タイ映画 & アジアな毎日  Thai Movie & Asia Entertainment Diary

主に最新・最速タイ映画情報の掲載とアジア全般のポップカルチャーを楽しむ日々をのんびりと語る日記です。原稿依頼歓迎!

ラナート(タイ式木琴)の買い方 ①

2008-04-16 08:05:27 | 風の前奏曲
昨夜『風の前奏曲』を見て、ラナートが欲しくなった(!?)方のために 2006年1月10日の記事を再掲載します。

 本日発売の映画雑誌 Invitation 2月号(表紙は、THE 有頂天ホテル)の65ページに、“モノの名脇役”という連載コラムがあります。このコラムでは、映画の中で重要な役割を果たす小道具にスポットを当てつつ、映画紹介をしています。

 今月号で紹介されているのは、もちろんタイ映画「風の前奏曲」で使われているタイ式木琴、その名は「ラナート」です。(ほら!ここにもタイ式って書いてある!!!)

 今号の執筆者は、映画監督の荻野直子さん。自分の新作映画の宣伝もキッチリしつつ、「風の前奏曲」の内容にも触れつつ、タイへの熱い想いを語り、ついでにノロケてる。本屋で立ち読みしつつクスクス笑ってしまい、ついでに雑誌もお持ち帰りしてしまいました。(要は買いました。)

 コラムの右端にラナートの説明と、売ってるお店の電話番号が書いてありますが、超ローカルな店なので、これで買いに行くのは、まず店を探すとこから大変でしょうね。

 ところで、あの映画観て、

 「ラナートが買いたい!」  とか 「ラナートを習いたい!」 なんて思われた方いるのでしょうか?

 写真はラナートのミニチュアで、ケース付きで値段は確か2,000バーツ(約6,000円)でした。雑誌に掲載されていたお店で買いました。自分用です。このお店は、「風の前奏曲」の映画に使った楽器を全て提供していて、映画がタイで流行った時には、この店のラナートも売れまくって、生産が追いつかなかったとか。

 ラナートの買い方、興味ある人いるでしょうか?地図付きで、そのノウハウを記事にしてもいいかな、と思います。

 ところで、これ書きながら、思った!ラナートは脇役ではなく、やっぱり俳優さんと併せてダブル・主役なんですよ。

ラナート(タイ式木琴)の買い方 ②

2008-04-16 08:05:03 | 風の前奏曲
実は大きなラナートも買ってみました。写真はココ!で見ることが出来ます。

 お店はチャオプラヤー河を越えたトンブリ地区にあり、写真の手書きの地図を
タクシーの運転手に見せれば、何とかたどり着くでしょう。とても狭い小路(ソイ)の
中の突き当たりがお寺で、そこでタクシーを降り、お寺の門の右手の細い道を10歩ぐらい進んだ所に高い塀に囲まれた一軒家があります。

 扉を開けると、外壁からは想像もつかなかった音楽の世界。1階には、いっぱいラナートが置いてあり、職人さん達が磨いています。さらに2階にあがると、映画にも出てたチン(ソーンの親友が川に落とした楽器)や、ソー(ソーンが恋に落ちる時に弾いている)とありとあらゆる古典楽器がところ狭しと並べられています。

 オーナーのソムチャイさん自身も元演奏家で、自ら選んでくれました。ラナートは7,000バーツからあるのですが、1万3,000バーツも出せば、質は充分いいとのこと。鍵盤を乗せる箱の部分は、デザインがいろいろありました。ピカピカした派手なものと、木のしっとりとした質感のものがあり、私は後者を選びました。この落ち着いたツヤが長持ちしそうに見えたからです。

 ソムチャイさんに、「あの映画を見て、感動した人用のラナートなんです!」と訴えたら、少しまけてくれました。そして素敵なバチもつけてくれました。バチはマーイケン(硬いもの)とマーイヌアン(柔らかいもの)の2種類があり、前者は鋭く澄んだ音が出るので、本番用、後者は練習用に使うそうです。

 2階に額に入った写真があり、それがよく見ると秋篠宮殿下ご夫妻が!シリントーン王女様自身もタイ音楽の演奏がお上手で、同社のカンチャナブリの工場にお連れした際の写真だそうです。

 結局自分用にはミニチュアしか買いませんでしたが、いつか大きな家に住むことが出来たら床の間に飾るように本物のラナートが欲しいものです。日本への持ち帰り方は、後ほどコメント欄に掲載します。

『風の前奏曲』でライバルだったラナートの鉄人、クンインがエッセイを出した!

