メル友とメルヘン噺春一番
誰からもお呼びでないと春一番
インフルとコロナの違ひ春一番
句会跳ねひとりカラオケ春一番
失語症快癒のLINE春一番
身を屈め雀の時間春一番
「麒麟が来る」ラストの白さ春一番
春一番俳句は止めてみたけれど
減らず口叩けば荒野春一番
春一番単身赴任いつまでか
春一番沈黙は金といふお告げ
春一番人類最初の顔のまま
＊
祭り跳ねゴジラ火を噴くこともあり
祭りあと地上に柱乱立す
白骨街道戦さは祭りといふことか
新樹光荒野に叫ぶ者あまた
この空を一ㇳ日見上げて新樹光
憂いうた胸に秘めたる新樹光
【最新作】秋空に生命の樹のするすると まほろば/新雑句雑感【最新作】秋蝶の行きつく先はカナンとあり まほろば/新雑句雑感【最新作】長芋の死を恐れずに摺り下ろす 滋生/新雑句雑感【作品20句】春立つ日人類の春待つべきか まほろば/新雑句雑感【最新作】惜春の光の束に浸りきる まほろば/新雑句雑感【最新作】空中世界という名のシンガー春惜しむ まほろば/新雑句雑感【最新作】こころには効かぬ鰻の身体かな まほろば/新雑句雑感【最新作】純然たる天国の使者春蚊刺す まほろば/新雑句雑感【最新作】失恋ソングいつか忘れて落花の日 まほろば/新雑句雑感【最新作】ポンコツのダイハツミゼット春寒し まほろば/新雑句雑感
