【ジュネーブ時事】フェラーリやマセラティなどイタリアを代表する数々の高級スポーツカーのデザインを手掛け、世界を代表する自動車デザイナーの巨匠と呼ばれたセルジオ・ピニンファリーナ氏が2日、北部トリノの自宅で死去した。85歳だった。
産業の中心地トリノで1926年に生まれ、トリノ工科大学で機械工学を学んだ。父親が創業したカロッツェリアと呼ばれる自動車の修理工房を車のデザイン、開発、委託生産などを手掛ける企業「ピニンファリーナ」に育て上げた。
ボディーデザインを芸術の域に高め、フェラーリ「テスタロッサ」、マセラティ「クワトロポルテ」、アルファロメオ「スパイダー」などの名車を世界に送り出した。経営者としても活躍、1988~92年にイタリア産業連盟(コンフィンダストリア)のトップを務めた。
時事通信 7月3日(火)21時1分配信
数々の名車をデザインしてきたピニンファリーナですが、僕はピニンファリーナと聞けばその代表は『フェラーリ・テスタロッサ』です。
初めてその車を見た時は衝撃的でした。
エンジンに大量の空気を取り入れるため、巨大なサイドフィンが車の両脇に取り付けられているという大胆なデザインで、大胆なのに美しいデザインなんですよね。
V型12気筒4942ccで390馬力と言うマッチョなエンジンの車なんですが、ボディーは華麗と言うしかないです。
テスタロッサと同じくらいに僕が好きなフェラーリに『F40』・『F355』と言う車があるんですが、これもピニンファリーナのデザインによるものです。
イタリア車の巨匠の冥福を祈ります。