星を数えながら

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ヘンリー・ナウウェン

2009年02月20日 08時58分45秒 | 読書・映画
この方の書物は全部購入して、読破したい、
そう思っている人が何人かいる。
その内の1人がヘンリー・ナウウェンだ。
(ある人はナウウェン、ある人はナーウェンと訳している。
 何となく、ナウウェンの方が味があるような感じがする)

今年に入ってから、ナウウェンの本3冊を読み終えた。
正確に言うと、2冊はナウウェンの著書、
そしてもう1冊は、ナウウェンの生涯を他の人が綴ったものだ。


酒井陽介
「ヘンリー・ナーウェン
 傷つきながらも愛し抜いた生涯」ドン・ボスコ社、2008年

「推薦のことば」に
「ナーウェンは、現代人に自分の心の現実(寂しさとか疲れとか傷など)
 に気づかせ、それから逃げてはいけないこと、
 むしろそれに目をそらさず、
 忍耐強く向かい合うことを教えてくれた人」
と紹介している言葉が、まさにその通りだろう。

ナウウェンは、世界中で多くの人々に愛読されているが、
祖国オランダでは、やっかみや批判があり、
その晩年まで著作は、あまり省みられなかったそうだ。
どこかキリストに似ているように思う。


「母の死と祈り-魂の暗夜をこえて」 
 聖公会出版、2003年



「慰めの手紙」聖公会出版、2001年

上記2冊は、ナウウェン最愛の母が天に召された後、
母の死について家族や友人という身近な人に書かれたものと、
母の死について父に宛てた手紙が本になって出版された。

くしくも先月、私の母が「硬膜下出血」で入院した際、
時を同じくして読んでいたのがこれらの3冊だった。
母は退院後、以前よりもバイタリティに溢れているが(笑)、
肉親の死について思い巡らされたのも事実だった。

「慰めの手紙」は、何度か読んで整理しないと分からないこともある。
「母の死と祈り」で、ナウウェンの最後の言葉が印象的だった。

 「母は、生きた人生をとおして、
  非常に多くのことを教えてくれましたが、
  その死によってさらにいっそう多くのことを
  教えようとしております。

  わたくしは、それを受けとめていかなければなりません。
  わたくしは、そのことがよくわかっています」
  
ナウウェンを読んで思うこと、
それは自分を誤魔化さないということだ。
自分の内側にある闇に対して目をそらしたり、
責任を転嫁したりしないということだ。

神の前に静まり、じっくりと神の光に照らされていく、
私に必要なことだと思う。
今年、あと何冊ナウウェンを読もうかと考えている。

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