手作りの趣味を持つ「お絵描きやさん」

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品川生まれの品川育ちです

なんしか・京都 18(梨木神社・紫式部邸宅跡)

2014年10月25日 | 旅行

梨木神社。 

河合神社から約1.5km南下した京都御所の東側・元の三條家の邸宅跡にある 

明治18年に創建された新しい神社さんです。

明治維新で貢献された三條実萬公・実美公がご祭神。

三條家は公卿の中でも名家だったそうで

代々質素清廉を旨とし、清貧に甘んじて学を修め、徳を養う家柄と言われています。

この神社で有名なのは「染井の井戸」

京の三名水の一つとしてあげられ、茶道の水にはうってつけなのです。

お水を何本もボトルに詰めていかれる方が引きも切らずいらっしゃいます。(一人分の規定量があります)

いただいてみると確かにまろやかで美味しい!!

小さくてもボトルを持ってくれば良かった~(´;ω;`)と思った私たちでした。

萩の宮と呼ばれた梨木神社は境内に沢山の萩の花が咲いていました。

沢山の和歌が短冊に書かれて萩の枝に下げられています。 

鳥居と鳥居の間、参道の真ん中に突然工事現場が出現!

神社の社務所とか結婚式場かな?と思っていたら、何と!マンションが建つのだそうです!?

いいのかなぁ? 参道も結界内なので神様のお家の一部なんじゃない~?

ちょっと染井の井戸の品質と水源が気になります。(我が家の井戸は近所のマンション建設以降枯れちゃったので…)

確か、三條家は「清貧に甘んじ」・・・。

それでも、神社であっても俗世に染まって行かないとダメなのかも・・・?なんて考えさせられた梨木神社参拝でした。

梨木神社と寺町通を隔てた場所に紫式部邸宅跡があります。 

廬山寺は阿弥陀様がご本尊の天台系寺院で、中国の世界遺産である廬山が名前の由来だそう。

昭和40年に歴史学者によって紫式部の邸宅跡とされました。

本堂の庭園は源氏庭と呼ばれていて、桔梗が有名みたいです。 

山門の上の瓦に狛犬らしき姿を見つけました。

すんなりした身体のラインが上品でもあり、可愛らしくも見えます。

以外に細かい所まで作られているのに感心しちゃいました。 

この大師堂で元三大師を祀ってあります。

大師は、疫病の護符(豆大師)でも信心を集めていらっしゃる方ですが、おみくじの発案者でもあったそうです。

人を苦しみや悩みを救うためには、個人が一生懸命に信心する心を持って吉凶を占うことによって

その願い毎に判断出来ると考え「みくじ」を始められたそうです。

今では神社仏閣ほとんどの場所でおみくじがない場所はない位に広まりました。 スゴイ!元三大師!!

大師堂の右手奥に白い漆喰のきれいな受付があります。 

草履を脱いで建物に入ると、汗をかいた喉に有難いお番茶!(2杯も頂いちゃいました) 

 桔梗は終わりに近かったみたい。

とうとう紫式部邸宅址という文字に出会えました。

紫式部はユネスコの世界最古の偉人並文豪に指定されていて、本名?は藤原香子さんとおっしゃるそうです。

紫式部と言われると歴史上の架空の人物のようですが、香子さんと呼ばれると一気に同じ時間軸の中の人物に思えてきます。

彼女は源氏物語を書いたことでも有名で、そのストーリーの中の花散里という巻は

この場所が舞台だったのでは?と言われています。

物語の中で桔梗は朝顔とも呼ばれた可能性があるらしく

源氏物語の中でも光源氏が想いを寄せた(けど結婚を断られた)朝顔の姫君の高潔な姿を思い起こさせられます。


 源氏庭の奥にはお土居といって秀吉が京を囲むように作らせた高さ5mの土塁の一部が残されています。

 昨日行った北野天満宮にもそれは残されていて

 私たちは殆どこのお土居の中で京散策をしていることになるな~と思いました。


17時までの残りの時間を風景印巡りに行きますよー!