EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

ナミュール古楽講習会に参加しました。

2007年07月20日 | 日記
ベルギーのナミュールというところの古楽講習会に参加しました。
今日そのときの写真が送られてきたので、
少しだけ紹介★

絵のように綺麗な風景だけど、
実際のところ、そんなに綺麗ではありません。
田舎くさい町ですが、親しみやすいところです。

中心部から出ると、時が止まったように静かな湖があり、
ここは何百年も昔の絵本の中かと錯覚するような風景に出会えます。

さて、講習会はというと、
私は5日間のコースを受講しました。
毎日リコーダーのレッスンをうけ、
その合間に室内楽と声楽のアンサンブルにも参加しました。

プレトリウスの8世の宗教曲をクレマンジャヌカンアンサンブルのテナー歌手で日本でもよく知られている、ブルーノ先生が指揮指導しました。
一日だけ練習に参加しましたが、
教会で上手な人たちにのっかって歌うアカペラの宗教曲は、
本当に気持ちがよく、良い経験が出来ましたー。

それから、能の先生(パリ在住日本人)が来られ、
体をどう使うか、というレッスンも受けました。

数日で習得できる簡単なものではなかったのですが、
腕や肩をほぐす方法、足のつぼ、体重をどこに乗せて立つかなどの
レッスンでした。

音楽家にとって体のいがみや懲りは悩みの種です。
日々ほぐし、癒していかなければならないのです。

武術や剣術もされるその先生ですが、楽器を演奏するときにも、
日々の生活にも、武術にも共通して言える
体を支えるための場所は同じようです。

練習をしすぎて指が痛くなるのも、
指先だけ必死で動かしているから痛くなるようです。

指、腕、ひじ、肩、そして肩甲骨までを一本と感じて
指を動かす、、、、、
文章で書いても、数回のレッスンで習得できたわけでないのですが、
先生は、指を動かすと、腕には力が入っていないのですが、
肩甲骨から動いているのです。

背中から、地面からの力を借りて、立ち、歩き、
手を動かす、そんな感じで、
とても興味深いレッスンでした。
でも西洋人にはピンと来ない人も沢山いたみたいで、
それを傍から見るのも面白かったです。


笛のレッスンは、毎日一時間ずつ、
Frederic de Roos氏のクラスを受講。
去年もこの講習会で彼のレッスンを受講しました。

彼のレッスンは、
変え指を巧みに使いこなし、トリルはこうだの、
タンギングはこうだの、とにかく超細やかなレッスンです。

とくに、彼の運指には圧巻です・・
というのも、やっぱりハーモニーや音程が、
こちらの人はずば抜けて優れているから、
使わなくてはならないのだと思います。

といっても音域の狭い笛の場合は何百種類と使う事はないのですね。

ベルギーの先生たちは、とても自然に、いわゆるオーソドックスな古楽路線です。派手すぎず、流動的すぎず、、、
それが、私にとってはとても心地よく安心できる気がします。
すこしまじめかもしれないけど、
それは、つまらないという事にはならないと、私は思うんだけど、、、、
どうなのでしょうか。

これから、この土地で、いろんな音楽会に行ってみようと思います!!

毎日無料コンサートが教会で行われているし、
オペラも安いらしいです。
秋にはルネ・ヤーコプスの公演もありますー
きゃー楽しみです★


たーだ、こちらの学生券にあたる安いチケットは
私は年齢オーバーで買えないらしいのーー★
ガーン、、、、、
仕方がありましぇん・・・


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