EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

美術館無料の日

2010年07月08日 | 日記
毎月第一水曜日はブリュッセル王立美術館は無料になります。
久しぶりに足を運びました。

http://www.fine-arts-museum.be/


ブリュッセルの美術館は、16世紀、17世紀のフランドル絵画が沢山あり、
モダンアートは別館になっているし、とても見やすく、一日あれば全部鑑賞できる適度な広さです。モダンアートもなかなかです。
何がいいって、


人が少ない★バカンスの無料DAYなので、今日はどきどきしていきましたが、
人少なっ!!


沢山の個室に分かれているのですが、アート絵画の方は、照明も暗く、
怖い絵も沢山あるのですが、そんな部屋に一人ぼっちだと心細くなり、
急ぎ足になってしまいます。。。
というくらい人が少なく、自由気ままに心置きなく見たい放題★
これぞ美術館の重要なポイント!!!!!


最近は横に、シュールレアリスム絵画のマグリット美術館がオープンしました。
こちらは大人気らしく、予約をしないと入れません。(まだ行ったことがない)


美術館ショップに行くのも私はとても好きで、
楽器が載っている絵葉書を見つけると必ず買うようにしていますが、
最近は、カードを買っても保存に困るので、画集を探しているのです。
画集って、とても高いのよね。。。。。


と思って物色していたら、美術館ショップ内に、古本が50セントから売っていました。
え~~~~!!と思ってあさっていたら、なんと、日本語の画集が!!
ぶっとい美術本2冊GETしました。
国立西洋美術館展(新潟県立近代美術館)と、兵庫県立美術館会館の
記念絵画展の画集、しかも2ユーロ。画集って2000円はしますし、
重いから出来るだけ買わないようにしていたけど、2ユーロなら!!



しかも、1冊はスペイン美術の歴史にそってできていて、とても興味深いのです。
1600年の日本の地図が描かれたものがありました。
韓国は島になっており、日本は東北から上はありません。
都市の名前も書いてあり、位置は正確ではありません。


また日本の作品ものっており、
1645年の万国人物図という作者不明の屏風がのっているのですが、
日本からはじまり35カ国ほどの外国人がそのような感じの衣装とともに描かれています。
顔がアーモンドアイ(アジア系の細長な目)なのが笑えます。
当時の外国の呼び方がひらがなで描かれているので、ほとんどの国がどこの国の事か
見当がつきません。
多分アフリカ系だとおもいますが、なぜか大仏みたいに描かれているのが、笑えます。。。



中世の頃は、大陸はひとかたまりで平坦なもの、
地球は丸いとは考えられていなかったのです。
それが大航海時代に入り、新大陸発見、世界一周、
それを地図に書き記されていったのです。
それと同時に世界観も180度転換してしまいました。
発見の中には、情報を口封じし独占したり、それほど、別の世界ががあったという
事実を受け入れるのは簡単ではなかったのかもしれません。


この本には地図が出来た頃、1570年の世界地図が載っており、
日本はまだ登場していません。
天正少年施設を組織した神父ヴァリニャーノがヨーロッパに持ち帰った日本地図が参考にされ、1595年に西洋で描かれた地図に日本は登場したのです。


世界地図が始めて出版されたのはベルギーのアントワープだったんだって~。
その印刷工場があった、アントワープに今は、印刷美術館として資料が残っています。
とてもよい美術館らしく、来月は行ってみようと思います。


後日写真を貼り付けたいと思います~~

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