2006-07-17 23:58:56 | 風の前奏曲
本国タイでの『風の前奏曲』フィーバー(2004年2月)から、2年半。主人公のソーンのライバル役だった『クンイン』が、半自伝を出版しました。

〔本の詳細〕
タイトル:『クンイン ナックレーンラナート』
190ページ  168バーツ
全国の書店、主にB2Sとチュラロンコーン大学ブックセンターで、好評発売中。

 クンイン役の方は、元々俳優ではなくプロのラナート奏者で、本名はナロンリット・トーサガー氏といいます。タイで代々伝わる、ラナート奏者の家のお生まれです。

 映画では、主役のソーン師以外は、プロの音楽家をキャスティングするという監督の方針のもと、クンイン役に抜擢されました。プロフィールによると、元々は、ナロンリットさんの弟子をスカウトするつもりが、あまりの存在感に、この人しかクンイン役はいない、と監督が即決したとか。私の友人は、「タイの日野正平」とあだ名をつけています。(外見だけですよ)

 クンイン関係の記事は、当ブログの「風の前奏曲」にもあります。

 初めてのエッセイ集というか半自伝(タイ人は、ポケット・ブックと言う)になります。TVのニュースで見たら、中には子供の時の写真も入っていました。

 今やタイ国内外、世界中を飛び回る、クンイン(世間では、クンインで認知されています)の、生い立ちが分かる本です。タイトルの「ナックレーン」のタイ語の元の意味は、「ならず者」ですが、もちろんこのタイトルは、誇張です。私はやっぱり、

「クンイン ラナートの鉄人」

 と訳したいです。ありきたりな表現かもしれませんけれど

クンインのファンページ  クンイン・ドット・コムもあります!

記者会見の日の写真はココ↓
『風の前奏曲』のイッティスントーン監督と主演のアヌチット君も応援に駆けつけました。

(写真:著者より提供 Pic from P Ton ! Thanx !
/本は大手の出版社ではなく、クンインが起こした会社が発行しました。)

タイ映画「風の前奏曲」早稲田松竹にて2本立てで上映中

2006-06-14 23:52:52 | 風の前奏曲
 タイの音楽エンターテイメント映画、『風の前奏曲』が密やかに東京で上映中です。(16日(金)まで)お帰りなさい!

早稲田松竹公式サイト

 カップリングが「歓びを歌にのせて」というスェーデンの音楽映画。確か去年の12月にほぼ同時期に公開だったせいか、TVや雑誌の映画紹介で、2本はよく一緒に取り上げられていましたね。

 2本続けて見ることが出来たら、至福の午後のひと時を過ごせそうです。

 邦画「春の雪」のシャムの王子役、アヌチット・サパンポンのファンになった方にもお勧めの作品です。

(写真はサントラの表紙)

このブログにも『風の前奏曲』というカテゴリーを作ってあります。

神戸のパルシネマでも19日まで上映中です。

風の前奏曲ツアー① 主役アヌチット・サパンポン君のトークショー

2006-03-18 21:23:03 | 風の前奏曲
 先週の土曜日の今頃は、タイ映画 風の前奏曲を体感するツアーで、主役のアヌチット・サパンポン君(オー君)と至福の1時間を過ごしていたんです。(ため息)残念ながら、1対1じゃなくて、1対10人でしたけど。今回のツアーに参加したのは、なんと20代から70代までの10人でした。

