入り江の小船

ヒマがあったら書く日記。

地元の地サイダー、毎日サイダー。

2008年08月31日 19時34分37秒 | Weblog
T市に毎日鉱泉所なるところがあり、
もしかしたらサイダーかラムネを
作っているのではと思い、
前から調査をしていた。

工場を直接見に行ったら、操業しているのか
していないのかわからず、
問い合わせてみるのもやや不安だったので
そこから近い地区に住む知人に情報を
訊いてみたり、年配の人に訊いてみたりした。

すると、仙人が工場のすぐそばにある高校へ
通う塾生から情報を訊いてくれていた。
塾生は「飲み物をつくっている」という、
しかし、近い地区に住む知人からは
近所の人曰く「今はやっていない」と。

情報が錯綜としているので直に工場を
訪ねてみようと向かっていたら、
運良く一足先に来ていた小学生くらいの子が
サイダーを飲んでいたので「ある」と確信した。

工場の入り口のインターホンを鳴らして
しばらくしたら、主が出てきた。

今時としては珍しく、紙のレッテルに王冠の
コーヒー牛乳とサイダーを作っているのだが
価格は破格の50円、ただし、回収ビンだから
その場で飲んで回収箱に入れてくれとのこと。
持ち帰り厳禁、流通はしていないようだ。

このような零細企業の鉱泉所は食文化の世界遺産である。
大手清涼飲料水メーカーにはない味であり、
そこでしか飲めないという希少性がある。
ガラス瓶からペットボトルへの移行は設備投資が
莫大なものであり、ビンが珍しいからといって
記念に持ち帰るといったことをすれば、
かつてのネーポンのような事態になるかもしれない。