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★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

ロシアの祝典

2014-02-09 13:04:20 | 音楽


ソチオリンピックの開会式の一部を見ていたが、一番のヒットは、早稲田ベアの遙か上を行く眼付きの怖さによって、ゆるキャラで夢の中をさまよっている日本人の目を覚ます――、巨大熊人形であった。という熊に隠れて一見目立たなかったが、兎の眼付きも怖かった。やはり貴族たちを惨殺した国である。

祝祭に使えるクラシック音楽が、選びたい放題あるという点で、ロシアにかなう国はないな……。十九世紀の雰囲気を出しつつ、現代の祝祭にも通用する雰囲気を音楽だけでやれてしまうから、五輪の電飾が四つしか開かなくても全く問題ない。どちらかというと、さすがロシアとか、スメルジャコフ的なものを感じるとか、いろいろ言えてしまうところが、すばらしい。あとで、「一つ輪が開かなかったから、なんだよ。誰も傷つけてないじゃん」とドストエフスキーの人物みたいなかんじでおそろしい勢いで弁解していた舞台監督が怖い。日本が「かわいいは正義」とか意味不明なことを言っているうちに、「こわいは文化」と言ってしまっているロシアの方がいろいろな意味での戦いには強そうである。

負の歴史には触れなかったとか、嫌みのつもりで書いていた記事もあったが、プロコフィエフとかショスタコーヴィチとかカバレフスキーとかウストヴォリスカヤとかシュニトケとかが無視されている時点で、ちゃんと形式主義批判みたいなもん(笑)はいまだ貫かれているようにもみえるわな。ショスタコーヴィチの弟子のスヴィリードフの「時は前進!」が確か流れていたような気がするが、やつはアンドロポフが好みだったので問題ないのであろう……ハチャトリアン……名誉回復して好かったね……

日韓の間で問題となっている件の島の領有権。第三国でそこはどう標記されているかを確認するためソ連の地図を開いてみた。すると…
「ソ連領になってる!」
(http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/2261/sekaishi/j-commu-02.htm)