 旅行の話は遡って書くとして、このトークショーが、ツアーのハイライト。アヌチット君は7時きっかりに現れ、ワイ(タイ式挨拶/合掌)をしていきなりラナートの演奏を始めました。弾いてくれたのは、劇中でソーン師がラナートで、息子がピアノで連弾するスローバラード。

 というインパクトの強い登場の仕方をした後は、いきなり携帯を取り出して、画面を見ながら日本語でご挨拶。原文を自分で考え、日本に留学していた友人に翻訳、ローマ字に直してもらったという挨拶は、結構長かった。その健気さに、参加者は、みんな一瞬にして、心を掴まれたと思います。(ですよね?)内容も健気で、ヨシヨシってしてあげたく(迷惑だろうけど)なりました。

 その後司会が映画に関するいくつかの質問をした後、せっかくだからツアー参加者からの質問をたくさん受けて、それから撮影、サイン会。好きなだけツーショット、スリーショット.....全体写真と撮りまくり、サインをもらいながらも会話。とにかくたくさん会話できたのでした。

 “ファン・ミーティング”としては、人数が少なかったかもしれないけれど、日本好きのオー君は、とっても嬉しそうにファンサービスに努めてくれました。ある年配の参加者は、『ほんとうに愛くるしいのね』、と。タイ的ハンサムなんだけれど、“ナーラック(直訳すれば「愛すべき」)”な人。これからも応援したくなるような、そんな人懐こいオーラを出していたのでした。

 6月下旬に主演のホラー映画(「ローク/コン/ダーイ」サハモンコンフィルム配給)がタイで公開されるそうなので、やっぱり見に行かないとダメかな、応援しないと!とその夜即決してしまった私です。

(Pic:私物のラナートを演奏するオー君。もっと良い写真は、後日UPします。)

タイ映画「風の前奏曲」サウンドトラックについて④

2006-02-12 18:58:37 | 風の前奏曲
 映画のエンディングで流れる曲の原題は『アッサチャン』(=奇跡)といいます。著作権の関係か、日本版のサントラに収録出来なかった曲です。

 よく聞いてみると、ポップスなのですが、途中からラナートの音色が聞こえてきます。演奏者は、クンイン(劇中のライバル役)ことナロンリット・トーサガー師。耳を澄ませてみると、タイ古典楽器はラナートだけではありません。私にはチン(幼馴染が川に落とした楽器)の音も聞こえます。現代音楽とタイ古典音楽が融合した良い例です。

 奇跡ってタイトルが、劇中の天才音楽家、ソーンの人生とシンクロするような。ところが、これを歌っている歌手は、さすがの私にもどこの音楽レーベルの所属か分かりませんでした。タイでもサントラは発売されたのですが、私はこの映画のファンイベントで売っているのしか見たことがありません。また、VCDが発売された時に、サントラCDがおまけで入っていたのですが、もうタイでは売っていないかもしれません。売り切れると、タイではめったに増産しないのです。

 ところで、この映画のサントラのプロデューサーは、この映画のイティスントーン監督。映画だけではなくて、音楽にも造詣が深い。多才な方なのです。

『風の前奏曲』を体感するツアー (続き)

2006-02-10 00:27:09 | 風の前奏曲
風の前奏曲『』は、2月18日から静岡シネ・ギャラリーで、上映ですね。

 ところで、昨日にJTB行って詳しい説明を聞いてきたのですが、今回のツアーで行く、映画の舞台になったサムットサーコン県は、日本のツアーでは殆ど行かないところで、むしろタイ人が行く観光地だそうです。王宮も歴史が感じられて、見応えがありそうです。

 また、帰る前日のパーティー(夕食会)では、タイ古典音楽の楽団にきてもらい、演奏を聴きながら食事が出来るそう。

 そして、クライマックスの主演俳優、アヌチット・サパンポン君が来て、映画の裏話を聞かせてくれたり、もちろん質問も受け付けてくれるそう。そして、この日彼もラナートを演奏してくれるそうです。

 映画の上映もあと数ヶ月で終わるので、きっとこのツアーは、今回限りの幻のツアーになるでしょう。

 ここだけのハナシ、まだ若干名受け付けているそうです。

 この間も書いたけど、白田は行きますよ、親孝行も兼ねて。

『風の前奏曲』を体験する!タイ5日間の旅!! もっと詳細出ました!!!

