。
でも、そうしないと、世の中北斗の拳の世界になってしまうんだよ!

こういうときのために、宗教ってものがあるんですけどね。
人間の力ではどうしようもない、そういう取りこぼしを救うための「全てを受け止める存在」

そのために、宗教ってのはあるんですよ。

そちらで救われなかった、今回の事件の主要人物たちが悲しいですね。