新宿へ大寒の犬縮こまる 大寒の最高気温0とあり 大寒の夫の死因伏せしまま 大寒や「僕は泣いちっち」振り絞る(守屋浩の1960年代のヒット曲) 大寒の鳶が輪を描く夢違え 大寒や死に至る病俳句にも 大寒のワンコインランチ泥カレー 原罪にあらず大寒の空の青 歌舞くとは大寒の灯に他ならず 大寒やボタンの一つ失せしまま 大寒や人工の滝に掌を合はす 大寒の街のどこかにエグザイル(故郷喪失者) 大寒の行商の母岩のやう
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