★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

青春は二度あってはならぬ、而して武士には二言あり

2010-05-07 06:52:20 | 音楽
小学校高学年の頃だったか、「俺はセーコちゃんと結婚する」とか「アキナ様と結婚する」とか宣言していた同輩たちがいたが、彼らは一体どんな×路をたどったであろうか。

当時の私はショスタコーヴィチのことしか頭になかったので、「マツダセイコ?だれそれ、カテリーナ・イズマイロヴァに似てるの?」という感じだったが、これも今考えると異常である。

結婚しない人々が増えていることにはまるでまだら肉球の様な複雑な色合いの問題が絡まり合っており、一概に原因を突き止めることは不可能だ。ただ、我々の住んでいる世界は、家とかモラルと聴いた途端に自由が破壊されると感じてしまう、そんな思春期的な状態が不幸にも続きやすいのではなかろうか。そんなことが、一役買っていることは確かであろう。総理大臣かだれかがみんなに「思春期終了のお知らせ」のハガキを出したらどうだろう。子どもの終了よりも思春期のそれの方が重大問題だと思う、昨今は。

あと、あれだね、武士に二言なし、この精神も止めた方がいい。

というのは、セーコちゃんやアキナ様と結婚すると言ったやつは、もう別の一言を発することができなくなっているからである。
例えばこうなる


「**さん、あなたと結婚したいわ」
「俺はセーコちゃんと結婚する」

「××さん、あんたと結婚できなきゃ死んでやるわ」
「俺はアキナ様と結婚する」

「▼▼さん、あなたと結婚できなければセーコちゃんと結婚する」
「じゃあ俺もセーコちゃんと結婚する」

とりあえず、ユーチューブにある松田聖子の「夏の扉」の動画は即刻消した方がいい。青春を取り戻し新たな決意を固めている輩がいるかもしれないからだ。

青春は二度あってはならぬ。