社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

入社式前日の内定取り消し(余りにも人道的に問題があると思う)

2009-04-03 07:49:35 | 日記

大勢の新入社員入社と一方で大勢の方の出向・移籍の矛盾でも掲載したが、当社では内定取り消しはしていないはずであるが、一方で当部を含む多くの方が、全国レベルで新しい所へ転籍となった。余りにもすさまじい人事異動に一抹の寂しさを思えるが、それでも雇用維持を守る為には仕方がない。

さて、今日の新聞、ネットやTVである会社の内定取り消しが掲載・放送されていた。

静岡市清水区の造船会社「カナサシ重工」(片上久志社長)が入社式前日の先月31日に、入社予定の大卒7人と高卒12人の計19人の内定を取り消していた事が分かったとの事。金融機関から3月末までに必要な融資が受けられず、1日から操業も一時停止している。  同社は「受注は好調で操業は再開できると考えているが、最悪の事態を想定してやむを得ず前日の取り消しとなった。内定者には申し訳なく、支援を検討したい」としている。採用担当者は内定を取り消した19人を個別に訪問し、理由を説明し謝罪。操業を再開し次第、採用することで調整している。 カナサシ重工は資材や燃料の高騰などで、3月期決算は約23億円の赤字の見通し。今後3年間で100億円強の黒字が見込めるとして、銀行に融資を求めていた。』

さて、余りにも人道的に問題があると考える。これなら、昨年秋以来内定取り消しが問題に成った時に、内定取り消しをした方が、学生に取ってはまだ救われるが、入社前日の取り消しでは、急に梯子をはずされ地獄にまっさかさまの寝耳に水の状況となる。いくら理由を説明しようとも、業界の特殊性を考慮すると、銀行からの借り入れができるとは思われず、内定うんぬん以前の問題の気がする。造船業界では、建築業界と同じような資金力(資金の回収サイトが長い)が必要であり、昨年9月以降の世界恐慌以降では、銀行も簡単にはお金を貸さない事等わかりきった話だと思うが、会社規模と入社人数を比較しても、疑問が残るし、既に会社その物の存在がない中で考えると、むしろそう言う会社に行かなかった事が結果は良かったのではないかと思うが・・・

大学や短大を今春卒業予定で企業などから内定を取り消された学生は、3月1日現在で1,155人に上り、山一證券破綻の影響等で過去最悪だった平成10年の922人(厚生労働省調べ、専修学校を含む)を上回ったことが26日、文部科学省の調査で分かった。これとは別に、内定の辞退や自宅待機などを企業から求められ、実際に辞退した学生が496人いたとの事。

やはり、このような状況は、前後最大の大不況の表れかも知れない。景気回復がなければ、内定取り消し以前のフリーターや派遣社員の首切り等を考えると、大変暗くなるが、年金や保険のシステムが崩壊する事が目前に迫った入る気がする。

しかし、入社日前日に内定を取り消すとは・・・?そのような会社の再生はまず無いだろう


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