星を数えながら

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『アマデウス』

2008年09月27日 09時15分17秒 | 読書・映画
ここ最近読んだ2冊の本に、『アマデウス』のことが記されていた。
これはきっと見た方が良いに違いないと思い、
『アマデウス』のDVDを借りてきて鑑賞した。

最初の数分で気づいたことは、
「あ、この映画、大学生ぐらいの時に見た・・・」
ということだった!
私はどうも見た映画の記憶が残りにくい・・・。

モーツァルトと言えば、上品な音楽を作っているという印象だったが、
この映画で描かれている姿は、高笑いをする様子だった。


そしてこの映画の見所の1つであるサリエリとのやりとり。
秀才のサリエリは、モーツァルトの音楽的天才がよく分かるのだ。
しかし、どうしてあんなに品のない粗野な男に、
神様は天賦の才を与えたのか、そのことのゆえに嫉妬する。

嫉妬のために気も狂わんばかりになっていくサリエリ。
この映画は実に嫉妬の本質の部分を描き出している。
確かにサリエリはモーツァルトに嫉妬しているのだが、
その本質は、神に対する思いだったことがよく分かる。

「こんなに一生懸命、神に仕えているのに、
 どうして神はこうも不公平なのか」

これがサリエリの本心なのだろう。
サリエリの嫉妬は、神に対するものであり、
それが憎しみとなっているのだ。

アマデウスとは、モーツァルトのミドルネームのようだ。
その意味は「神に愛される」「神を愛する」というラテン語らしい。
サリエリ自身は、「神に愛されている」ことを知ることができたら、
「神を愛する」人生になっていたのではと思う。

嫉妬、神との関係、人生における不公平、才能、父との関係、
そういったことが大きな主題になっている映画なんだろう。

誰の心の中にもサリエリのようなものが存在していると思う。
個人的には、サリエリが目を輝かせて、
お菓子の説明をするシーンが印象的だった。



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