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まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

ヒップホップの女王/新一人吟行記~プロローグ5の始まり

2016-05-24 00:08:10 | 一人吟行記
讃歌あり菖蒲の園の輝けり  生きるべく菖蒲の浅き黄を愛す  菖蒲田の迷宮めきて空遠し  やがて来る死は海中に花菖蒲  老犬の幽けき菖蒲見て過ぎぬ  突き抜けて菖蒲の無言押し通す  花菖蒲何故白ばかり咲き急ぐ  大孤独虚空に託し花菖蒲  長生の蒼き水面に菖蒲咲く  平成なる世を生き通し花菖蒲  一雨を待つこと久し菖蒲燦  また生きて菖蒲に水を張る夕べ  花菖蒲ヒップホップの女王とあり  再生す菖蒲咲く日の遠からず
 

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桜の国/新一人吟行記~プロローグ5の始まり

2016-04-11 11:52:04 | 一人吟行記
珍珍軒のタンメン旨し花の雨(上野人気NO.1)  ファミリーの大群花の雨激し  ひとひらを句帖に挟み花の雨*  遠景にタワーマンション桜散る*  中道の花のトンネル抜けてゆく  弁天へつづく中道花の道  大池に花を浮かべて弁天堂  桜みちたどれば水上音楽堂*  ペンギンによく似たハジロ花の湖  弁財天花の触手を伸ばしをり  東天紅見下ろす花の巨大池(上野不忍池)  枝垂桜水面に触れて華やげり*  スワンボート桜の国に漕ぎ出せり*  鳩の声真似て桜の郷に入る*  

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蓮群れて揺れ微かなり闇の底/新一人吟行記

2015-07-08 23:52:46 | 一人吟行記
蓮群れて揺れ微かなり闇の底  まほろば   ※今日は雨の中、上野まで所用のため脚を伸ばしました。上野に行く時は必ず不忍池に寄ることにしています。2月中旬以来でしたが、相変わらず見渡す限り蓮がビッシリと群生していました。青々とした葉は直径50~70センチはあり、高さもそれぞれ1メートルはあるようでした。雨の中句は残念ながら1句のみに終りました。・・・《続く》

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不忍の蓮/新一人吟行記(5)~プロローグ3の終わり(その237)

2014-11-16 23:18:10 | 一人吟行記
枯蓮の一群闇を見晴るかす*  闇から闇空から空へ蓮枯るる*  枯蓮の枯れゆくままに人集ふ*  枯蓮の空に東天紅の闇*  蓮枯れや女神の羊水として流る  仮設トイレの圧し潰されし冬の闇  蓮枯れて人枯れてはや闇の底*  現代の夜鷹は「不景気だから助けて」  破れ蓮の蓮たる所以失せにけり*  不忍の蓮枯れて後の楽園あり  蓮また蓮ただ枯れている世となりぬ  枯れ蓮を見ているマツコデラックスを見ている*  私の人生枯れ蓮として終らず  枯れ蓮のもはや吹雪いていたりけり  青蓮は痩せても枯れても人間なり  ハタと知るオカマも蓮を愛すなり  枯蓮の直立夜空に突き刺さる

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ともしび/一人吟行記~プロローグ3の終わり(その232)

2014-11-13 01:35:22 | 一人吟行記
今日の新宿行きはギリギリセーフであった。4時半の予約に対して15分の遅刻だった。それより前回、前々回と続いたキャンセルが効いて主治医の女医さんも激怒した。来週の肝臓エコー検査の予約が最後と宣告された。幼時からの持病副鼻腔炎の治療も近隣の耳鼻咽喉科で引き継いでもらうことになった。過敏(アレルギー)性気管支炎の精密検査も院外で継続することになった。大腸の方はどうするか未定である。さて予定通り帰りに新宿の歌舞伎町を抜けて紀伊国屋書店までの間を缶ビールを片手に一人吟行を行った。しかし肝心の句作の方は不調であった。途中見かけたタイ料理店などの光景をいくつか句にしてみた。

歌舞伎町一番街冬鳥は来ておらず  新宿やともしびはどこにありますか(新宿の歌声喫茶ともしび)  初冬の行方不明の猿人たち*  秋燕のゴールは人工の海と空  カラオケパセラ新宿はもう冬なのか  新宿ゲウチャイトムヤムグン火の匂い  ニッポニアニッポン炎帝の無残な死*

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