社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

村田ますみ『お墓に入りたくない!散骨という選択』

2013-07-27 15:06:39 | 趣味(読書)

今年の4月にオヤジが突然亡くなった(オヤジの突然の死)。それは親父が生きた人生を考えると同時に、改めて自分の残りの人生を考える事になった(オヤジの突然の死に思う事)。まあ~私だけではなく、両親がなくなると大半の方が考える事だと思う。

さて、オヤジは自分が近い内に死ぬであろう事を予測していたにも関わらず、遺言状を残していなかった様だ。多発性骨髄腫と言う癌の一種であり、そう永くないと認識していたはずだ。がなぜだろう?

オヤジは実は長男ではなかった。兄つまり私に取って父方のおじは3人いたはずだが、いずれも当家を継がず、結果的に当家(土地と名)を継承したのはオヤジだった。そしてずっとオヤジが当家の家つまり墓と土地を守ってきた。オヤジの子供達つまり息子は3人いる。つまり私や兄達だ。私と長兄は実家つまり鹿児島には済んでいない。そしてふたりとももはや実家の鹿児島に将来も帰る気はない。

鹿児島にいるもう一人の兄も、実家とは別の土地に暮らしている。この兄は当家の家を守るつもりはあるようだ。つまり土地も墓も自分が継ぐと言う意味だが。

長兄は将来どうも奥様の方の墓に入る事を将来望んでいるようだ。今回のオヤジが亡くなった事で、親父の骨を分骨してもらった。つまりもう鹿児島に帰る気はないし、それを家族皆に公言したようなものだ。従って親父の財産に関しては全て相続を辞退する意向を最初から伝えていた。

さて、オヤジは無くなる前に自分が入る墓については流石に心配する事はなかっただろうと思う。そうすぐ近くので設立した共同墓地があり、その中に当家の墓がある。この共同墓地自身を設立したのもオヤジだし、それを守ってきたのもオヤジだ。オヤジ自身がこの墓に入る事になんの疑問も感じなかったはずだ。心配したのは、この墓を誰が後守ってくれるか?これだけを最期まで心配したようだ。

オヤジ自身が長男ではなく、当家を継承した事で、それを長兄に強制させる事もできなかった。もう一人の兄はと言うとかなりこころもとない。そして私はと言うと・・・。今年の3月、オヤジがまだ多少元気だった時に帰郷した時に、どうもこの墓を守ってほしい旨を私に託したかったようだが、それは今となっては分からない。

来月の初盆にまた鹿児島に帰郷するが、それである程度家族の話し合いがつくだろう。取り敢えずどういう形であれ、鹿児島の兄が実家の墓は継ぐ事になりそうだ。

さて、振り返って自分の事を考えた。あまり今まで考えた事はない。自分が死んだ時に、どうなるか?ましてや死んだ後の墓の事など?

今まで漠然と墓をどうするか?と考えていたが、それを真面目に考えた事はない。ましてや墓について奥様と話した事もない。自分が亡くなった時に、自分はどうでも良い。と思うが・・・。奥様は鹿児島の墓に入りたいと言うだろうか?など、少しまじめに考える中で、今回紹介する本を見つけた。

なるほどと言う実用書だ。当家ほどではないが、おそらく世の中で起きているのはモット次元が違う事の様な気がする。もちろん当家の様に、田舎に墓はあるが、都会でずっと暮らしてきた事でもう田舎に帰らないと言う方も多いだろう。金銭的な問題も多いだろう。

改めてまた法事の機会にも考えていこうと思っている。実際は私が死んだらどこの墓に入れば良いだろう?田舎の墓で良いのだろうか?

CCF20130727_00000 お墓に入りたくない!散骨という選択
2013年5月30日第1刷発行

著者:村田ますみ
発行者:小島清
発行所:朝日新聞出版
印刷所:大日本印刷株式会社
定価:1400円+税
ISBN978-4-02-331197-8


ーーーーー死んだら遺骨はお墓に埋葬する。

これまで人々が当たり前だと思っていたことが、最近当たり前ではなくなってきています。時代の変化とともに、お葬式や供養のスタイルも格段に選択肢が増えているのです。
このような時代状況を踏まえ、本書では、散骨が増加している背景から、散骨を選択する人たちの気持ち、散骨をおこなう際の手続きや注意点、そして散骨が実際にどのようにおこなわれているかなど、できるだけ詳しく紹介します。
海洋散骨、樹木葬、永代供養墓から、グリーフサポート、就活まで最新の葬儀文化を紹介!

お墓の継承者がいない、
死後は自然に還りたい、
配偶者と同じ家墓に入りたくない・・・。
遺骨をそうしたらいいか、
日本人は悩みくるしんでいる!
「死んだら遺骨はお墓に」は
もう当たり前ではない!
帯から
故人をどのような最期で見送るか。
葬式や供養のスタイルはこんなにも多様化している!

第一章 お墓に入りたくない ーーー母の遺言から海洋散骨会社設立までーーー
第二章 お墓の大問題 ーーー 散骨が増えている背景ーーー
第三章 知識ゼロからの散骨入門ーーー散骨に関するさまざまな疑問に答えるーーー
第四章 散骨は実際どのようにおかなわれる?ーーーいくつかの散骨スタイルと当日の注意点ーーー
第五章 これまでおこなって印象的だった散骨 ーーーご遺族への振り返りインタビューーーー
第六章 散骨をした後のこころのよりどころは?ーーーグリーフワークという観点からーーー
第七章 自分の遺骨を散骨してもらうには?ーーー悔いのない人生の幕引きのためにーーー

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