夏休みに、ブラザーのドキュメントスキャナーADS-2000を購入した(1)。そして今では約1.5ヶ月余り、既に20000枚以上スキャンしている。その中で大分電子化のノウハウが貯まってきた。本のバラし方等のその一つだ。私はアイロンなどで背表紙を温めて糊を溶かして本を分解する方法を取っていない。
自己流で、カッターナイフを使って、分解していた。本を新聞紙等の上に、右側の背表紙側から、カッターを適当に入れて魚をさばくように、背表紙を上から下に切っていた。200ページの本だと、50ページづつに。
この一番の理由は、本を丸ごと裁断できる裁断機ではなく、ディスクカッターしか持っていなかったからだ(ドバシカメラでディスクカッター「CARL DC-210N」を衝動買い)。このディスクカッターは裁断枚数が、40枚となっているが、大体50枚ぐらいは裁断できた。
さて、この書籍の分解がかなり面倒になってきて、モット簡単に分解する方法はないかと、ネットを探していたら、自炊技術Wikiの解体に目から鱗が落ちる解体方法の説明があった。
2.回転刃式カッターで分冊していく解体 ?.本を開いて、そこから背表紙に対して垂直にカッターの刃を入れて、分冊していく。カッターは、力を込めず ?.10~40枚ぐらいずつまで分冊した後、回転刃式裁断機(又はロータリーカッター+カッティングマット+金 |
実は、この少し前に、裁断機を買う他に手がないかと色々ツールを検討し、購入していた。オルファーのカッターマットやロータリーカッターとステンレス板付きのサイズカッター定規等を。しかしこのセットでは上手く行かなかった。
ネットで見つけた、「本を開いて、そこから背表紙に対して垂直にカッターの刃を入れて、分冊していく。カッターは、力を込めずに数回入れる」は、実は見たオルファーのカッターマットを購入した直後だったので、この方法を試す事が出来た。
結果は私に取っては、これで十分な物となった。よっぽどDurodex 200DX裁断機を購入しようと何度も考えたが・・・。
取り敢えず、コミックや書籍の分解はこれでかなり楽になった。この楽になった事で、別のニーズが発生する事になるが、それはまた別の機会に掲載する。それはIT分野とは別の次元の話???
さて、これで本の分解が激的に改善されると、不満が出て来た。そう買った時には特に不満はなかった、ドキュメントスキャナーブラザーADSー2000のスキャンスピードだ。何とかスピードを上げれないか?
ネットで色々解決策を探すが、思ったより情報が少ない。レビューを見るとこの商品を買った方で、大変満足されている方がいらした。なんとこの方はスキャンする為の添付ソフトの「コントロールセンター4」ではなく、Ubuntuの環境でスキャンされていた(Amazon.co.jp: BROTHER ドキュメントスキャナー ADS-2000の Amazon Customerさんのレビュー)
Ubuntu,Xsaneで |
50枚で1分20秒なら、1枚が1.6秒で、1分では37.5枚と言う事になる。これはかなりすさまじいスピードだ。と言う事で、さてどうしようか?と考えた。今更Ubuntuの環境を構築するか?と色々悩んだが、別の方法を試す事にした。
要は、添付ソフトの「コントロールセンター4」以外のソフトでスキャンしてみればどうなる?
一日だけ、フリーや有料のソフトを調べて且つ、悩んで、何とあっけなく、辿り着いた結論は、TWAINドライバーを介してのAdobe Acrobat 8 Sandardからスキャンする事だった。
以下は実測値の例だ。
<一般的なコミックの読み込み:300dpi>
・284頁で3分54秒(実際のスキャン)、その後、5分18秒で読み込んだ後処理(操作が可能になった時間)
・252頁で3分27秒(実際のスキャン)、その後。4分40秒で読み込んだ後処理(操作が可能になった時間)
スキャンだけなら、0.82秒/頁で73頁/分、データ転送や書き込みの実際のスキャン1.11秒/枚で54頁/分
もちろん、事前の準備によるエラーが起きない様にする事はあるが、この処理能力は、素晴らしい。標準添付ソフト「コントロールセンター4」に関してはまだ改善の余地があるとは思うが、それは今後に期待したい。