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タイ映画 & アジアな毎日  Thai Movie & Asia Entertainment Diary

主に最新・最速タイ映画情報の掲載とアジア全般のポップカルチャーを楽しむ日々をのんびりと語る日記です。原稿依頼歓迎!

ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形in東京2006

2006-09-11 23:25:00 | Movie
9.16(土) → 9.29(金) ポレポレ東中野
9.30(土) →10.20(金) アテネ・フランセ文化センター

 山形国際ドキュメンタリー映画祭は、2年に1度開催されている、ドキュメンタリー映画を世界中から山ほど集めて上映する映画祭です。最近は去年10月に開催されました。

 去年始めて参加して、この映画祭では、参加しているみんなが、監督だとか、観客とか、スタッフとか、評論家とか、そんな立場を飛び越えて、たくさん対話している姿が印象的でした。私も、中国の有名な監督に話しかけることが(出来るような雰囲気が、あの場にはあった!)できて、これは一生の思い出になると思います。

 山形で私はアジア千波万波(注:アジアの新進ドキュメンタリー作家を発掘、応援するプログラム)しか見ていないのですが、実際のプログラムはこの何倍もあり、とても全部は見られません。

 それが今度、東京で一挙に観ることが出来るチャンス到来です。

ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形in東京2006  公式サイト

 ちなみに、山形のレポートは、More!Thai Film の この掲示板!に書いてあります。

 また、9月の下旬には、こんな本も出版されます。

[書籍]ドキュメンタリー映画は語る 発売!!!

日本・ベトナム映画人シンポジウム(続き)

2006-08-28 01:29:45 | Movie
続きで、こんどは告知チラシの裏を。やっぱりこのブログの今日のタイトルをクリックすると大きく見えます。

去年は タイのシンポジウム だったので、このイベントを知りましたが、

 無料で2本も、なかなか見ることの出来ないアジア映画を見せてくれて、さらに、その映画関係者の話、その国の最新の映画事情を、日本の映画界の最先端にいるパネリストと繰り広げるシンポジウムです。

 映画ファンには、お腹いっぱい、満足のイベントではないでしょうか?私は、この日(東京)は仕事はお休みして、じっくり聞きに行くつもりです。


アジアフォーカス福岡映画祭のゲスト情報発表

2006-08-23 00:38:15 | Movie
 アジアフォーカス福岡映画祭のゲスト情報(予定)が、昨日発表されました。

映画祭ゲスト情報

 タイ映画『親友』(原題:プアンサニット)からは、コムグリット・ドゥリーウィモン監督、主演男優、美しい2人のヒロイン(バンコク国際映画祭で実物を拝見しましたが、本当に美しいふたりです。)、味のある助演女優、助演男優と総勢6名が、来てくれます。

 今年のQ & A 盛り上がりそうですね!個人的には、タイ版DVDに、6人分のサインを集められないかな、と画策中。

ゲスト情報、映画祭の裏話がいち早く読める、メールマガジンへの登録もオススメです。

 mixiのプアンサニットのコミュニティは、80名ですね。

 映画祭に向けて、DVDを見直したので、音楽が頭の中でグルグル回っています....。原作本も読まないと。これが、とても装丁の可愛い本で...

並んで見てきました / 邦画『紙屋悦子の青春』

2006-08-15 23:14:41 | Movie
 今日は母に誘われて、岩波ホールで映画を見て来ました。邦画『紙屋悦子の青春』(黒木和雄監督)です。

 紙屋悦子の青春 公式サイト

 10時半に行ったら、チケット売り場には、人・人・人。11時の回はあきらめ、13時40分の回を見ました。満席でした。主に50代以上の男女でいっぱい。中には杖をついている方も結構いらっしゃいました。

 13時まで時間を潰すために表通りに出ると、『靖国参拝反対!』とデモ行進。間もなく、『“参拝反対”に反対!』と街宣車がやって来ました。警察官はたくさんいるし、神保町の交差点で、私はなんだか少し緊張してしまったのでした。だから『紙屋悦子の青春』という映画が、戦時中の話という程度の予備知識だったのですが、なんだか肩に力が入って劇場に向かったのです。心して、見なければ、と。

