人類のミッシング・リンク水饅頭 データベースに砂漠の記憶なめくじり* ビーチパラソル一度開けばままならず 河童忌の声高らかに晴子の死 汗ばむは戦前回帰の予兆なり* ほうたるのとどめの蒼さ熱持てり* 蟻地獄俳句雑誌が届かない 懐かしのSILENCE IS GOLDEN 蝉しぐれ 新宿のジャズの雄叫び緑夜なり ユーミンの真夏の夜の夢号泣す 大緑雨平成の死の激しさよ(平尾正晃死す)* 散水車「東京戦争戦後秘話」(大島渚監督 1970) 六十年安保・ブント・吉本隆明かんかん帽 もっぱらは無明の底にハンモック* 空っぽの噴水あとは死にゆくのみ* 夏の炉やどこまで行っても私か* どうにでもなれと線香花火が終らない 舟遊びちちははがゐて愛語る 消えやらぬこの世の記憶揚花火 始皇帝の金髪碧眼冷酒酌む
「新雑句雑感」カテゴリの最新記事
【最新作】夜の蝉を愛しと思うとき来たれり まほろば/新雑句雑感
【最新作】海の向こうの戦争隣人を撃つべきか まほろば/新雑句雑感
【最新作】母と子の小さな花火夢の世へ まほろば/新雑句雑感
【最新作】シティポップ六道輪廻歌い了え まほろば/新雑句雑感
【新作20句②】八月の地獄のような人類史 まほろば/新雑句雑感
【新作20句①】アカペラの少女晩夏の光ます まほろば/新雑句雑感
八月へ・・選挙・路上ライブ・一人吟行など/日常雑感
【最新作】空蝉を源郷として蝉落ちる まほろば/新雑句雑感
【最新作】蝉鳴けど蝉鳴けど誰かの死の臭い まほろば/新雑句雑感
簡単な死が溢れ出す芒種以後~作品20句②/新雑句雑感