自由電子

金属結晶はどのような構造になっているのか？ミクロの世界を取り扱う量子力学が誕生すると、それを具体的なモデルに適用してみたいと考える科学者が現れる。その一人が、ドイツの物理学者ゾンマーフェルトである。



金属結晶というのは構造がシンプルで理論を適用するにはうってつけのモデルであった。
彼が想定したのは、金属陽イオンが規則的にならぶ空間を、電子が自由に移動する構造モデルである。グリッド上に整然と並ぶ柱によって作られた大空間を行き交う人々のようなものである。実際は、金属陽イオンから影響を受けながら移動するが、方程式が複雑になって解けなくなるのを避けるために大胆にも電子が束縛されずに自由に移動しているという近似モデルをたてる。後は、自由電子の運動方程式である波動方程式をたて、統計力学を適用することで、大まかな金属の性質を説明するというものである。量子力学の基本法則である波動方程式は、解けないものが多いある意味厄介な方程式なので、ほとんど近似のモデルや式にして解析するのが一般的。世の中で起こる現象はかくも複雑なのである。
彼女の実家で渉一が、もののスキマをぬって移動している姿をみて、ふと自由電子のことを思い出した次第である。大学の頃に学んだことが、ふとした関係ないできごとによって記憶の片隅から姿をあらわすのは驚きと喜びの一瞬である。いろいろなことを学び、忘れることを続けることが学問の王道であると言っていた人がいたことを思い出すと、学ぶとはやはり驚きと喜びなのである。

新年

気持ちのよい日差しが差し込む朝（昼）
今年は家族全員集まっての
新年明けましておめでとうございます。



お屠蘇で挨拶。
お雑煮とお節を頂く。
昨日母と頑張って作った料理も上々。
毎年かわらないこのお正月は一年の最初の日にふさわしい。


渉くんは昨日の怪我の功名か、驚くほど元気に活動開始。

去年の渉くんは

一人で歩けるようになりました。

階段も上れるようになりました。

ピアノも弾けるようになりました・・・・？！

今年はどんな表情をみせてくれるかな。
いろんなものを見て聴いて触って、笑おうね。


それでは
皆様、今年一年健康に良い年になりますように。
渉一共々よろしくお願い致します。