 でも映画が始まってすぐに、肩の力はあっという間に抜けていきました。確かに戦時中の話だったのですが、ごくごく普通の日常をユーモアのある会話で物語が進んでいったので。劇場からも、くすくすと忍び笑いが漏れてきました。が、ある時点を過ぎると、それがすすり泣く声に変わっていったのです。

 私は、母と見たい映画がいつも違うのですが、たまにはついて行ってみるもんです。今日も誘われなかったら、この映画を自ら見に行かなかったでしょう。

 終戦記念日だという実感が、いつもの年より増した、今日、8月15日でした。


(写真は岩波ホールの当日券売り場に並んでいる行列。真ん中のピンク色のついたのが、この映画の看板。)

今 見たい映画 「靴に恋する人魚」(台湾映画)

2006-07-06 18:48:23 | Movie
 試写状が郵便受けに届いたその日から、早く見たくてワクワクしていたこの映画、都合がつかず、試写を見逃してしまいました。

靴に恋する人魚公式サイト

 でも、試写に行くと当然のことながら、試写状を受付の人に返さないといけないので、手元に残しておけるのは、嬉しい....という矛盾した気持ちです。

 公式サイトの色使い、可愛らしさとか、好きになりそうな映画の匂いがプンプンします。運良く見ることが出来たら、また記事UPします。
 
ヒロイン来日の模様は、以下で読むことが出来ます。

飛行船の気まぐれ☆☆新作映画紹介 7月4日の記事

SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2006 6月7日~11日

2006-06-06 08:36:26 | Movie
短編映画の祭典 & アジアのショートフィルムにも注目!

SHORTS SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2006

 タイの短編映画も上映されます。タイでも短編映画は、長編映画への登竜門なので、未来の大監督を発掘するチャンスです。「Float フロート」のPrimprapaさんは、有望な女性アニメーター。ホンワカとして、とぼけたような可愛らしい作風だと思います。

 「Be Very Quiet 沈黙」のMona Nahmも女性監督。元女優だったみたいです。昨年の9月に、オキサイド&ダニー・パン、いわゆるパン兄弟のプロデュースで、The Remarkerという作品で、既に長編商業映画デビューを済ましてます。


Asia International B(AIーB)プログラム
Pillow Talk
ピロー・トーク

Araya Suriharn/13:00/Drama/Thailand/2004

日常に飽き飽きしている妙齢の女。電話修理の男に出会ったとき、全てが変わった。

AIーCプログラム

Float
フロート
Primprapa Wungpichayasuk/2:00/Animation/Thailand/2005
お友達と一緒に泳いでいるマーメイド。

AIーDプログラム

Be Very Quiet
沈黙
Mona Nahm/25:00/Drama/Thailand・USA/2004
幼い頃、母親の壮絶な死を目撃してしまった男の物語。

From Mom
母より
Anchalee Thaingamsin/13:08/Drama/Thailand/2005
母と娘の物語。口には出さないけれど、娘からの尊敬を望んでいる母。やがて娘は、言葉を使わない母のメッセージ、そして母自身を受け入れる。


タイ映画だけじゃないですが、この映画祭に行かれた方のTBお待ちしています!

(映画祭公式サイトより転載)

『春の雪』メイキング見ました。

2006-04-29 23:48:50 | Movie
発売と同時に即効入手して、その晩(つまり昨日)メイキングの一部を見ました。

王子役のふたりのタイの俳優さんのインタビューも、ちゃんと収録されていました! (タイ語で話していて、日本語字幕がついている)満足しました。

学習院の制服も、凛々しく、日本の映画に参加した印象などを語っています。内容もいいけど、動いているとやっぱり人柄がよく分かっていいですね。この他にも、メイキング映像で、主演の妻夫木聡さんが、王子達を竹内結子さん演じるご令嬢に紹介するシーンでも、しっかり映っていました。

特にアヌチット君(クリッサダ王子役/「風の前奏曲」主役)のファンは、必見ですよ!

