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タイ映画 & アジアな毎日  Thai Movie & Asia Entertainment Diary

主に最新・最速タイ映画情報の掲載とアジア全般のポップカルチャーを楽しむ日々をのんびりと語る日記です。原稿依頼歓迎!

日本フィリピン合作映画「アボン小さい家」ジャイカ主催無料上映会のお知らせ

2007-07-10 23:59:59 | アボン 小さい家
 アップリンクでの上映を見逃した方、この上映会をお見逃しなく。今泉監督のインタビューなど、関連記事は、このブログの左側にあるカテゴリーから、「アボン 小さい家」を選んで見てください。

アボン・小さい家 公式サイト

ジャイカ国際協力事業団7月の展示
「環境―未来への約束」のイベント
「アボン小さい家」家族と地球で生きるために
映画上映とお話
<環境問題と国際交流>自然と生きる日系フィリピン人家族の物語
映画のHP:http://www.ne.jp/asahi/small/home
制作:特活サルボン&NPO LUBONG-Baguio Inc.
監督:今泉光司、主演:ジョエル・トレ、音楽:ジョーイ・アヤラ

場所: ジャイカ広尾 地球ひろば
(東京メトロ日比谷線広尾駅A3出口下車徒歩1分)
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html

上映スケジュール
7月6日(金曜日)19:00です
7日(土曜日)13:00 と17:00
21日(土曜日)13:00 と17:00
22日(日曜日)13:00
*7日、21日、22日の各回には今泉の解説もございます。

参加費:無料(要予約)         
参加方法:下記へ氏名・連絡先などをお知らせください。             
電話:0120-767278、FAX:03-3400-7264
Eメール:chikyuhiroba@jica.go.jp 

アボン・小さい家 上映中@渋谷

2007-05-12 00:38:24 | アボン 小さい家
 やっと今泉監督のインタビューをまとめました。以下に順番に並べ替えたので、読み易いと思います。

 アボン・小さい家 公式サイト 

 上映映画館 UPLINKのサイト

 インタビューを終えて、今泉監督って本当に穏やかな方だな、と思いました。しかし、穏やかだけではあのような映画は出来るはずがありません。が、込められているメッセージは、やんわりとオブラートにくるまれているような気がします。

 でも、垣間見えて時々、ドキっとしました。

 例えば、日系人の生活のツラサなど直接は描かれていないのですが、子供が学校で、“日本人!”とからかわれたり、おじいさんやおばあさんが、時々“コラっ!”など思わず洩らす日本語に感じ入ってしまうところがあります。

 不法滞在地区の家が、ブルドーザーで3分ぐらいで取り壊された時、はっきりと見えるのは、残るのは家族なんだということ。

 形式はロハスな感じですけど、奥が深いです。こうゆう良心的な映画ですが、大健闘上映中です。同じ渋谷なので、タイフェス行く際に寄られては、いかがでしょうか?

上映時間(5月25日まで)

 12:15  14:30  16:45

5月26日からはモーニングショウのみ

アボン 小さい家 ABONG Small Home 今泉光司監督インタビュー(上)

2007-05-12 00:14:16 | アボン 小さい家
 掲載遅くなって、すみません!記憶をたどりながら、監督の言葉をなるべく忠実に再現します。書きながら、順次掲載します。3回に分けて掲載します。

(2007年4月21日(土)映画の公開初日 渋谷アップリンクcafeにてインタビュー)

白田(以下:白):この題材でデビュー作を撮ろうと思われたきっかけを教えて ください。
監督(以下:監):僕は元々はCMに携わっていた人間だったんだけど、小栗康平監督の戦後三部作の映画を見て、衝撃を受けたんです。“この人について行く!”と思って監督の追っかけをしていたら、助監督の仕事をいただきました。そこで暫く経験を積んで、自分で1本映画を撮ろうと思った時、自分は何もアジアの事を知らない、と思ったんです。

監:アジアの事を知りたい。日本は戦時中アジアで何をしたのか?あの戦争はなぜ起こったのか?それを自分の目で確かめないと、映画を撮れないと思いました。そこで、東南アジアを旅して、その土地の文化に触れたり、各国の映画人を訪ねて歩いたんです。

白:それにしても、あんな高い山の上のバギオという土地にどうやって、出会ったんですか?

監:あるインドネシアの映画人に、フィリピンに行くなら、キドラック・タヒミック監督に会った方が良い、と、強く勧められました。キドラック監督は、国際的にも注目されているインデペンデント映画作家で、山形国際ドキュメンタリー映画祭の初期の頃の常連でもありす。そして彼がバギオ在住だったんです。ちなみにキドラック監督には、今回の映画にも出演をしていただいています。

アボン 小さい家 ABONG Small Home 今泉光司監督インタビュー(中)

2007-05-12 00:14:03 | アボン 小さい家
(前回からの続き)

 完成するまでに、多数の人が亡くなりました。また、工事の終了後に日本人の多くは、現地の女性と結婚し、残りました。また、

 監:その時に、バギオの町で日系人90周年の式典をやっているところに遭遇したんです。旅行者だった自分も、町の人に気楽に誘ってもらって参加しました。実は調べてみたらバギオには約100年前から日本人が住んでいたんです。調べてみると、1900年代初頭にアメリカ植民地政府が、バギオへ登る舗装道路を建設しようとしていました。労働力不足を補うために、外国人旅行者が集められ、その中に日本から渡って来た人達も多数いたのです。

完成するまでに、多数の人が亡くなりました。また、工事の終了後に日本人の多くは、現地の女性と結婚し、残りました。また、ここが第2次世界大戦地で、日米戦の最後の舞台となったことも知りました。これがきっかけとなり、私はバギオの近くに居を構え、ここで映画を撮ることにしました。

白:運命的な出会いだったんですね。バギオって、フィリピンのどこにあるんですか?どして米軍がそんなにたくさんいたんですか?

