鴨の陣乱さず熱き言葉吐く まほろば 最新作 即興
今日、かなりの大物女流俳人と電話で話した。年齢は私より10歳上、父と母から結社を継承し3代目主宰である。何より私の出身地と同じ九州の都市部にあり、新幹線なら1時間程度の距離である。法事などで東京から帰省するの際に挨拶したり、本部句会に出ることも可能である。それにこの女流は東京の大学を出ている。さらに父譲りの骨太の現代(旧前衛)俳句の書き手で、天狼などで学んだのか季語・季題の使い手でもある。前の所属(同人)結社の継承は断られたが、一会員として(選句)指導して欲しい由を快諾してくれた。主宰は、結社同人の継承制度が無い上に入会しても同人に出来るかどうかはわからない・・と釘を刺していた。私は当然のことと応えると、よ~しすぐにでも出して来なさいと。前の所属先でも、しばらく選を受けてみて下さい、と好意的だった。私も、同人には簡単になれないことは熟知していたので、月々の投句に精一杯で同人昇格のことなど忘れていたところに・・突然、同人推挙と新人賞の報せが届いた。全く望外のことだった。今回も同じような気がする。私は当初から俳句の【座】としての俳句会(結社・句会)そのものに興味は無かった。その証拠に、結社投句と同時に総合誌などにも応募し続けた。そして、そこそこの成果を上げることが出来た。今後も、その点では何も変わらない。この結社だが、会員と同人がちょうど同じ位の人数で、どちらも5句出して最高4句選となっている。他に幹部欄(自選)がある。違うのは、会員欄が末尾に数名の3句選があることである。取り合えず、他結社の元同人としてこの3句選にならないようにすることと、4句選の少しでも上位にランキングされるよう最良のものを出してゆきたいと思う。ただ総合誌との兼ね合いもあるので、より自信作というより、季題解釈やテニヲハに間違いが無く、内容は他の会員・同人に見当たらない大胆なものにしたいとも思う。つまり、この大物女流を少しばかり驚かせてみたい。俳句再入門も5年目にして、少しばかり楽しみが出来たようだ。・・・《続く》