社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

終わりよければ全て良し、しかし終わり悪ければ・・・

2015-03-22 22:28:16 | 定年

iPad mini命の先輩はずっと仕事がなかった。昨年までは。そして昨年、後輩の一部の仕事を引き受け、なかなか楽しそうに仕事されていた。そして昨年末のレイアウト変更で、私たちの部署はなぜか?島流しのように、事務所のはずれに引っ越しとなった。もう周りには誰もいない。仕事がない等と電話などで話されても若い社員へ聞こえる心配もない。

この昨年末の引っ越しで、私は身の回りの整理を加速させる事にした。昨年辞められた大先輩が残されてた昔の書類などや、私の机の中の書類を整理して、最低限必要と思われる書類のみ電子化して、他は全てシュレッダーした。

整理を急いだのは、また近いうちに引っ越しがあるかも知れないとの情報が入ったからだ。そして年末の大掃除がある時には私の机の中は大半、空となっていた。

さて、今年に入り、私より、一か月退職が早いiPad mini命の先輩を見ると、殆ど身の回りの整理ができていないようだった。そこで、その先輩に、「退職までまだ3カ月もあると思っているとあっという間に過ぎますよ!更に何があるか分からないから今の内に早めに身の回りの整理をされて方が良いですよ!」と助言した。

流石に暇な事もあり、私の助言を受け入れ、先輩は、なぜか名刺の整理からはじめられた。しかも名刺をスキャンしながら・・・。膨大な名刺を。退職すると殆ど必要ない名刺を。なぜ?と思いながらそれでも、先輩の思いや考え方があるようだったので、それ以上は何も言わなかった。

先輩は、1月の時点で有給休暇が6日程残っていた。いや6日しか残っていなかった。そして風邪をひいて、3日程使われた。

1月の中旬頃、一緒に住んでいるお母さんが、転ばれて腰を痛め(骨折?)、病院に入院となった。この対応でもう有休がなくなった。

そして、お母さんの介護の為に、2月から退職まで、大半を欠勤する事になった。

再雇用契約の社員が介護の為に欠勤した場合にどうなるか?本人が病気等の場合は規定があるが、流石に本人は健康で、理由はあるが、欠勤した場合の給与や退職金がどうなるか?など規定は定められていなかった。

そうなる可能性があれば、大半の方は、有休をその為に残しているはずだし・・・。

おそらく、先輩はお母さんの介護を理由に、もう会社にくるつもりは殆どなかったようだ。

2月は、なんとか週の内に1日~2日を半日など来られていた。しかしそれもあらかじめご本人が提出されたスケジュールなどはショッチュウ変更されながら・・・

先週の水曜日、後輩たちが、先輩の為に送別会を開催する日だった。

会社に来ると先輩曰く、「今日で会社に来るのは最後にするつもりだ」と私に言った。私は「エーそうなんですか?皆は今日が最後と言うのを知っているのですか?」と言うと「総務課長にも、社長にも話した」との事。

その日の定時後、いくらなんでも最後の挨拶はいるだろうと、総務課長に話して、緊急夕礼の形で先輩に挨拶をしてもらったが、これもなんとも後味の悪い、皆にもまともに説明もない中途半端な挨拶となった。

送別会の席上、総務課長が、iPad mini命の先輩に「先輩には大変感謝しているが、それにしても最近はもう皆や私に迷惑をかけすぎている」と何回も上げては落としていた。

当日は、天気予報通り、雨。しかもかなり激しい雨だった。先輩は送別会に行く前に、近くのコンビニで傘を購入していた。

送別会もお開きとなり、土砂降りの中解散した。温かかったのが救いだ。「終わりよければ全てよし」と言うが「終わりが悪ければ全て・・・」となるほど、iPad mini命の先輩の会社人生の最後はひどいもののような気がした。

もっとも、ご本人はそれを意識してか?いやどうでもよかったのだろう?既に開き直られていたような気がした。まわりがどう思うかなど、もうどうでもよく、自分だけが良ければそれでよかったのだろう?そう先輩の現役の仕事もそうだったかのように・・・


最新の画像もっと見る