まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

薔薇族(バラバ)の顛末/新雑句雑感(17)~プロローグ5の始まり

2015-11-18 18:04:31 | 新雑句雑感
秋の蚊やサルトルの嘔吐読んでみる  船団と呼んでも詮無し残る蟲  東京の死者0続きちちろ鳴く  蓑虫を虫とは思はず顕彰す  去る猫のやんごとなき飢え秋なかば  マツコ・デラックス薔薇族(バラバ)の顛末聞いてみる  キリストは三丁目の夕日知っていた  火を産ましめよ池田澄子は尽きていた  ニュートラルは好まず涅槃図に飛び入りす  木守柿マダム・ブラバッキーの神智学  サルトルは157センチ梅真白  天国は無かったことに夕鶴忌(9月21日辺見じゅん忌)  神去月の貞操帯は重たかろ  猿岩石十日夜月は出ているか  

虚空/新雑句雑感(16)~プロローグ5の始まり

2015-11-10 22:10:21 | 新雑句雑感
人工島ツアーもう呼吸はしていない  三島忌の虚空はエイっとつかむもの  来る者は拒まずマグロの解体ショー  牛頭天王と思えば思うラムネ瓶  ラムネ飲む藤谷美和子を見た それから  濃りんどうあつめて人生を語り出す  泣くな妹よこんどは東京を捨ててみる  布団干すここがどこだかわからない  鳥獣戯画のズームアップに疲れている  夢の世の葱は暗くて蒼くて小さい  懸崖菊生まれるたびに流れをり  懸崖菊の崖のひとつに立ち竦む  俺だよ俺 私はいつも猫背でいる   すすきはら高天原として淡し

冬の蜂/新雑句雑感(15)~プロローグ5の始まり

2015-11-06 23:31:47 | 新雑句雑感
大仰に足踏み鳴らす終戦日  薔薇族(イデア)とはハワイアン・センター遥かなり  萌えてみてはどうか冬蜂の死にどころ  レイテ戦記まさかの勝利秋の蝶  ジャン・ポールの父はジャン・ポール秋深し(ジャン・ポール・サルトル)  菊花展人とも泥とも違うもの  生きしのち鮟鱇の虚空(そら)古びたり  コスモスに続くコスモス茫とせり  石ころが空飛び回る報恩講  土でなくてはならぬ東北の鉦叩き  カミオカンデ弁証法に理性なし  ゴーリキーのどん底宙空にあったはず  アカシアの雨降り止まず蘇生せり  朧月夜あき竹城のモンローよ  

眼にするもの全て/新雑句雑感(14)~プロローグ5の始まり

2015-11-05 18:29:10 | 新雑句雑感
雲一つ無い青空とはこれ酉の市  一の酉マツコ・デラックスが歩いている  手締めまだ出来ぬ身の上酉の市  深みより光明覗く一の酉  蟻の大群いつしか我れも酉の市  裏表つらぬくあをさ酉の市  五郎丸が飛ぶように売れ酉の市  眼にするもの全てが句題酉の市  浅草は迷路のやうだ酉の市  酉の市跳ねて無数の夜空あり  浅草観音目と鼻の先酉の市  母すでに夢の中だけ酉の市  おかめ面の愛の巨大さ酉の市  AKB48の見たことのない景色酉の市  大熊手掲げて一番鶏が鳴く  浅草寺裏のネコカフェ酉の市