入り江の小船

ヒマがあったら書く日記。

灯台下暗し。

2006年11月12日 22時52分25秒 | Weblog

D-AO氏とFA-X先生と一緒に近くの釣り場Fに行った。
私はFには10年近く行ってなかったのでなつかしく思えた。
Fは川が流れているから汽水域と思っていたが、実は淡水は
わずかに流れる程度で、ほぼ海水だということに初めて気がついた。
始めに岩場でキャスト、早速D-AO氏が鯛子を釣り上げる。
私は胴付きで置き竿にしてもう一本の竿でブラクリを使って足元を探る。
しばらくすると胴付きの竿が曲がってラインが張っているのに気づいたので
竿を持ってみると妙に重い、根がかりしたと思ってリールを巻いてみると
ちゃんと巻けるので大丈夫だった。仕掛けが水際に近づいても針に
かかっているものが暴れないので大きい海草、あわよくば蛸かもと思って
上げてみたらヒトデだった。サイズの割には水の抵抗が大きすぎる。
2投目にキャストしたときも同じくヒトデが釣れてしまった。
その横でFA-X先生が程よい大きさのクジメを釣り上げる。
3投目もヒトデのような感じだったが、それまで釣れたヒトデの重さとは
比較にならないほど重い、竿が折れそうな勢いでラインが切れないように
負荷を出来る限り軽減してリールを巻いて耐えていてが、水際近くの
岩の前で一気に暴れだし穴に潜られたらしく、バラしてしまった。
「うおぉ、バレたでぇ、くそ~」と久しぶりに悔しい思いをした。
それから後はブラクリで穴釣りに専念した。足元すぐ近くの岩の穴に
投入して上下運動したらブルブルっとして潜られないようにすぐに
上げてみるとグッドサイズのクジメだった。私とFとクジメは
切っても切れない関係で初めて行った釣り場がFで初めて釣った魚が
クジメである。まぁ、どうでもいいことだが。
場所を変えて消波ブロックの隙間を狙ってみると10年ぶりにドンコを釣った。
資源の有効活用をしたいものだが現代の科学レベルではドンコの
秘めたる可能性はおろか有効活用の方法も見出せていない。
未来の釣り人のために種の保存に取り組まなければならないという理由で
リリースした。穴釣りは餌が少々ちぎれかけていようがお構いなしなので
餌の消耗が少なくて非常に低コストで済むから良い。ドンコが噛んだ後の
青虫でギンポを多数釣り上げた。小さいのはリリースしたが、ちょうど良い
サイズのギンポはしめてクーラーへ。それにしてもギンポは引きは強くないが
グネグネ暴れるパワーと生命力は強い。しめる際に背骨ごと断ち切ったのに
よく暴れる。この生命力はすごい、ギンポを乾燥させて粉末にして煎じて
飲んだら滋養強壮の効果があるかもしれない。乾燥粉末にする前に
天ぷらにした方がいいけど。カサゴ類が釣りたかったので穴を転々と
探ってみた。ググッと強い引き、これは間違いなくギンポでもドンコでもない、
カサゴだなと上げてみるとムラソイだった。ムラソイも久しく釣ってなかった。
ムラソイもカサゴほど派手でもなく地味な色合いでかわいい魚だ。
しばらくしたらD-AO氏がグッドサイズのムラソイを釣り上げた。
そしてそのあとFA-X先生が根がかりしたのか、竿を曲げて、力んでいる。
ラインの先の水面を見てみると蛸が引っかかっている。穴で蛸を釣ったらしい。
足が岩に張りついていて絶望的な状況でタモですくおうとしたが手元になく、
横にいた非常に準備の良いオッサンがヤスで突いてくれたが当たらない。
どう見ても絶望的だなと思っていたらFA-X先生、とうとうバラしてしまった。
この日は久しぶりに行った釣り場で意味のある釣りをして楽しかった。