1月17日18日の二日間の日程で行財政改革推進調査特別委員会の行政視察に行ってまいりました。視察先は和歌山県和歌山市と大阪府大阪市です。特別委員会では任期2年に一度視察を行なっており、政策立案や意思決定に資する重要な議会活動という位置付けで、他自治体の先進的な施策や取組みを現場に赴いて調査することを目的としています。
今回の視察目的は小金井市においてDXをさらに推進させるための調査です。
◾️和歌山県和歌山市
「和歌山市スマートシティ推進プラットフォームについて」
「ウォーカブルシティの実現に向けた取組みについて」
和歌山市では、IoT・ICTをはじめとする先端技術等の導入を通して、市民生活の利便性の向上やまち全体の生産性の向上を図るべく、官民の様々なステークホルダーが繋がる場としての官民連携のプラットフォームを設置しています。街の魅力を高めるためのスマート化、また、行政はもちろんのこと市内事業者や商店街のDX化を進めることで市民サービスの向上、地域産業の生産性向上を図っています。本市と同様に、なかなかDX推進を自分のことと捉え取組んでいく状況が進んでいないことが課題ではありましたが、官民連携の取組みを進めていくメリットは小金井にもあるんだと感じました。
同じく、ウォーカブルシティの実現への取組みについても産官学民が連携し、和歌山市の市街地を中心にデジタル技術を活用した様々な施策を展開させていました。
◾️大阪府大阪市
「大阪市DX戦略「Re-Designおおさか」の取組みについて」
大阪市では令和4年4月に策定した「大阪市DX戦略」に基づき、日々進歩するデジタル技術やデータを活用し、大胆に業務を見直すことで、行政サービスの向上と徹底した業務効率化を図っています。
大阪市の取組みで最も参考になったところは、DX推進の取組みは「市民と事業者のサービス向上」を大前提としていることでした。どうしても手段であるはずのDXを推進することが目的になりがちで、なぜ推進するのかを失念しがちになるのですが、MISSION、VISION、VALUE、CREDOの4本柱をしっかり定め、「一人ひとりの多様な幸せ(Well-being)を実感できる都市への発展」を実現させるべく取組みを行っていました。
職員さんの声を聞きながら、そして、DX推進が市民サービス、事業者サービスの向上に繋がることを、わかりやすい言葉、わかりやすいイラストで伝わりやすい広報を行なっており、小金井も取り入れるべき内容だと持ち帰ってきました。
〜まとめ〜
DXを推進している現状は、従来の業務にプラスして、デジタル技術の活用という新たな取組みも同時に行うこととなり、職員さんにとっては大きな負担になっているのは事実です。そこは十分理解するところではありますが、DX推進が市民の皆さんのサービス向上、くらしやすい小金井を実現させるためには必要不可欠であることをご理解いただき、私たち議会も視察を踏まえた提案をしていきます。なんと言っても職員さんのご理解ご協力がなければ実現しないことですからね。