加賀藩の所領加賀、能登、越中の魅力、海越しに観る山々、風光明媚なシーサイド・ラインの風景・出来事を写真で紹介する。
金澤・能登立山シーサイド・ライン



別当谷・甚之助谷

柳谷を後にして砂防工事用道路を戻り反対側の別当谷へと

 

吊り橋より見た堰堤の上流につながる堰堤群

砂防新道の別当覗から、昭和9年の記録的な豪雨の際に崩壊した跡を見ることができる。崩壊した土砂量は約460万m(東京ドーム約4杯分)と言われておリ、その一部は下流ヘ土石流となって流れ、川沿いの集落を襲った。(国土交通省 北陸地方整備局 金沢河川国道事務所HPより)


砂防新別当覗から見た様子崩落(崩壊)跡は樹木が茂り痛々しさを見ることはできないが、いつまた同じようなことが起きないとも限らない。

平成18年9月7日 別当谷上流で発生した山腹崩壊について;国土交通省 北陸地方整備局 金沢河川国道事務所 流域対策課

SABO 白山砂防通信2006冬号

観光新道から見る別当谷と不動滝(写真中央上部)。別当谷(写真左岩肌が見える部分)堰堤最上部付近で工事が今もなお続いている。

不動滝の水量は少なく流れ落ちる瀑布を見ることはできなかった。これも高温で雨が少なかったせいだろうか?もう一つ考えられる事と言えば、甚之助谷の水を赤谷に流しているためだろうか。などと素人の浅はかな思考を巡らせてみた。

上右写真は白山甚之助谷地すべり対策排水トンネル工事用索道帯 飛島建設 YouTube

目的の別当谷、甚之助谷まで来たのだから、ここで山を下りればよいものを年甲斐もなく、まだまだいけそうだと思い上部を目指す。

工事用道路を砂防新道まで戻り、目指すは、まずは甚之助避難小屋(1970m)道端の花を見ながら時には空を見上げながら登る。

小屋前で荷を下ろししばしば休憩。

ここでも登ろうか、下ろうか迷いがあったが、再び上部を目指す。南竜分岐点(2100m)で腰を下ろす人を眺めながら室堂方面黒ボコ岩(2320m)を目指す。日差しは強いが谷筋を噴き上げる風はひんやりと心地よい。風景などの写真を撮りながらゆっくり歩く。


トリカブトの花がいたるところに咲いていて見ごろだ。


猛暑のためだろうか、延命水もいただくことができなかった。


下方を見ると彼方に朝渡ってきた吊橋を見ることができる。


目指す黒ボコ岩が見えるがまだまだ登らなければ。

12:14 やっと黒ボコ岩に到着

もはやこの時間ではこれ以上の登る時間的余裕もないことを自覚弥陀ヶ原から室堂の方角を眺め機会があれば登頂することに。

ナナカマドも少しずつ色づき始め秋の気配を感じる。

12:22 帰路は観光新道を選択、40年前は残雪期この観光新道を別当出合から登った。とてもしんどかったことだけは覚えている。

距離からすれば砂防新道も大差がなく、今登ってきた道を下るのも面白みに欠ける。

次に目指すは殿ヶ池避難小屋

避難小屋を見ながら徐々に高度を下げていく尾根沿いの道で右側に湯の谷、左側には別当谷・甚之助谷、不動滝を見ながらで眺めも良い。


湯の谷側

別当谷側


登山道わきに咲く花、ミツバチだろうか花から花へと飛び回っている。

13:03 殿ヶ池避難小屋

小屋前ベンチで軽く昼食(おにぎりと飲み物、ホットコーヒーとチョコ)混んできたので早々に立ち上がり帰路を急ぐ、この辺りから足に違和感を



湯の谷川の砂防を見る

13:41 仙人巌


分岐点手前コンクリートブロックがあり、荷を下ろし水分補給をしながら景観を楽しむ
万才谷、不動滝(14:00)

14:04 別当坂分岐点

これから先は眺望もよくないためひたすら下ることに集中、20年近く登っていないので足も限界に達していて写真を撮る余裕もなく。別当出合が見え隠れする頃には、あとから来た人に道を譲りやっとの思いで下山。

あとはシャトルバスが市ノ瀬まで運んでくれるこれで一安心・・・・・。


車窓から前回歩いた細谷川の砂防堰堤を映す。(ガラス窓越しでピントがいまいち)

年齢を考えて計画、行動しないといけないことを実感(歳は取りたくない、人生23.014日目)
次回は湯の谷を頑張ろう。それと、今回撮り忘れた甚之助谷砂防群(国登録有形文化財)も。

2023/09/03 Sun



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別当谷・甚之助谷

今回の目的は別当谷と甚之助谷の予定で別当出合に入る。市ノ瀬に車を止めてシャトルバスにて別当出合まで十数分、山頂を目指すわけでもないから、市ノ瀬から再度歩いてもよかったが山の天候が変わらないとも限らないと思いまずは目的地を目指す。

別当出合から鳥居をくぐり吊橋を渡る。吊橋からの景色は前回と変わらない様子だ。


吊り橋上から見る。左、上流側。右、下流側


砂防新道に繋がる別当谷に架かる吊橋、2004年の土石流によって流され新たに架け替えられたものらしい。別当出合より上部に登るのは40年ぶりぐらいだから古い橋の記憶は無いし写真も残っていない。


2004年5月17日の土石流の記憶

砂防新道は別当谷と甚之助谷に挟まれた尾根沿いを登る。ところどころ甚之助谷側の柳谷川の砂防が木々の間から顔を覗かせる。砂防用工事道路を歩けば様子がよくわかるが登山道とは別ルートになる。

遠くに不動滝,、堰堤が見えてくる。

ふと振り返れば先ほど渡ってきた吊橋が見える。まだ、これだけしか登っていないのかと思う反面、帰り道ならあの橋を見てもう少しだと安堵することだろう。

気を取り直し先に進む目的の中飯場にほどなく到着する、それほど急ぐ旅ではないのでここからの風景を撮影しながら休憩する。

まだまだ暑い日が続くが、ゆっくり眺めてみると秋を思わせる風景が・・・。

ひろびろとさと刷きすとのび秋の雲 富安風生

をりとりてはらりとおもきすすきかな 飯田蛇笏

人ゐても人ゐなくても赤とんぼ 深見けん二

不動滝からつながる断層(屏風岩とも呼びたい断層、正式な呼び名は?)

柳谷導流落差工

柳谷砂防堰堤群は甚之助谷地すべり等の外力の影響による柳谷両岸の斜面崩壊により破壊を受けた。平成9年から無人化施工によるコンクリート打設を導入し、平成19年11月に柳谷導流落差工が完成

柳谷砂防堰堤上から上部左と下流側右を見る。下流側は今もなを工事が続けられている。

柳谷左岸は岩肌が脆く常に崩落が起きている状態で岩盤には大きな亀裂がいくつも見られる。

甚之助谷新5号堰堤~柳谷新第20号砂防堰堤間の重要性 国土交通省 北陸地方整備局 金沢河川国道事務所 流域対策課

柳谷を後にして砂防工事用道路を戻り反対側の別当谷へと向かう。

・・・

別当谷堰堤群・・・・・に続く。



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