2006-01-13 01:14:13 | 風の前奏曲
旅行会社からチラシを送ってもらったので、そのまんま掲載します。これを見ると映画のイメージが浮かびます。

 ソーンがお酒を飲んでクンインとの対決を悩んでいた、市場の路地だとか、絶対外したくない椰子の林。映画の中でも、青々とした自然の中に、椰子の木が風にそよそよと吹いていて、気持ちよさそうでした。あの時、主人公のソーンが風を見て、何かを感じたシーンは、好きなシーンのひとつです。

 また、劇中王宮でのラナートの競演会のシーンも印象的だったのですが、このツアーでは王宮も見ることが出来ますね。

 いきなりですが、
 本日は「風の前奏曲」東京上映最終日です。

 劇場でもう一度鑑賞し、映画の雰囲気や音楽界の様子を目と耳に焼き付けてから、このツアーに臨もうと思います。旅をめいっぱい楽しむためにも。

ツアーの締め切りは、1月20日までです。

タイ映画「風の前奏曲」サウンドトラックについて③

2006-01-08 23:49:57 | 風の前奏曲
日本版のボーナストラックについて
曲名:初めての出会い(風の果てに・・・序曲)

 「風の前奏曲」サントラの最後の曲、16曲目には、この日本版のために新たに書き下ろされた曲が収録されています。歌っているのは、日本人の歌手、木村浩司さんという方です。

 本来ならここには、映画のエンディングでかかっている「アッサチャン」(奇跡)というタイ人歌手の歌が入っているべきでしょう。しかし、なぜ日本語の歌に摩り替わっているのかというと、どうも著作権の問題らしいのです。

 タイ映画「風の前奏曲」サウンドトラックについて①にも書いたのですが、タイ映画のサントラとしては初めて社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC=Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers)に登録されています。これに登録するために、日本語の歌詞のついた歌が最低1曲必要らしいのです。

 ただし、新たに作曲したのではなく、10曲目の「初めての出会い」を編曲し、映画のイメージを損なわないような歌詞をつけているのです。10曲目は、映画の最初と最後の場面でかかる曲です。10曲目と16曲目を耳を澄ませて聞き比べてみると、全く違う印象なのですが、やはり同じ曲なのです。

 しかし、よくもこんな面倒なことを成し遂げましたね。今までのタイ映画のサントラは、タイから輸入したCDを劇場で売っていただけなので、劇場に行った人しか入手出来ませんでした。しかし、日本版のサントラは、JASRAC登録のおかげで、大手のCDショップに置いてあるのです。快挙です。

 上映劇場のロビーでは、サントラCDが流されているので、この『初めての出会い(風の果てに・・・序曲)』も、気をつけていれば聞くことが出来ます。アヌチット君の歌声に似ているような気もします。

 今度、消えてしまったタイ語のエンディング曲についても書きます。

『風の前奏曲』をタイ験する!タイ5日間の旅!! 詳細出ました!!!/東京上映は13日(金)まで

2006-01-06 19:03:01 | 風の前奏曲
 去年末から“早く教えて!”と電話で催促していたツアーの詳細が確定しました。パンフレットも郵送してもらったのですが、取り急ぎFaxも、もらいました。

期間:3月9日夜出発~3月13日午前中到着
内容:ロケ地見学ツアー

 目玉は、主役の青年時代のソーンを演じた、アヌチット・サパンポン君がパーティーに来てくれる!!!!!!!!!!こと。ファンレターとかプレゼント、いや映画を見た感動を直接伝えることが出来るチャンスですね。JTBにしつこく質問したら、トークショー&質疑応答+特別のこと(何でしょうね?)をしてくれる予定だそうです。

 夜出発&朝到着なので、結構遠方の人も参加出来るように配慮されているとか。白田は、参加します。映画見て、感動された方々、一緒に行きましょう!