ちなみに白田、この映画はスクリーンで3回見ました。だからDVDの特典の多さには満足です。やっぱりDVDには特典がないと、購買意欲がわきませんからね。

早くメイキングが見たい! 『春の雪』 DVD発売 4月28日

2006-04-26 00:34:52 | Movie
タイでの公開は、5月18日

 以前このブログでも紹介した、邦画『春の雪』にタイの若手俳優が出演のDVDが発売されます。私が何よりも楽しみにしているのは、タイの王子役のアヌチット・サパンポン(『風の前奏曲』)、スイニット・パンジャマワット(『ジャンダラ』)の映像を見ること。万が一、この二人の映像が入ってなかったら、ちゃぶ台をひっくり返す!

 一方、バンコクのEGV Metropolis(伊勢丹向かい BIG Cと同じビル)で、2月から延期されていた公開日は、5月18日 と出ました。今度は空振りに終わる方が
出ないように、劇場のH.P.も掲載します。 

EGV Metropolis 間もなく公開の映画

 バンコク公開中は、王子二人もお忍びで劇場に現れるでしょう。

(写真は、書店で見つけたチラシ)

バンコク国際映画祭で見た邦画『村の写真集』

2006-02-26 03:50:24 | Movie
 映画祭も後半になると、日本から来た知り合いもいつの間にかいなくなっており、最後までいるのは私だけになりました。めぼしい記者会見も一段落したので、映画を見ました。バンコク国際映画祭の楽しみは、実はタイ映画だけでなくて、日本で公開時または映画祭時に見逃した邦画を見ることです。バンコク映画祭で選ばれる邦画は、商業映画だけでなく、インディーズ系のもあるので、バラエティーに富んでいます。

 今日見た 『村の写真集』は、ダムの底に沈んでなくなってしまう予定の村の人々を、その村で写真館を営んでいる父親と、東京に行っている写真家の卵の息子が、一枚一枚撮って行くというストーリー。家族や地域の絆を美しい日本の風景と共に描く、心温まるお話です。

 上映中は、登場人物達の掛け合いに、お客さんが結構クスっと笑っていました。ただ、ラストで暗転した時に、拍手がありました。(映画祭でも毎回起こる訳ではありません。)タイの人はせっかちなので、だいたいエンドクレジットまで見ないでさっさと劇場を後にするのですが、昨日はみんな、エンドクレジットに平行して映し出される『村の写真集』の最後の1枚の写真まで見たかったのか、誰一人として席を立った人はいませんでした。そして、最後にもう一度拍手が起きました。

 バンコク国際映画祭で拍手が2回も起こるなんて、珍しいのではないでしょうか。

 劇場を出たところで、タイの有名女優のシリヤゴーン・プッカウェート(愛称ウム)さん(『わすれな歌』主演女優)を目撃したので、日本語で挨拶して来ました。そういえば、彼女は日本びいきで、もちろん日本の映画もたくさん見ているんだな、と思い出しました。相変わらず、可憐な感じでしたよ。映画祭でこうゆう出会いがあるのも、また楽しいのです。

~韓国の初恋映画~『僕が9歳だったころ』 2月4日公開

2006-02-03 21:55:08 | Movie
 04年9月にアジアフォーカス福岡映画祭で見て以来密かに気にいっていた作品が、明日公開です。

『僕が9歳だったころ』公式サイト

 初恋映画と言えば、タイ映画の『フェーンチャン ぼくの恋人』を思い出しますが、『僕が9才だったころ』の子供達も、ほぼ同じ年頃。ただ、韓国の子供達の方が、背伸びして、こまっしゃくれています。おかしくて微笑ましくて、涙ぐんでしまいます。

 タイでは昨年の2月に『韓国版 フェーンチャン』という宣伝文句で、公開されました。

 シャンテ・シネで上映ですし、レイトショーでタイ映画の『フェーンチャン ぼくの恋人』を上映するなどの粋な計らいがあると、楽しそうですけどね。いつか、初恋映画の特集上映なんて、どこかの映画館で組んでくれないでしょうか?

 というよりも、邦画にも『フェーンチャン ぼくの恋人』みたいな素敵な初恋映画があればいいのに....

