「街の仲間たち」小金井市議会議員 清水学

令和3年3月の小金井市議会議員選挙にて2期目当選。議会活動や地域での活動をお伝えします!

定例会閉会について

2022-12-27 12:54:00 | 清水がくの活動報告
 昨日、令和4年第4回定例会が閉会しました。今定例会は西岡前市長の辞職により市長選が急遽な行われたため、11日間という短い会期で行われ、白井市長にとっては当選後初めての議会でした。
 私にとっては議会側にいた白井さんなので市長席に座っている白井さんを見るのは最後まで慣れませんでした。

 まずは、市長選においては私ども自民党から市長候補を擁立できなかった結果については大変申し訳ない思いですし、その責任を受け止める覚悟であります。市長選において、私たちの政策、例えば保育園廃園の是非について有権者の皆さんにお示しできなかったこと、選択肢をつくることができなかった責任は痛感しております。
 その結果、白井市長が当選し第4回定例会が招集されました。
 今定例会は会期が短かったため一般質問は行わず、常任/特別委員会を1日に2委員会セットするなどイレギュラーな形で行われました。
 そして、特にお伝えすべきことは、白井市長が定例会最終日に本会議即決(本来は委員会に付託され委員会で審査、採決された上で本会議に戻されますが、即決は本会議で提案されその場で質疑、採決を行う)で提案されたことです。
提案された条例は「小金井市立保育園条例の一部を改正する条例を廃止する条例 」でした。これは西岡前市長が専決処分をした「小金井市立保育園条例の一部を改正する条例」を廃止する条例でした。あまり好きな表現ではありませんが、いわゆる公立保育園廃園条例を廃止する条例です。
 私たち会派としては、西岡前市長が提案された「新たな保育業務の総合的な見直し方針」のもと、公立保育園2園を5年かけて段階的に縮小廃園を含めた条例については賛成の意を示していました。それは、もともとは行革の観点から民間委託を是としてきた経緯があり、園舎の老朽化、待機児童の減少、保育士不足、園児の空き状況などを理由としてきました。
しかしながら、委員会で採決することなくより審査が必要と判断して継続審査となり、本会議での議決する機会がありませんでした。そこで西岡前市長が専決処分をしました。
 私たちは条例の内容には賛成の立場でしたが、議決を経ず専決してしまった市長の姿勢は議会軽視であると判断し専決処分を不承認としました。議会でも承認2:不承認20の結果を踏まえ、西岡前市長は政治的責任を取り辞職しました。
ここまでが大まかな過去の経緯です。


 そして昨日提案された、いわゆる
西岡前市長公立保育園廃園条例を廃止する条例をについては、私たち自民党信頼の小金井は反対をいたしました。
白井市長は、今回の提案は廃園の是非を問うものではなく、不承認となった条例、廃園事務が進んでいる状況を当たり前の状態に戻すと答弁しましたが、提案されて条例は公立保育園廃園条例を廃止するだけの内容で、廃園を含めた保育方針をこれから検討していくというものでした。これでは、廃園の是非を含んだ内容であり、方針なき条例の改廃、前述した保育士不足、園舎老朽化、園児定員割れなどの課題をこれ以上先延ばしすることはできない、まずは2園廃園という枠組みを作っていくこと、経営的課題を抱えた民間保育園のこれからの対応していくことは政治の役割であり政治の責任であるという観点から五十嵐幹事長が反対討論を行った上で反対しました。
 私はオモテの場では言いませんでしたが、西岡前市長が提案した条例はこれ以上課題を先送りにすることはできないと決断した上で提案してきたものであり、専決を是とするものではありませんが、結果として政治生命を賭けた条例、方針であると思っています。1人の政治家が政治生命を賭けるということの重みを私は受け止めたいと思っています。
 採決の結果は反対多数で否決されました。

 結果は出ましたが、これで終わりではなく、これからも白井市長から様々な提案が出てくると思います。その上で公立保育園の在り方や役割、そして障がいを持ったお子さんや言葉が通じないお子さん、一時保育などのきめ細やかな保育業務を行政と議会が共に検討していく必要はあります。
お子さんがいるご家庭が住みやすい小金井をこれからも追求していがなければならないことを最後に一言申し上げ、定例会閉会のご報告といたします。

▪️採決結果
○賛成10
子ども(片山/渡辺大/古畑/高木),共産(森戸/水上/たゆ),,つなこが(坂井),こがおも(水谷),ネット(安田)

×反対12
自民党信頼(五十嵐/清水/遠藤/吹春/河野),公明(宮下/渡辺ふ/小林), みらい(岸田/村山/沖浦),市民会議(斎藤)

※ 欠席•産休
自民党信頼(湯沢)

▪️参考YouTube
各会派討論の様子
採決時の様子