星を数えながら

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分かち合えればいいなぁ。

『世紀の誤審』

2008年09月23日 10時16分45秒 | 読書・映画
Book offでいつものように105円で買った本、
生島惇『世紀の誤審 オリンピックからW杯まで』
(光文社新書、2004年)。
そんなに深いことが書かれているわけでもなかった。
就寝前の気分転換にはもってこいの本だった。

2000年のシドニーオリンピックの柔道100キロ超級で、
篠原信一の鮮やかな内股すかしが一本と認められず、
相手のポイントとなってしまい、結局銀メダルに終わってしまった。
表彰式での篠原の悔しさを、自分の悔しさのように感じていた、
そんな8年前の自分の気持ちを思い起こしていた。

「弱いから負けた。それだけです。
 誤審ですか? 不満はありません」

篠原の気持ちが分かると言えば、横柄な話しだと思うのだが、
それでも剣道をしていたので、同じ武道家の精神と言うか、
篠原の何万分の一ぐらいの気持ちを理解できただろうか。

「誤審」云々ではなく、その後の残り時間で、
一本を取ることができなかった、そのことに対して、
前述の篠原の言葉が出てくるのだろうと思う。

スポーツに限らず、人の評価というものには、誤審がつきものである。
誰も完璧な評価、絶対的な評価をすることは出来ないのだ。
人が人に対して下す評価というものは、不完全なものなのだ。
一面的であり、限定的であり、時には偏狭でさえもあり得るのだ。

そのことをわきまえているならば、
そんなに人の言葉に惑わされることもないだろう。
卑屈になったり、反対に天狗になったりすることもないだろうし、
いつまでも悔やんだり、自己憐憫することもないだろう。

ただ、全てを知っておられる神様がいる、
それこそが力であり、強さであり、それだけで十分なんだろう。

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