我々世代では、左翼でもないし、ノンポリな学生でも
大学生は一度は読んだことのあるっていうか、私はファッションとして持ってただけですが、あの『資本論』を書いたカール・マルクスの三女として
当時の労働問題やフェミニズムといった社会政治運動に取り組んだ活動家であり思想家という表の顔と、
その私生活では性にハチャメチャな父親の血を完全に引いた上で、父親の晩年の面倒を見る側
女としてはダメ男に惚れてしまって疲弊していく中産階級の一人の女性という相矛盾した
波瀾万丈の人生というか父親の死から始まり自死するまでの半生を描いた作品
約1時間 50分の尺に全部盛りしたから、見てるこっちにはこの映画一体何が言いたかったのかが
まるっきりわからんし
そこに時代的にまた彼女の活動とは全くそぐわないパンクロックの劇伴入れてくるから、尚更わけのわからん中途半端な作品になるのは当たり前田のクラッカー
ラスト寸前二進も三進も行かなくなった彼女にロックではいきなり踊らせてみたり、当時の米国やパリ・コミューンの写真を差し込んでみたと思ったら、なんと今世紀のデモの写真をカットインさせてみたりで、一体この女性監督は何がしたかったのか
ラスト寸前二進も三進も行かなくなった彼女にロックではいきなり踊らせてみたり、当時の米国やパリ・コミューンの写真を差し込んでみたと思ったら、なんと今世紀のデモの写真をカットインさせてみたりで、一体この女性監督は何がしたかったのか
この主人公の生き方は時代的に早過ぎて全く彼女に当時の時代がついていけなかったって言うことを言いたかったのか
って、私は見ましたがそれにしてもこういう作風の冒険は
ある意味映画の流れをズタズタにしちゃって、映画にこっちが入り込む隙をズタズタなのにあたえてくれないし
主人公への感情移入さえ映画自体が拒否してるって言う感じを受ける
今で言う既婚者で借金はする、女にだらしないいわゆるヒモみたいってっていうか完全にヒモ男に惹かれて同棲婚状態で男の全てに面倒はみるは
この時代に自立してる稀有な女性でありながらも、現実男をみる目は全く無くて
そんな彼女が時代と共に行き詰まって行く姿を見せつけられるだけの作品だった
マルクスの娘って言うとどんな人物って言う興味あるだけでレンタルしてきましたが
個人的にはいろんな意味で全く肌に合わない作品でした。
2020年製作、イタリア・ベルギー合作映画
スザンナ・ニッキャレッリ脚本・監督作品
出演:ロモーラ・ガライ、パトリック・ケネディ、ジョン・ゴードン・シンクレア、フェリシティ・モンタギュー、フィリップ・グレーニング、カリーナ・フェルナンデス
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