中鉄電化局によると、26日、全国最大規模で技術設備も世界レベルの北京動車段が着工され、来年7月1日からは北京-天津間の都市間輸送用として一部供用を開始する。同段は中国が計画する4大動車段検修センターの一つで、京哈、京滬、京広線の車両検査と修理を行うことになっている。
北京動車段は南五環状道路世界公園の南西側で、1800ヘクタールの国内最大規模の動車組検査修理基地である。計画によれば、同段には当面51本の留置検査線を建設するが、将来的にはそれを70本にすることにしている。動車段の場所は建設中の京津都市間鉄道や京滬高速鉄道とは離れているが、北京南駅へアプローチできる専用線を建設すると共に場内に検査施設も建設する予定だ。場内の線路敷設延長は73㎞にも及ぶ。
動車段における検査は5段階に分かれ、毎日の運行検査である第1級検査から第2級~第5級検査修理までそれぞれ2万km、120万km、240万km、480万kmの間隔で行われる。北京動車段はこれらの検査全てに対応できる。また、従来の車両段との違いはすべて自動検査整備となり、車両故障診断や、検査、部品交換なども全てコンピューター管理で行われ、世界レベルのメンテナンスができるようになる。
現在、第6回高速化で運転されている動車組は北京西動車所に配属、留置され、日常点検、清掃を行っていたが能力不足となっていた。来年7月京津都市間鉄道の開業に合わせ、同段の一部供用を開始し、2009年6月30日までにはすべて完成する予定だ。同様の動車段は上海、広州、武漢にも建設されることになっている。
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