タイ映画 & アジアな毎日  Thai Movie & Asia Entertainment Diary

主に最新・最速タイ映画情報の掲載とアジア全般のポップカルチャーを楽しむ日々をのんびりと語る日記です。原稿依頼歓迎!

タイ映画『風の前奏曲』12月3日公開まであと、7日

2005-11-26 00:48:09 | タイ映画
 この数年間を振り返ると、意外に数多くのタイ映画が日本に紹介されてきたことが分かります。

 いろいろなタイ映画が頭をよぎります。

 が、“風の前奏曲”ほど、タイ文化を真っ直ぐに表現している映画も珍しい。
 
 海外の映画市場にタイ映画が出て行くようになったけれど、この映画には媚がない。
 タイ人であること、タイらしさに誇りを持っているのです。 

 この映画が日本におけるタイ映画の評価を変える1本になる、と思う。

 それを見届けるために、12月3日は劇場に必ず行くつもりです。

 『風の前奏曲』公式サイト

七人のマッハ!!!!!!!  本気のタイ・アクション映画 12月3日公開

2005-11-24 23:11:41 | タイ映画
 この映画を初めて見たのは昨年の東京国際ファンタスティック映画祭。韓流VSタイ道という韓国映画2本とタイ映画2本立てのオールナイト上映ででした。

 あの時は凄かった。本物のオリンピック選手が肉体を駆使して技を決めるたびに、場内騒然、拍手喝采だったもの。とても興奮した映画体験でした。

  七人のマッハ!!!!!!!公式サイト

 そして1年後の今、やっと一般公開されます。アクションも凄いけど、さりげない情景描写に“タイ人の気合”も映し出されているこの映画、最近一緒に試写を見た友人は、涙ぐんでました。(私もだけど)

 そうそう、エンドクレジットにメイキング映像がついているので、最後まで席を立たないことをお勧めいたします。

 最後にひと言。

 タイ人、凄すぎ!!!!!!!

(写真:プレス資料の表紙)

ウィスット・ポンニミット個展 inside the wall 世田谷ものづくり学校

2005-11-23 02:01:51 | タム君
 日本でもじわじわとファンを増やしている、タム君ことウィスット・ポンニミットさんの個展あります!私もこの期間にぜひ足を運びたいと思ってます。タム君のマンガ、癒されます、ホント。

会期:11月22日(火)~12月25日(日)*月曜休館
開館時間:11:00~19:00(最終日18:00終了)
主催:IID

協力:Soi music、UPLINK、Craftro.inc、イトウアキコ、DJ子供、高橋 瑞木
参考URL:http://soimusic.com/wisut/
オープニングレセプション:2005年11月23日(水・祝)18:00〜20:00
場所:IID Gallery


マンガ、アニメ、音楽などジャンルを自在に横断する21世紀型ハイブリッドアーティスト from バンコク、ウィスット・ポンニミットの新作個展。今回は元中学校だったIIDギャラリーの空間を使い、会場でした読めない「体感式マンガ」を展示する。

ウィスット・ポンニミット個展 inside the wall

『風の前奏曲』 聴いてから観るか、観てから聴くか

2005-11-13 00:59:13 | 風の前奏曲
タイ映画では初めて!
JASRAC申請の日本国内盤サントラ



 最近毎日ラナート(タイ式木琴)の音色を聞いています。この映画の日本版サントラが、ふと気がつくと10月25日に密やかに発売されてたので、気がついた瞬間、入手したのです。

 曲目など詳細はこのサイトでチェック!

 この映画、タイ語の原題は“ホームローン”で、英語が“The Overture”ですが、両方とも意味は“前奏曲”。タイでも古典芝居の際に幕が開ける前に、「これから始める」という意味で、舞台の端でタイ古典音楽楽団が演奏するそうです。

 このサントラを聞くと、音楽対決のシーンなど、劇中の様々なシーンが浮かんで来て、このブログにも書きたくなってしまいますが、映画未見の方のためにも、ネタバレは公開後にしようと思います。余白は残しときますね。また公開後にお話しましょう。

 日本版には、最後の16曲目にボーナストラックで、サントラの1曲に新たに日本語歌詞を書き下ろし、日本人の歌手が歌っているボーナストラックもついてます。もちろん中には、ライナーノーツもあります。

気がつけば、
世界は“音楽”に満ちている。


(映画のコピー。気に入っているフレーズなので、何度でも掲載します。)

最近なんだかアピチャートポン・ウィーラセータクン監督作品が心地よい

2005-11-09 22:31:08 | タイ映画
 アピチャートポン・ウィーラセータクン。この長ーーーい長ーいタイの映画監督の名前を何故か暗記出来るようになって、3年が過ぎました。初めて見た、『ブリスフリー・ユアーズ』は、何にも分からなかった自分に衝撃を受けました。が、3年経った今、全部で4本+先日の山形国際ドキュメンタリー映画祭で見た「Worldly Desires」を見た今、この監督の世界に慣れてきて、ゆったりと見ている自分に気づきます。楽しんでます。

 今回日本で、作品が一挙に見れます。(リンクは一番下に)

 私の一番のお気に入りは、アーティストのマイケル・シャオワナーサイと共同監督した『アイアン・プッシーの大冒険』70年代のタイ映画のテイストをふんだんに取り込んだキッチュで、ポップ、愛と正義に満ち溢れたこの物語は、見ると元気が出るし、一緒に歌って踊りたくなります。なんとか今回も駆けつけたいものです。

 初めて見たアピチャートポン作品は、『ブリスフリー・ユアーズ』。ラストシーンを見たとき、以前道で露出狂を見た時と同じ表情をしてしまったのですが….。やっぱり!今回の注意書きは<*高校生以下の入場はご遠慮ください。>だそう。ということは、ノンカット・バージョンなんですよ、きっと。