プーケットの復興を追ったドキュメンタリー映画 “STILL ALIVE”上映会 12月18日(日)

2005-12-15 23:58:56 | Movie
あの津波から1年ですね。こんな上映会の案内のチラシをいただきました。

      STILL ALIVE
     2005年プーケットに何が起きたのか?

   公式サイト     

作品情報

■作品時間 40分(予定) 
■企画・制作 アイデアイースト http://www.ideaeast.net/ideaeast/
■監督 東山高志  ■語り 星野ゆか  ■音楽 岡さやか 
■撮影協力 プーケット復興委員会、プーケット日本人会、プーケット日本語補習校、バトン町役場 等

 なんと、11月下旬にクランクアップしたそうで、出来立てのドキュメンタリーなのです。

「暮らしの手帖」に沢木耕太郎氏が....

2005-12-13 00:00:02 | Movie
 昨日は両親を誘って、「風の前奏曲」を見に行きました。今月だけでこの劇場でもう4回も観ています。飽きない理由は、やっぱり音楽が心地良いから。

 両親と映画を見に行くなんて100万年ぶりぐらい久しぶりの事です。でも、この映画が2004年にヒットした際に、タイの総合掲示板“パンティップ”には、「久しぶりに母を誘って劇場に行きました。」という書き込みが相次いでいたので、それも頭の片隅にありました。

 タイでも映画館に行くのは若者ばかり。しかし「風の前奏曲」は、何十年も劇場に足を運ぶことの無かった大人達も劇場に呼び戻したとのこと。

 個人的には日本もそろそろ冬休みなので、子供たちにタイを知ってもらう1本としても、いいじゃないかなと思います。

 劇場に記事が貼りだされていたのですが『暮らしの手帖』に沢木耕太郎氏が長文を寄せています。ビックリしました。

「昨日 今日 そして明日へ...」 直井里予監督のインタビューon Air(本日より)

2005-12-01 08:21:19 | Movie
当ブログでも紹介した映画、「昨日 今日 そして明日へ...」の直井里予監督のインタビューが、NHK Radio Japan国際放送で、今日12月1日に20ヶ国語に翻訳されて放映されます。

NHK ラジオジャパン タイ語放送のH.P.

 NHK Radio Japanは、短波放送の世界向け放送で、日本のニュースを各国語に翻訳して世界に発信しています。その他に、じっくりと取材を重ねた特別番組が節目節目に放映されています。

 今回この番組を制作したのは、Radio Japan タイ語班。監督の声も多少入ると思いますが、基本的には全文タイ語に翻訳されます。また、今回は監督のインタビュー以外に、タイの人のインタビューも併せて放送され、タイ人から見たこの映画の感想が語られます。

 12月1日の世界エイズデーに合わせての放送です。この映画については、これまでの私の記事をトラックバックから読んでいただくとして、タイのエイズ問題のドキュメンタリーを外人が撮ったということ以外に、エイズを深刻な問題といったよくある問題提起の視点で撮ったのではないところが秀逸です。

 ひとつ残念なのは、英語と日本語の放送がないこと!これは、NHKにこの2ヶ国語の放送もリクエストしたいところです。


 日本での自主上映会は、まだまだ続いています。本日は 神奈川大学で。そしてこの後関西方面に行きます。

 山形ドキュメンタリー映画祭でも補助席が出るぐらいの盛況ぶりで、「昨日 今日 そして明日へ...」の輪が確実に日本に広まっているのだと思います。そして、今回の放送がきっかけで、世界でも上映会が開催されることに近い将来なるのではないかと思ってます。

 上映会のチェックは公式サイトで↓

 昨日 今日 そして明日へ.... 公式サイト

21時よりオンデマンドでインターネットラジオが聴けます

Photo:Copyright Riyo Naoi

東京国際映画祭が終わって疑問に思うこと

2005-11-01 16:16:06 | Movie
怒涛のように映画祭が終わりましたね。閉会式を見に行ったのですが、すごく疑問に思ったことがひとつあります。それは、

 最優秀アジア映画賞の発表が無かったこと!

