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まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

白水玉星/新一人吟行記(6月10日しょうぶ沼公園)

2017-06-10 22:32:19 | 一人吟行記

時の日のびょうびょうたるを引き寄せる  平成の次なる菖蒲二つ三つ  水玉星鴨が来ている菖蒲池  児化粧の白の際立つ花菖蒲  白蝶の舞ふは吉兆菖蒲園  五月晴名付けてみたが菖蒲散る  酔美人なんと儚き菖蒲の世  連城の壁菖蒲はエイっと越えてゆく  夢の泉菖蒲はどこから来たのだらう  白水玉星菖蒲のあをさ極まれり  千代の春ひときわ高く菖蒲咲く  錦の袖改憲笑止菖蒲祭  霧ヶ島白また白の花菖蒲    


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枝垂桜/一人吟行記(4月8日上野不忍池)

2017-04-11 19:56:40 | 一人吟行記

枝垂桜空から闇の流れをり  枝垂桜水面に腕打ち込めり  枝垂桜水面に闇の浮き上がる  水底に枝黒々と花の世へ  レコンキスタ桜を黒く塗るべきか(中世イスパニアの領土回復運動)  


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桜の輪/一人吟行記(4月6日しょうぶ沼公園)

2017-04-07 00:11:00 | 一人吟行記

花浄土人間は虚空といふ想い  夜の桜たましいの歌渦となる  満開を果たせし桜炎となれり  人類滅亡まだ先のこと桜の輪  満開のさくら此処から虚ろなり  滅亡の記憶地上にサクラサク  重力と恩寵天上の花となる  花の雨散らぬと知りて人奔る  311の空から空へサクラサク  花の涯や誰彼となく直立す  この孤独さくらと一緒に死ねますか

 イメージ 1

 

マイルス・デイビス 『BITCHES BREW』  1970

 

 

 

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桜守気取りてベンチの片隅に まほろば/一人吟行記(4月5日しょうぶ沼公園&東綾瀬公園)

2017-04-06 10:45:56 | 一人吟行記

ふるさとを喚べば桜のどよめけり  夕桜暗在系を漂へり  花明り空止められ押し出され  桜とは宙空に佇ちうすれゆく  夜桜を待ちて前世の発火せり  人の世の来歴またも朝桜  ディック・ヴァンダイクのチムチムチェリー花盛り  里桜亡父の白さを追い詰める  飛花つづく荒川線の放火犯  夜桜や青春甚句ままならず  夜桜にドッジボールの弾けをり  花筵使い古して孤絶せり  花莚一枚孤独死の遠からず  孤独死の予兆花茣蓙を放棄せり  桜守気取りてベンチの片隅に  飛花落花データベースに私の名 

「足立区 しょうぶ沼公園 桜」の画像検索結果

 

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俺たちは天使じゃない/新雑句雑感(184)~プロローグ5の終わり

2017-03-07 22:29:15 | 一人吟行記

一万五千円ちょうだい一万五千円の春ぬくし   春あさし新宿歌舞伎町屍派(北大路翼句集『天使の涎』を注文)   天国にほんの数秒昇天祭   その男翼は生えて来なかった  春あけぼの新宿の母どこかにいる   ABCマート ビックロ 死者の塔   ショーン・ペンの俺たちは天使じゃない 春   コマ裏のオタク集会私もいた(2002)   地溝帯越えて新宿またも空(から)   熱燗を握り潰して死んだやつ


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