監:バギオは、マニラからバスで6時間の所にあります。標高は1,500メートルで、タイのチェンマイとほぼ同じ高さにあります。米軍は、山の涼しい土地に、軍事キャンプや施設を作ったのです。




アボン 小さい家 ABONG Small Home 今泉光司監督インタビュー(下/完結編)

2007-05-12 00:10:33 | アボン 小さい家
続き

白:映画の背景がよく分かりました。とても静かな日常を描いた映画ですが、監督が伝えたいメッセージがいろいろ詰まっているようですが?

監:フィリピンの人たちの生活を見て、地球で生きるという意味を実感できた気がします。この映画では、環境やロハスな生活についても描いています。また、キリスト教が、ローカルの文化(土地の住民/イゴロット)とうまく融合して人々の暮らしに根付いている一例を示しているとも言えるでしょう。働く女性や、農業をする人達への応援歌にもなっています。

白:映画のタイトルになった、アボン 小さい家 ABONG SMALL HOMEに思い入れがあるそうですが?

監:映画の冒頭にタガログ語で「マハーイクボ」これは訳すと「小さい家」という意味ですが、この歌を子供達が歌っています。歌の歌詞は“家は小さくても、家の周りには野菜がいっぱい生えていて....”という内容で歌詞の2番まで野菜の名前が挙がっています。フィリピンの人にとっては、この「マハーイクボ」つまり、家は小さくても生活は豊かである、という事は,
フィリピン人ならば誰にでも分かる、フィリピンの文化の中心であり、哲学を象徴する言葉です。


経済大国の日本から見たら、フィリピンは貧しい国に見えるかもしれません。またフィリピンの人達自身もそう思っているかもしれませんが、それは海外に出稼ぎに行って来た人達が持ち帰った価値観です。視点を変えればフィリピンは、実に豊かな国なのです。

(インタビュー完)

フィリピンー日本共同制作映画 アボン 小さい家 初日鑑賞レポート

2007-04-22 04:04:59 | アボン 小さい家
 私は、初監督作品を見るのが好きです。なぜなら、監督の映画に対する純粋な気持ちの結晶のような気がするから。また、映画は撮った人の性格が出るらしいですが、処女作にはそれが顕著な気がして、そこも魅力です。

 そして公開初日に渋谷で観て来た、今泉光司監督の劇場長編デビュー作『アボン 小さい家』も、前述の私の期待を裏切りませんでした。

 「アボン・小さい家」 日本人監督がフィリピンで撮った、ささやかでパワフルな映画 4月21日公開というタイトルで、ブログ記事を書いたのですが、まさに“ささやかでパワフル”ということばが、ぴったりでした。監督も、そんな風貌の方です。

 映画は、フィリピンのマニラと同じルソン島北部の、標高約1.500メートル(タイのチェンマイとほぼ同じ高さだとか)地方からバギオという町に働きに出てきた、日系3世の家族の物語です。

 簡単なあらすじはというと、
 3人の子供達を養うために、妻は海外出稼ぎを決意するも、偽造パスポートを斡旋業者につかまされ、逮捕。残された夫と子供達は、不法居住区の家を撤去され、祖父母がいる故郷の村に戻る。そこは、電気も無い場所であるが、自然の恵みを享受して暮らす、山岳民族の村だった、というお話。

 映画を鑑賞後、映画館併設のカフェのテラスでお茶をしていたら、今泉監督がいらっしゃいました。映画の感想などお話しているうちに、なぜか気がつくと、ケーキをつついていたフォークを、ペンに持ち替えていました。ということで、気がついたら、インタビューになっていました。

 今観たばかりの映画について、それを製作した監督に裏話を伺える、この贅沢。次の投稿に、監督のインタビューを掲載します。
 
アボン・小さい家 公式サイト

上映映画館 UPLINKのサイト

アボン 小さい家 ABONG 4月22日より公開@アップリンク

2007-04-14 22:58:57 | アボン 小さい家
FILIPINO-JAPANESE COOPERATION FILM

"ABONG /Small Home" release from Apr.21th in Tokyo

 3月25日付けの当ブログ記事で告知した 日・フィリピン合作映画が、来週の土曜日に公開されます。 

上映映画館 UPLINKのサイト

アボン・小さい家 公式サイト 

 公開1週目は毎日、夜の会の上映後に、今泉光司監督のトークあり

Pic:映画チラシ