その前にテアトル銀座の上映は13日(金)まで。その前にもう一度、劇場にこの映画をお見送りに行きます。

今後の上映予定は、以下の通りです。

2006年1月7日 (土)~  シネ・リーブル神戸/シネ・リーブル博多駅
2006年1月14日(土)~  名演小劇場 (名古屋)
2006年1月28日(土)~  シアターキノ(札幌)
2006年2月18日(土)~  静岡シネ・ギャラリー

電話すればパンフは郵送してもらえるそうですが、H.P.に情報が掲載されたら、またお知らせします。
JTB新橋支店 

『風の前奏曲』公開記念/山口とも打楽器パフォーマンスイベントレポート

2005-12-19 22:30:19 | 風の前奏曲
あのインストア・ライブの日、“ともとも”はご機嫌に登場。お手製の楽器からは、波が砂浜に押し寄せるような音がしていました。

“ともとも”NHK教育テレビ「ドレミノテレビ」で呼ばれている愛称です。この夏NHKスタジオパークで、ライブを見たのですが、観客はお母さんとこどもたち。廃品打楽器のパフォーマンスに、こどもたちは狂喜してました。「ともとも!」コールが何度も、何度も。


 身近なもので楽器を手作りして、音を出す。こどもたちに音楽の楽しみを教えて(それも自然に)いる方なのです。

インストアライブに持って来てくれた廃品打楽器に、ともともお手製のラナートもありました。原材料は、開閉式の窓ガラスを板を、魚屋さんで貰って来た木箱に載せて作ったもの。澄んだいい音がしました。これって、ガラス琴って言えばいいのでしょうか?そんな廃品楽器とタイのラナートを交互に演奏していました。劇中にも出てきた“花の都 中国の前奏曲”の一節も入っていました。

 「風の前奏曲」という映画を見た時の感激や、タイでラナートのレッスンをしたお話もしてくれました。そして、最後も波の音で締めくくり。それを見て、ともともと、ラナートの付き合いがこれからも続いていくといいなあ、と思ったのでした。

『風の前奏曲』公開記念/山口とも打楽器パフォーマンスイベントレポート

山口ともって、どんな人?

タイ映画「風の前奏曲」サウンドトラックについて②

2005-12-15 23:57:12 | 風の前奏曲
 サントラ後半部分(10曲目以降)のオリジナル・ミュージック・スコアーの話に入る前に、もう1曲素敵な曲の話をしたいです。

 コメントにもありましたが、3曲目の「甘い言葉」。この曲は主人公のソーンが少女に一目惚れする時に、ある楽器(ラナートじゃありません)で演奏している曲です。音楽家は、愛情表現も言葉じゃなくて、音楽なんですね。ソーンは○を見て、曲のイメージが浮かんだり、競演会で負けて凹むなど、音楽以外の外の世界に対して非常にデリケート。そんなキャラクターが、このシーンにもよく現れていたと思います。

 さて、オリジナル・ミュージック・スコアー(BGMみたいな歌詞の入ってない曲のことですね)の音楽担当者は、チャーチャイ・ポンプラパーパン氏。この方は、タイのアカデミー賞の音楽部門を毎年のように独占しています。

 私が覚えているだけでも、『ナンナーク』『ジャンダラ』『わすれな歌』の音楽を担当しています。そして来年日本でも公開予定の『the Letter』(仮題)も忘れちゃいけませんね。『ジャンダラ』の哀しげなバイオリンの響きなど、映画の場面を思い出すと一緒に曲まで耳に残るインパクトと優美さを兼ね備えた曲が多いので、私は敬意を表して、こんな長い名前だけど、ちゃんと覚えています。

 日本版のボーナストラックについても言及したいですが、長いので次回にします。

タイ映画「風の前奏曲」サウンドトラックについて①

2005-12-09 23:51:38 | 風の前奏曲
映画を何度も見ているので、場面と音楽が自然に頭に浮かんできます。

皆さんは、どの曲がお好きですか?