 *11月14日(月)の上映後、アピチャードポン監督によるトークが行なわれます。(トークは無料) 会場は、アテネ・フランセです。

(写真は、『アイアン・プッシーの大冒険』タイ版DVD)

アジア映画監督シリーズ⑩ アピチャートポン・ウィーラセータクン監督

タイ男優ファイル① アヌチット・サパンポン(愛称:オー)

2005-11-07 23:28:01 | Asia
 新しいカテゴリーとして、タイの俳優さんの特徴・魅力に迫ってみることにしました。

 第1回目に取り上げるのは、タイ映画だけでなく、邦画「春の雪」にも出演しているアヌチット・サパンポン君です。

<きっかけは、コカ・コーラ>

 コカ・コーラのCMで人気女優カトリヤー・イングリッシュのバックダンサーとして出演していたのが話題になった彼。白田は未見ですが、タイ人の友人に聞くと、このCMで決してメインでは無かったようです。風の前奏曲公式H.P.によると、このCMがきっかけで2人の監督に声を掛けられたとか。ダンサーから映画俳優へ。人生何が幸いするか分からないですね。

<常に何かにチャレンジする役を演じている>

 02年デビュー作『メコン・フルムーン・パーティー』では、東北タイ方言(イサーン語)とダイビングを、そして2作目の『風の前奏曲』では、ラナート(タイ式木琴)8ヶ月かけて習得。そして『春の雪』ではよく見ると日本語も喋っているということは、日本語も勉強してたんですね。なぜか役柄にはハードなお稽古ごとが必ずついて回るというオー君。タイの新聞を読むと、現在3作目の主演作の撮影中だそうですが、今度の役は医学部生。今度は何を習得しているのか、気になります。でも、聞くのは怖くないですか?

<子供から大人まで誰もが知ってる国民的俳優は、自然体>

 なぜならば『メコン...』は02年の『風の...』は04年に最もタイ人の心を掴んだヒット作なのです。特に『風の...』はタイの総合掲示板(日本の2チャンネルを少し真面目にしたような掲示板)で口コミが口コミを呼びじわじわとヒットしていきました。そんな彼のデビュー作、『メコン...』を見ると、最初だからか決して演技は上手くないんですが、年上の義理のお姉さんを密かに想ってたりする純情な演技など自然な感じが目を引きます。その自然体は『風の前奏曲』にも引き継がれているものの、演技が上手くなっているのは、一目瞭然です。

<彼の出る作品なら....> 

 せっかくいい形で映画デビューしても、次回作の選択を間違えて沈んでしまうタイ人俳優も多い中、1本目も、2本目の出演作も良い選択をしているオー君。白田の場合、タイ映画は監督名で判断つけることが多いのですが、この俳優(オー君)の出る作品なら良い作品だろうと判断します。例え次回作のジャンルが大嫌いなホラーだったとしても、ついて行きますよ!もちろん『春の雪』もとても良い選択だったと思うのです。

所属会社グラミー・エンターテイメントの公式プロフィール

(写真は『メコン・フルムーン・パーティー』のDVD。珍しく英語字幕付きなので、タイのお土産にお勧めです。)

12月3日タイ映画公開!「風の前奏曲」/「7人のマッハ!!!!!!!」

2005-11-02 14:14:49 | タイ映画
タイ映画の初日出ました。しかもいいことか悪いことか分かりませんが、同じ日に、違うジャンルの映画が2本。

風の前奏曲公式サイト

七人のマッハ!!!!!!!公式サイト

「風の前奏曲」の上映館は、テアトル銀座、そして「7人の....」の上映館のひとつは銀座シネパトスということで、掛け持ちも可能。そして観てみると、意外な共通点があることに気がつくでしょう。12月3日からは、「タイ映画」強化週間ってことで。

東京国際映画祭が終わって疑問に思うこと

2005-11-01 16:16:06 | Movie
怒涛のように映画祭が終わりましたね。閉会式を見に行ったのですが、すごく疑問に思ったことがひとつあります。それは、

 最優秀アジア映画賞の発表が無かったこと!

 いや、一方的にアナウンスするだけの発表はありました。しかし、審査員が出てきて発表し、受賞者が壇上にあがる、ということが無かったのです。

 なんで?なんで?なんで?と思っているうちにコンペティションの発表が終わって、舞台に角川チェアマンが出てきて、あっという間にフィナーレ。

 公式カタログP172に賞の説明があり、その中にはアジア映画賞の説明があります。そういう意味で、日本映画・ある視点部門の受賞結果も閉会式で発表されなかったのも不思議です。

 それって、やっぱり変だと思いませんか?

 アジアの風部門では独自に「アジアの風2005」というカタログ(というよりは、インタビューや評論など、より映画やアジア映画界に迫る内容)が発行されています。これは、本屋で買わないといけません。

 その中に審査員の名前も書いてありました。この審査員の名前は、公式プログラムには出ていません。(ますます不思議)アジアの風部門の審査員は、石坂健治さん(国際交流基金フィルムコーディネーター)、江戸木純さん(映画評論家)、松岡環さんでしたが、アジア映画ファンにはおなじみの方々だと思います。

 個人的に白田は「アジアの風」部門を支持していています。また今年はタイ映画の評判も良かったので、賞を取る取らないは別にしても、ワクワクと舞台での受賞結果を待ってみたり、アジアの風部門の審査員の方々の講評も、とても聞いてみたかったのです。

 アジア映画が注目されている今日この頃なので、来年はぜひ、最優秀アジア映画賞閉会式で堂々と発表してもらいたいと思いました。

アジアの風部門の作品が、以下で上映されます。

東京国際映画祭 アジアの風部門作品 特別上映決定!