中鉄大全情報版(博客)

つれづれなる中国鉄道情報をより早くお伝えできればと…。日本、韓国ネタも少し。

ソウル駅から京義電鉄線で幸信へ

2010年10月08日 | 韓国・北朝鮮鉄道(32番線)


東京駅に似ているソウル駅舎はただいまお色直し中



最近流行?のガラス壁面のソウル駅

 地下鉄の駅を出ると暖かさとともに小便のにおいがするのは少々興ざめだ。
 何かのイベントをやっていたようで大勢でテントを片付けている。昔のソウル駅はお色直し中で周りを囲まれているので、駅前に広場がないソウル駅はイベントをやると狭く感じてしまう。
 今回の鉄道の出発点はソウル駅ではない。もちろん地下鉄や電鉄線には乗るのだが、KTXはソウル駅からではなく幸信という駅から乗車する。その駅はKTXの車両基地があり、そこから1日8本のKTXがソウル駅を通って釜山や木浦、光州に向けて出ているのだ。
 2年ぶりにソウル駅ソウル駅を訪れて一番変わったのは改札がなくなったことだろう。改札口が狭いという理由(そんなの理由になるのか?)で2008年から改札が撤去され始め、2009年8月にはすべての改札が撤去されたようだ。それによってキセルが増加しているらしく、、2009年にはKTX乗客の0.39%がキセルで摘発されているという。改札がなければ列車も撮り放題、鉄道ファンにとってはその意味で有難いことではあったが、キセルが増えるのは決して良いことではない。



ソウル駅の旅行案内所もすこし狭くなったのでは?



KORAILのキャラクター「KTX Mini」のショップ




最近では「チポチポ」よりも露出度が高い「KTX Mini」
このままKORAILの「顔」となるのか?

 ソウル駅コンコースの中心部に旅行案内所があり、ここでもKRパスの引き換えができる。そしてその少し斜め前にKTXをモチーフにした「KTX Mini」というキャラクターのショップがある。日本の鉄道キャラクター「SHINKANSEN」とは少し違って、アニメとして鉄道に関する啓蒙や宣伝などに登場している。上の写真のようにいろいろなキャラクターがいるのだが、それぞれの名前は分からない。私はこれよりも「チボチポ」のほうが好きなのだけど、徐々「KTX Mini」に席巻されてしまうのかもしれない。
 鉄道の旅には時刻表が必要だ。最新版を買おうと「Storyway」(韓国版キオスク)を覗いたら、ありました、ありました、3冊だけ。しかも今は9月だというのに堂々と7月号を売っている。まあ、無いよりはいいかということで2冊買おうと思ったが1冊でやめておいた。5,000ウォン也。



駅の西口を出たところ
右に見えるのは京義電鉄線ソウル駅の案内板と
KTXを使ったレイルGOサービスの受付

 これまでCDC(Commuter Diesel Car)の通勤列車で運転されていた京義線は2009年7月1日に京義電鉄線としてソウル-ムン山間がリニューアルした。これまでKRパスが使えたのだが、ソウル-ムン山間は電鉄線ということで別運賃となる。乗り場もこれまでの長距離列車用ホームではなく京義電鉄線用のホームからの出発のとなる。このホームが少し分かずらい。ソウル駅コンコースを西口から出て右へ曲がる。すると右手(ソウル駅本屋側)には韓国版レイルGOサービス(小荷物輸送)の事務所があるのでそれを北(ロッテマート方向)に歩いていく。そしてConcos(百貨店)とロッテマートの間の道に出たら左に曲がって階段を降り、階段の右を折り返すとそこが京義電鉄線の「ソウル駅」駅だ。



ソウル駅のデパート「CONCOS」とロッテマートの間にある階段を下りると



そこが京義電鉄線の乗り場なのだ



ソウル駅の京義電鉄線時刻表



出発を待つムン山行き



車内のディスプレイで現在位置を表示

 自動改札を過ぎると8両編成の331000系が止まっていた。開業1年足らずの新線?なので車両も新しい。ただ、現時点では3駅先のデジタルメディアシティまで1時間1本というローカル線並みの運転のため、ムン山やDMZ(臨津江)方面に行くには気をつけた方が良い。デジタルメディアシティからはムン山まで15分ヘッドとなっており、地下鉄6号線とも接続してるが、ソウル駅からは時間を合わせて行った方が楽だと思う。



ソウル駅北側で列車に触れそうなくらい間近で見ることができる
西小門踏切 
あまり撮影に熱中しすぎると保安員に排除されます。



こんな感じでKTXが通過していきます(2007年撮影)

 14時50分発のムン山行きはゆっくりとソウル駅を出発、難関である「西小門踏切」を過ぎるまでは低速走行だ。この踏切は踏切保安係のいる日本の第一種乙踏切のような踏切で、ここで回送で入ってくるKTXを見るとすごい迫力だ。ただ、夢中で写真を撮っていると、保安係に排除されるのでほどほどに。韓国語で会話できれば保安係の人と仲良くなれて結構楽しめるかも知れません。
 新村、加佐は電鉄線という感じよりも今だ「京義線」という感じのホームの雰囲気だ。この区間は水色までの回送列車も通るのでKTXからセマウル、ムグンファ、電鉄線といろんな列車が楽しめそうだ。
 線路がつながっていないトンネルの出口が見えたらデジタルメディアシティ駅だ。この先がソウル車両事務所(客車担当)あり、そして水色車両事務所(機関車担当)であり、ソウル発着列車のねぐらとなっている。その先、複線の引込み線が延びていくとその先がKTXの高陽基地、その端にあるのが幸信駅だ。ここから本格的な韓国鉄道の旅が始まる。

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