「○○」して楽しかった、「海外に来て価値観が広がった」、などという情報は、僕にとってあまり価値のあるものではないと思います。
逆に「現地採用はつらい」「こんな悩みがある」という情報の方が、中々表に出ない分、価値があると思います。
■中国現地採用は北京オリンピック、上海万博前が華
中国は北京オリンピック(2008)、上海万博(2010)という2大国家イベントを経て、一気に成長した、という側面があります。
この2大イベントより少し前に既に定住していた日本人は、それなりに希少価値があり、現在中国でそこそこ成功している方が多い印象です。
■2008年以降
日系企業の進出も一気に増え、海を渡る日本人が一気に増えました。
また、日本の長い不況の影響で、若い社員に経験をつけさせる企業側の狙い、そしてコストを抑えるため、駐在員若年化の流れが加速していくのもこのころです。
世界の工場が市場へと変化し、製造業以外の進出が加速します。
ところで、視点を変えてみると、このころから、ブログなどで自分の情報を発信する人が増える時代になり、海外情報の取得も容易になってきました。
今まで「興味はあるけど、どうやって海外に行けばいいのやら」というライト層が一気になだれ込み始めるのがこの頃かなという印象です。
■HowTo本もたくさん
感覚的な話で恐縮ですが、08年頃からグローバル化とかがすごく叫ばれるようになり、2010年代に突入したあたりから、いよいよ「セカ就」とか「アジアで就職」とかがもてはやされるようになってきたような気がします。
僕もそんな流れに乗った、騙された、感化されたうちの一人でしょう。
2010年代に突入すると、海外就職はコモディティ化し始める印象です。
いろんな本が出版されるようになりました。僕もこういった本を読んで、実行に移してしまいました。
▲これとか。
この頃になると、「海外就職になんとなく興味がある」程度の気持ちさえあれば、行ける時代です。
少し長めの旅行に出る程度の感覚でしょう。
■3年過ぎて思うこと
こういった本や紹介会社の体験談というのは、海外に渡って1、2年程度の話がほとんどだということです。ここに罠があります。
来て1、2年というのは、見るものすべてが新しく、新鮮であり、刺激的な毎日です。
なぜなら少し長めの旅行だからです。
「日本と違う部分」は「自由」「おおらか」などとポジティブに受け取れると思いますが、しばらくすると、「新鮮だった景色は日常となり」「わからなかった言葉も慣れ」、逆に「日本と違う部分」が悪い意味で目につくようになるのではと思います。
「自由」に見えたものが「責任感がない」と感じたり、「おおらか」が「適当」とネガティブに感じるようになるなどの変化があるのかなと思います。
また、物価などについても理解が深まっており、現地採用は暮らしていけるけれど。。と金銭的な不安もリアルに感じ始めるころでしょう。
■在住1、2年の人の体験談など読む価値がない
ネガティブな感情を抱いたときに、どのように処理するか?が海外生活では重要なのです。
駐在員の場合は、基本的に任期というものがありますし、ネガティブな感情も、ローカルと比べて高い給与が解消してくれるでしょう。その分、仕事上のプレッシャーも強いのですが。
翻って現地採用者はそういった感情こそ、自己解決しなくてはなりません。
駐在員の日本人相手に吐露したところで、「好きこのんで来た癖に」「現地採用は仕事のプレッシャーも少ないくせに」とバカにされるのがオチであり、現地採用同士で傷をなめ合っても「気持ち良く」なるかもしれませんが、意味がないことです。
傷をなめ合ったところで、所詮延命措置であり、しばらくすればまた、惨憺たる気持ちになるでしょう。
わざわざ好き好んでやっってきた現地採用が抱く「ネガティブな感情」を、他人は全く考慮しません。
来る前にネガティブな感情を持っている人は、そもそも来ませんから、「想定外の」ネガティブな感情が、分水嶺を越えてしまった時、「帰る」という選択をする人が多いのです。
ただ、中途半端な経験を持って帰ったところで、評価は厳しいものとなります。
■最後に
HowTo本に書いてある、在住1、2年というのは、まだまだお試し期間であり、お花畑状態だと思います。
僕としては、「現地採用はこんなにクソ」「百害あって一利なし」という情報を、僕が飽きるまで発信し、「それでも来たい」という人が海を渡るようになってほしいと考えています。
なので、基本的に現地採用はつらい、貧乏、孤独、マイノリティという負の側面ばかりフィーチャーして、このブログの現地採用ネタを書いていくつもりです。
正の側面は、人材会社に聞けば教えてくれると思いますし、いろいろなブログ等で情報を得れると思いますので。