 最近よく聴いている『風の前奏曲』サウンドトラックの裏には、日本語訳された曲名のタイトルと、演奏者、作詞・作曲家の名前も記してあります。

 私がいちばん好きな曲は、サントラ8曲目の“花の都 中国の前奏曲”これは後半の競演会で、ソーンが弾く曲です。出だしから躍動感があり、耳に残るメロディーです。この曲は、実在のソーン師匠と、クンイン役のナロンリット師のお父上の共同作曲となっています。そして手に汗握る競演会のシーンが自然と目に浮かびます。

 6曲目の“アッタマバート前奏曲”。この曲は、ソーンが初めて県の競演会で演奏した曲で、対戦相手の方にチラチラと視線を送りながら余裕でラナートを弾く姿が、若さからくる傲慢さ一歩手前の自信を上手く表現しています。この時のアヌチットの流し目が、何ともいえません.......

 サントラ9曲目の“恋焦がれて”は、壮年のソーン師が、映画の後半部分で自宅で弾く曲。ソーン師が自ら作曲した曲です。この曲名からは想像出来ないような、強い意思を秘めた曲です。(サントラのライナーノーツ見てください。)この曲を聴いている時の大佐の微妙な表情に注目です。

 その他クンインこと本名ナロンリット師が作曲したり、演奏している曲も収録されています。

 同アルバム後半部のオリジナル・ミュージック・スコアーについても書きたいですが、これは次回に。

タイ映画「風の前奏曲」関連イベント

2005-12-02 21:04:28 | 風の前奏曲
 本日の朝日新聞の夕刊のTV欄に、「風の前奏曲」と「七人のマッハ!!!!!!!」の広告が並んでいました。2本もタイ映画の広告が並ぶ日が来るなんて、感慨深いです。そんな感傷に浸るまもなく、明日は銀座をマッハ!な速さで疾走して2本とも見ます。

唐突ですが、わたし、おまけが好きなんです。あと、関連グッズも大好き。

で、「風の前奏曲」新聞広告からいろいろ遊べる関連イベント情報のURL集めました。

「風の前奏曲」ロケ地ツアー

TOKYO CAFE GRAND 「風の前奏曲」~スペシャルメニュー

タイ映画 「風の前奏曲」公開記念 山口とも打楽器パフォーマンス

これは、もう全部押さえたいと思います。とりあえず、明日は映画を楽しみましょう!

『風の前奏曲』 聴いてから観るか、観てから聴くか

2005-11-13 00:59:13 | 風の前奏曲
タイ映画では初めて!
JASRAC申請の日本国内盤サントラ



 最近毎日ラナート(タイ式木琴)の音色を聞いています。この映画の日本版サントラが、ふと気がつくと10月25日に密やかに発売されてたので、気がついた瞬間、入手したのです。

 曲目など詳細はこのサイトでチェック!

 この映画、タイ語の原題は“ホームローン”で、英語が“The Overture”ですが、両方とも意味は“前奏曲”。タイでも古典芝居の際に幕が開ける前に、「これから始める」という意味で、舞台の端でタイ古典音楽楽団が演奏するそうです。

 このサントラを聞くと、音楽対決のシーンなど、劇中の様々なシーンが浮かんで来て、このブログにも書きたくなってしまいますが、映画未見の方のためにも、ネタバレは公開後にしようと思います。余白は残しときますね。また公開後にお話しましょう。

 日本版には、最後の16曲目にボーナストラックで、サントラの1曲に新たに日本語歌詞を書き下ろし、日本人の歌手が歌っているボーナストラックもついてます。もちろん中には、ライナーノーツもあります。

気がつけば、
世界は“音楽”に満ちている。


(映画のコピー。気に入っているフレーズなので、何度でも掲載します。)