長崎ぺんぎん日和

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明治安田生命J2リーグ 第31節 V·ファーレン長崎 - FC琉球▪形勢逆転した理由(雑感)

2022-08-17 21:00:00 | V・ファーレン/ヴィヴィくん

8月13日は明治安田生命J2リーグ第31節V·ファーレン長崎vsFC琉球の試合。久しぶりにトランスコスモススタジアム長崎に来ました。

ホームの長崎は前節アウェイで東京ヴェルディに0-1で敗れ、無敗が11試合でストップ。
アウェイの琉球も前節ヴァンフォーレ甲府に2-5で敗れ、無敗が5試合でストップ。
長崎は昇格に向け、琉球は残留に向け、連敗は避けたいところ。


この試合は「平和祈念マッチ」「VELCA DAY」としてイベントが開催。

クラブは被爆地長崎から平和を発信する「平和祈念活動」を実施しています。

特設サイト

そして、バスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」とも共に活動を行なうということで、この日がVELCA DAYとなったようです。



長崎ヴェルカのチアリーダー「ヴェルチア」の皆さんのパフォーマンス。



ヴェルカのマスコット「LUCA(ルカ)」とヴィヴィくんも加わって。



キメッ!



ハーフタイムにも登場。
おてて繋いでいるのが可愛すぎます。

ヴィヴィくんのもう片方のおててにはしっかり琉球のマスコット·ジンベーニョが握られていました。



そして、会場では福山雅治さんの「クスノキ」に合わせてライトを灯します。写真が上手く撮れなかったのですが、きらきら輝いていました。





さて試合は、前半に長崎が2-0で折り返すも、後半に琉球が3得点で逆転勝ち。長崎にとっては屈辱的な連敗となりました。


試合の雑感を。

【前半長崎が優位に立てた理由】
①琉球のボールを奪いどころの曖昧さ
②長崎が裏へのボールを多用し、琉球の守備を間延びさせた
③徹底されていた長崎の「えぐってマイナスのクロス」

ざっと挙げるとこんなところ。

サッカーは守備側からすれば相手にスペースを与えたくないので出来るだけコンパクトにブロックを作りたい。逆に攻撃側からすれば相手を広げてスペースを作りたいわけですが、この試合の長崎はビルドアップしながらどんどん琉球DFラインの裏を狙い蹴っていきます。そうすると琉球のDFラインが下げさせられて中盤にスペースが空いてそこで長崎がボールを拾って攻撃に繋げる。そういう狙いがあったように思います。そして、得点シーンはどちらもマイナスのクロスから。これ以外にもマイナスのクロスを上げる場面が繰り返しあったので、「そこが空く」という分析があったかと。
それでも琉球のプレッシングが最初から「前から行く」とはっきりしていればここまで長崎ペースになっていなかった可能性はありますが、琉球の前線は長崎のCBに対して行ったり行かなかったりだったので、長崎はボランチを上手く使って前を向いていい状態でボールを運べていたと思います。


【後半琉球がペースを握り返せた理由】
①琉球のプレッシングが改善され、前から奪いに行く姿勢になったこと
②後半10分過ぎくらいからの長崎の運動量の低下
③サダムスレイへの徹底したクロス

明らかに後半は琉球が前から奪いに行く姿勢になり、長崎のビルドアップにやや余裕がなくなったのが一つ。前半は10カイオや13加藤大が余裕を持って持てる場面がありましたが、それが少なくなりました。
それでも途中までは長崎も落ち着いて対応出来ているように思いましたが、最初の失点のあたりから運動量の低下が見えるように。
2-1にされた場面は琉球のCB28大森のパスから始まっていますが、ここを長崎は18山崎が追えなくなっています。山崎は前半かなり追いまくっていたし、琉球のビルドアップが3バック気味になっていたのもあるかもしれませんが、まずそこが一つ。あとクロスに35サダムスレイが競り勝ってこぼれたボールを拾った15大本のところに7クリスティアーノが戻っていなかったこと。これも気になります。クリスにそういうところがあるのは以前からですけどね。

次に2-2の同点ゴール。
これは外からクロスというパターンではなく、また28大森から今度は内側にポジションを取る29人見への縦パス。ここも長崎の守備は29クレイソンが大森に寄せ切れていないのと、中盤の横のコンパクトさが失われて前進を許してしまっています。6鍬先はちゃんとポジション取って狙っていたのですが、カバーする選手がいませんでした。長崎はクレイソンを入れたところでボール保持が4-3-3のような形に変化したところだったので曖昧になったのか、単純に加藤大の疲れだったのか。

逆転ゴールについては、長崎も前がかりになっていたところで、縦に速い選手と高さのあるサダムスレイがいたことで、それを生かされてしまったとしか言えないですね。
それより、2-0を2-2にされてしまったことが痛恨でした。


長崎はボールを繋ぐサッカーにチャレンジしているのは伝わってくるのですが、守備の強度が上がって来ないのが課題か。気候的にも後半運動量が落ちるというのは仕方ないことなのでしょうけれど、それは相手も同じ条件なので。
それはそれとして、クレイソンと20大竹が入ってからの内容は興味深いものがありました。27都倉を投入してサイドからクロス攻勢にするのではなく、中央のコンビネーションで崩すサッカーを選択。これでPKまで奪えたように(決まらなかったけど)、崩せていましたし、「カリーレ監督の色」を見るような気持ちでした。

正直、自動昇格圏の2位以内は厳しいものがありますが、何が何でもプレーオフ圏の6位以内は確保しいですね。


一方、琉球は素晴らしい試合をしたと思います。残留を願っています。

(※選手敬称を略させていただいています)