中鉄大全情報版(博客)

つれづれなる中国鉄道情報をより早くお伝えできればと…。日本、韓国ネタも少し。

中国国鉄はどうして新幹線に学ばないのか?

2009年10月14日 | 為人民服務(10番線)

 10月8日、襄樊から漢口まで高速列車(動車組)に乗った陳さんは購入した切符が無座(立席)券のため、ミネラルウォーターを提供されることもなく、デッキの連接部分に立つしかなかった。ある無座の乗客は座席に座っている乗客の前にあるプラスチックの小さいテーブルに腰をかける始末である。彼は「これのどこが航空機式サービスなのか」と疑問を呈した。

 高速列車は運行開始当初、定員オーバーのない「航空式サービス」であった。しかし、今となっては駅で当たり前のように立席券を売り、「航空式サービス」のかけらもない。高速列車導入時の運賃問題が起きたとき、鉄道部門はその高すぎる運賃を高級な軟座車両なのだからといって国家計画委員会の《高等級軟座快速列車運賃問題の回答》として現行運賃を確定したのだった。これは即ち言い換えれば、高速列車の座席はすべて高級な軟席なのだから根本的に「無座」は存在しないはずなのだ。運賃設定の議論から逃げておきながら、いざ輸送力が逼迫すると「無座」を販売して一般列車に成り下げてしまったのだ。

 とりあえず現在の輸送力は高速列車に「無座」で乗客を乗せなければならないほど逼迫しているのはわかる。インド国民みたいに列車の天井に乗ったり、窓にしがみついてまで列車に乗らなくてはいけないのに比べればましなのかも知れない。これが鉄道部門の輸送力不足解消の手段なのであろう。ただ、「無座」で買った運賃は高級な軟座の運賃と同じではないのか?

 もし鉄道部門が頭を働かせていないのであれば、実際ある例を参考にして欲しい。日本の新幹線には3種類の運賃形態がある。1つは1等車(グリーン車)(注:グリーン車は一等車ではない)で最も高級な座席、2つ目は普通車だが座席が指定になっている指定席、そして3つ目は席が空いていれば座れる自由席に分けられているのだ。自由席の運賃は指定席の3分の1(原文にはそう書かれているが、明らかに間違い)である。鉄道部は輸送力の拡大をしつつ、高運賃には高サービスを提供して行くべきである。一部の国内企業のように「値段貴族化、サービス平民化」とならないように。

嘉興日報

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