まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【氷の禁域】氷点が愚かな民へざんざ降り 夏石番矢/新俳句入門*特別編

2018-09-03 12:30:52 | 新俳句入門

氷点が愚かな民へざんざ降り   夏石番矢  最新句集『氷の禁域』より*アマゾンよりネット通販中!

氷点とは人間が人間であることの《氷結》を意味する。戦後日本において繰り返しドラマ化された来た、三浦綾子原作の小説「氷点」が思い浮かぶ。主人公陽子はおのれの《誕生》への根底的な疑問から、そのまま《現在》を生きて在り続けることを拒絶するに至った。ここに言う【愚かな民】とは、人間としてのおのれの醜傀さに気付かずに21世紀を生き延びた我々のことである。人間もまたその精神の不透明さにおいて《氷結》を避けられないのだ。人類誕生以来、肉体が老いることによる精神の《氷結》の不可逆性にさらされて来た。わたしたちはやがて訪れるであろう《死》なるものに、ただ自茫自失のまま白旗を掲げるのみなのだろうか。・・・《続く》

 

「夏石番矢 氷の禁域」の画像検索結果

 

【新世紀カラオケの金字塔】小豆澤英樹(あいき) カバー 『ONLY HUMAN』(原曲 K)

https://youtu.be/e9KLOPbrDWI?t=26

 


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