「日米原子力協定」のもとで日本のどこにどのような原発をどれだけ作るかは事前協議の対象であり米国の了承が必要である。日本独自に決められるのは電気料金ぐらいと言われている。
MOX燃料の原発利用は経年劣化した核弾頭から出る余剰プルトニウムの処分策のひとつである。MOX燃料はウランとプルトニウムを混合した核燃料で、青森県下北半島で建設中の大間原子力発電所は100%MOX燃料を利用する原発である。
1995年8月原子力委員会はそれまで「新型転換炉の実証炉を建設する」としていた大間原発計画を転換し、全炉心でMOX燃料を利用する改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)を建設すると決定した。
このときの原子力委員会決定は「中期的な核燃料リサイクルの中核的担い手である軽水炉によるMOX燃料利用計画を拡げるという政策的な位置付けを持つ」としている。専門バカの核技術者たちには哲学がないから目の前に人参を吊るされるとどんな事でもする。
米国では1990年代初頭に、経年劣化した核弾頭の処分で生じる余剰プルトニウムの管理が問題となり、各界で処分策の検討がなされた。処分策のひとつはMOX燃料として旧来の原発で燃やすことだった。この米国での動きと日本の原子力委員会の決定は無関係ではないだろう。
MOX燃料は1999年以降、東京電力福島第一、柏崎刈羽、中部電力浜岡、関西電力高浜、四国電力伊方、九州電力玄海の各原発に搬入されている。さらに大間原発が稼動すれば世界最大級(138万kW)のMOX燃料原発となる。
農林水産省によると、日本のカロリーベース食料自給率40%のうち22.3%は北海道が担っている。将来、大間原発が運転を開始し仮に福島のような事故が起これば、北海道農業は立ち行かなくなるだろう。
大間原発の建設続行が決定されたのは確か旧民主党政権時代である。MOX燃料は旧来のウラン燃料より値段が高く、事故の場合の危険性もより大きいと言われている。MOX燃料の利用が米国主導で進んでいる。知らぬは日本人ばかりなり。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=14-04-01-23
MOX燃料の原発利用は経年劣化した核弾頭から出る余剰プルトニウムの処分策のひとつである。MOX燃料はウランとプルトニウムを混合した核燃料で、青森県下北半島で建設中の大間原子力発電所は100%MOX燃料を利用する原発である。
1995年8月原子力委員会はそれまで「新型転換炉の実証炉を建設する」としていた大間原発計画を転換し、全炉心でMOX燃料を利用する改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)を建設すると決定した。
このときの原子力委員会決定は「中期的な核燃料リサイクルの中核的担い手である軽水炉によるMOX燃料利用計画を拡げるという政策的な位置付けを持つ」としている。専門バカの核技術者たちには哲学がないから目の前に人参を吊るされるとどんな事でもする。
米国では1990年代初頭に、経年劣化した核弾頭の処分で生じる余剰プルトニウムの管理が問題となり、各界で処分策の検討がなされた。処分策のひとつはMOX燃料として旧来の原発で燃やすことだった。この米国での動きと日本の原子力委員会の決定は無関係ではないだろう。
MOX燃料は1999年以降、東京電力福島第一、柏崎刈羽、中部電力浜岡、関西電力高浜、四国電力伊方、九州電力玄海の各原発に搬入されている。さらに大間原発が稼動すれば世界最大級(138万kW)のMOX燃料原発となる。
農林水産省によると、日本のカロリーベース食料自給率40%のうち22.3%は北海道が担っている。将来、大間原発が運転を開始し仮に福島のような事故が起これば、北海道農業は立ち行かなくなるだろう。
大間原発の建設続行が決定されたのは確か旧民主党政権時代である。MOX燃料は旧来のウラン燃料より値段が高く、事故の場合の危険性もより大きいと言われている。MOX燃料の利用が米国主導で進んでいる。知らぬは日本人ばかりなり。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=14-04-01-23