氷点が愚かな民へざんざ降り 夏石番矢 最新句集『氷の禁域』より*アマゾンよりネット通販中!
氷点とは人間が人間であることの《氷結》を意味する。戦後日本において繰り返しドラマ化された来た、三浦綾子原作の小説「氷点」が思い浮かぶ。主人公陽子はおのれの《誕生》への根底的な疑問から、そのまま《現在》を生きて在り続けることを拒絶するに至った。ここに言う【愚かな民】とは、人間としてのおのれの醜傀さに気付かずに21世紀を生き延びた我々のことである。人間もまたその精神の不透明さにおいて《氷結》を避けられないのだ。人類誕生以来、肉体が老いることによる精神の《氷結》の不可逆性にさらされて来た。わたしたちはやがて訪れるであろう《死》なるものに、ただ自茫自失のまま白旗を掲げるのみなのだろうか。・・・《続く》
【新世紀カラオケの金字塔】小豆澤英樹(あいき) カバー 『ONLY HUMAN』(原曲 K)
https://youtu.be/e9KLOPbrDWI?t=26