煎熬(せんごう)
煎は、準1級配当です。熬については、見出し語は、
訓読み
【熬(い)る】13-3K
【熬り子】(いりこ)
熟字訓
【熬海鼠】(いりこ)=【海参】6-3Y 18-1Y(いりこ)
の3つです。音読みの見出し語はありません。
煎熬は、下付きに載っていますが見出し語にはありませんので、学習しない熟語にしていました。 1級下付語を学習(≒or≠勉強)すればよいのですが、全部するのは大変なことですので、正解に辿り着くには次のような方法かなあと思います。
1, 同じ音符字を持つ他の漢字の読みから類推する
熬の音符は敖であり、敖を含む漢字は、贅を除き、全てゴウと読みます。傲慢7-2K 傲岸不遜12-2K 傲睨15-1Y 嗷訴17-1Y は既に出題されていますので、これから類推できます。
寧ろ、煎について、前(ゼン・セン)に引き摺られて、ゼンと読んでしまう可能性があります。前の音符字で、ゼンと読むのは前だけで、他は全てセンです。常用漢字がonlyな音符です。 煎は、煎餅9-2K 煎じる11-2K 煎り豆13-3Kで出題されています。
1級対象漢字は、約5600字あり、この音を、一つ一つ脈絡なく、散散に憶えることなどとてもできません。同じ音符字で、纏めて憶えることが肝要でしょう。 「新漢字辞典」は、そのための有益なサイトですから、BOOK MARKしました。
2, 訓が出題された漢字は、音も憶える
熬については、13-3Kの故事諺問題
で、標準解答の一になっています。19-1の躋攀でも述べたとおり、訓読み見出し語だけのものは、音読みも出題可能性があるのかもわかりません。特に過去問で訓が出題された漢字は、音読みの出題可能性も高くなるのかもわかりません。
3,同訓で構成された熟語は、見出し語でなくても学習する
煎=熬=い(る) ですから、煎熬は、同訓で構成された熟語です。同訓熟語は、訓読みを憶えるのに、役立ちますから、以前から、見出し語以外も□で囲っていました。
熬のゴウの音読みは、括弧に括っていましたが、出題されましたので、括弧を消し護謨で消しました。音訓索引のゴウ 熬に付けてあった△は、▲にしました。
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