2度目の園長先生との病院行きだ。お母さんに言わせると俺は事故頻発者だそうだ。
弟のほうが活動的にみえるがなぜだか病院行きは俺のほうが多い。
ことの詳細はお父さんにもお母さんにも言っていない。
でも、両親は、先生や親友に取材してだいたいわかったようだ。
俺はクラスのみんなと中庭で水遊びをしていたら、トイレに行きたくなって、走ってトイレにむかった。その途中で外階段の近くの鉄の板を超えられずにすべってひっくり返り、後頭部を
打ってしまった。
園長先生が俺は頼んでもいないのにお医者さんに連れて行ってくれた。
なぜなら後頭部だし、幼稚園でもどしたからだ。
その後、タクシーの中と、病院で計3回ももどした。
園長先生はすごく心配してお医者さんにいろいろ聞いてくれた。
レントゲンやCTなるものをとった。
俺は馴染みの整形外科でのレントゲン撮影はなれていたが、さすがにお母さんもお父さんもいないし、脳神経外科での撮影は初めてなのですごく不安になったんだ。
俺も前回、目のところを縫ったときすごく怖い思いをしたので、園長先生に聞いた。
「痛いことするの?」
園長先生は、
「だいじょうぶだよ。今日は痛い注射もしないし。全然痛くないからね。」
俺はその言葉を信じた。そして泣かなかった。
担任の先生はお母さんの携帯に連絡をしたが、お母さんは会議でお父さんが会社に連絡してくるまで全く気づかなかったようだ。
連絡を受けたお父さんは会社を早退して駆けつけてくれた。
ありがとうおとうさん。
弟は便乗して、俺と一緒に学研もせず一緒に帰った。
そして、朝まで寝てしまった。俺は一度起きて昼ごはんを食べていなかったので
お腹がすいたと訴えた。おかゆなるものを食べるか聞かれたが、おれはどうしてもアンパンが
たべたかったのでアンパンとヨーグルトを食べてまたすぐ床についた。
明日になって元気になればいいな。でもプールは休むべきだと思いながら。