 いや、一方的にアナウンスするだけの発表はありました。しかし、審査員が出てきて発表し、受賞者が壇上にあがる、ということが無かったのです。

 なんで?なんで?なんで?と思っているうちにコンペティションの発表が終わって、舞台に角川チェアマンが出てきて、あっという間にフィナーレ。

 公式カタログP172に賞の説明があり、その中にはアジア映画賞の説明があります。そういう意味で、日本映画・ある視点部門の受賞結果も閉会式で発表されなかったのも不思議です。

 それって、やっぱり変だと思いませんか?

 アジアの風部門では独自に「アジアの風2005」というカタログ(というよりは、インタビューや評論など、より映画やアジア映画界に迫る内容)が発行されています。これは、本屋で買わないといけません。

 その中に審査員の名前も書いてありました。この審査員の名前は、公式プログラムには出ていません。(ますます不思議)アジアの風部門の審査員は、石坂健治さん(国際交流基金フィルムコーディネーター)、江戸木純さん(映画評論家)、松岡環さんでしたが、アジア映画ファンにはおなじみの方々だと思います。

 個人的に白田は「アジアの風」部門を支持していています。また今年はタイ映画の評判も良かったので、賞を取る取らないは別にしても、ワクワクと舞台での受賞結果を待ってみたり、アジアの風部門の審査員の方々の講評も、とても聞いてみたかったのです。

 アジア映画が注目されている今日この頃なので、来年はぜひ、最優秀アジア映画賞閉会式で堂々と発表してもらいたいと思いました。

アジアの風部門の作品が、以下で上映されます。

東京国際映画祭 アジアの風部門作品 特別上映決定!

邦画「春の雪」にタイの若手俳優が出演

2005-10-25 02:44:22 | Movie
 以前からこのブログに書いてきましたが、今週土曜日公開のこの映画に、タイの若手人気俳優が二人出演しています。ひと足お先に試写を見てきました。付き合いもあって、2回も。

春の雪公式サイト (ブログの制作日誌には2人の話も、ちょっと書いてあります。)

 ひとりは、アヌチット・サパンポン(「風の前奏曲」・「メコンフルムーンパーティー」
 もうひとりは、スイニット・パンジャマワット(「快盗ブラックタイガー」・「ジャンダラ」・「Three 臨死」)

 映画の設定は、大正時代。その頃タイはシャム国と呼ばれており、二人は日本の学習院高校に留学してきたシャム王国の王子の役。「春の雪」でシャムの王子が登場する意義は、映画を見ただけでは、分かりずらく、小説を読んでから映画を観ると、その重要性が分かると思います。

 小説と映画を見比べた私見は以下の通り。

 シャムの王子が、仏教のある考え方を表現するために登場するのは、小説を読めばすぐ分かります。小説には、(妻夫木聡が演じる)清顕(キヨアキ)に対し、王子が輪廻転生の説明をするくだりがあるものの、映画は時間も足りないので、その考え方は清顕が(竹内結子演じる)ヒロインの聡子との会話に集約されています。

他に気がついたのは、恋に素直になれない清顕に対し、シャムに婚約者を残してきたパッタナディット殿下(スイニット演じる)は、恋する切なさを、好奇心いっぱいで、無邪気なクリッサダー殿下(アヌチット)は、純粋に恋する喜びを清顕に語りかけるという、恋の両面をふたりして示唆している気がします。

 タイ人の笑顔が、素晴らしいというのは定説ですが、この二人の俳優の高貴かつ人懐っこい笑顔には癒されます。そう、「シャムの微笑み」は、1日にして成らず。100年以上の歴史の賜物です。学習院の制服も、すらっとした姿勢の良さと併せ、とても素敵です。

 が、この気高い感じは、凡人にはそうそう醸し出せるものじゃありません。脇役の王子役にも、タイでは映画の主役級の旬の人気俳優を使うあたり、行定勲監督の完璧主義って、徹底してるんだなと思います。

 NHKの英語でしゃべらナイトに映像が出てました。今夜再放送なので、ぜひ。

 http://www.nhk.or.jp/night/nex-20051024.htm

タイの俳優さんの追跡情報は、ブックマークの「More!Thai Film」で、どうぞ。

(写真は、清顕が聡子にシャムの王子を紹介するシーン/つまりシャムの王子達の初登場シーン/「春の雪」公式サイトの壁紙をダウンロード)