逆に「現地採用はつらい」「こんな悩みがある」という情報の方が、中々表に出ない分、価値があると思います。
■中国現地採用は北京オリンピック、上海万博前が華
中国は北京オリンピック(2008)、上海万博(2010)という2大国家イベントを経て、一気に成長した、という側面があります。
この2大イベントより少し前に既に定住していた日本人は、それなりに希少価値があり、現在中国でそこそこ成功している方が多い印象です。
■2008年以降
日系企業の進出も一気に増え、海を渡る日本人が一気に増えました。
また、日本の長い不況の影響で、若い社員に経験をつけさせる企業側の狙い、そしてコストを抑えるため、駐在員若年化の流れが加速していくのもこのころです。
世界の工場が市場へと変化し、製造業以外の進出が加速します。
ところで、視点を変えてみると、このころから、ブログなどで自分の情報を発信する人が増える時代になり、海外情報の取得も容易になってきました。
今まで「興味はあるけど、どうやって海外に行けばいいのやら」というライト層が一気になだれ込み始めるのがこの頃かなという印象です。
■HowTo本もたくさん
感覚的な話で恐縮ですが、08年頃からグローバル化とかがすごく叫ばれるようになり、2010年代に突入したあたりから、いよいよ「セカ就」とか「アジアで就職」とかがもてはやされるようになってきたような気がします。
僕もそんな流れに乗った、騙された、感化されたうちの一人でしょう。
2010年代に突入すると、海外就職はコモディティ化し始める印象です。
いろんな本が出版されるようになりました。僕もこういった本を読んで、実行に移してしまいました。
セカ就! 世界で就職するという選択肢 | |
クリエーター情報なし | |
朝日出版社 |
▲これとか。
この頃になると、「海外就職になんとなく興味がある」程度の気持ちさえあれば、行ける時代です。
少し長めの旅行に出る程度の感覚でしょう。
■3年過ぎて思うこと
こういった本や紹介会社の体験談というのは、海外に渡って1、2年程度の話がほとんどだということです。ここに罠があります。
来て1、2年というのは、見るものすべてが新しく、新鮮であり、刺激的な毎日です。
なぜなら少し長めの旅行だからです。
「日本と違う部分」は「自由」「おおらか」などとポジティブに受け取れると思いますが、しばらくすると、「新鮮だった景色は日常となり」「わからなかった言葉も慣れ」、逆に「日本と違う部分」が悪い意味で目につくようになるのではと思います。
「自由」に見えたものが「責任感がない」と感じたり、「おおらか」が「適当」とネガティブに感じるようになるなどの変化があるのかなと思います。
また、物価などについても理解が深まっており、現地採用は暮らしていけるけれど。。と金銭的な不安もリアルに感じ始めるころでしょう。
■在住1、2年の人の体験談など読む価値がない
ネガティブな感情を抱いたときに、どのように処理するか?が海外生活では重要なのです。
駐在員の場合は、基本的に任期というものがありますし、ネガティブな感情も、ローカルと比べて高い給与が解消してくれるでしょう。その分、仕事上のプレッシャーも強いのですが。
翻って現地採用者はそういった感情こそ、自己解決しなくてはなりません。
駐在員の日本人相手に吐露したところで、「好きこのんで来た癖に」「現地採用は仕事のプレッシャーも少ないくせに」とバカにされるのがオチであり、現地採用同士で傷をなめ合っても「気持ち良く」なるかもしれませんが、意味がないことです。
傷をなめ合ったところで、所詮延命措置であり、しばらくすればまた、惨憺たる気持ちになるでしょう。
わざわざ好き好んでやっってきた現地採用が抱く「ネガティブな感情」を、他人は全く考慮しません。
来る前にネガティブな感情を持っている人は、そもそも来ませんから、「想定外の」ネガティブな感情が、分水嶺を越えてしまった時、「帰る」という選択をする人が多いのです。
ただ、中途半端な経験を持って帰ったところで、評価は厳しいものとなります。
■最後に
HowTo本に書いてある、在住1、2年というのは、まだまだお試し期間であり、お花畑状態だと思います。
僕としては、「現地採用はこんなにクソ」「百害あって一利なし」という情報を、僕が飽きるまで発信し、「それでも来たい」という人が海を渡るようになってほしいと考えています。
なので、基本的に現地採用はつらい、貧乏、孤独、マイノリティという負の側面ばかりフィーチャーして、このブログの現地採用ネタを書いていくつもりです。
正の側面は、人材会社に聞けば教えてくれると思いますし、いろいろなブログ等で情報を得れると思いますので。