goo blog サービス終了のお知らせ 

MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

嵐に立つ王女

2025-03-20 17:17:17 | 邦画
YouTubeの新東宝【公式】チャンネルで二週間限定(3月28日まで)で無料公開されてるこの作品
中古店でも見かけねぇし国際放映が出してる“新東宝キネマノスタルジア”シリーズでも未発売作品って事で
YouTubeで視聴させてもらいました
 
YouTubeでのフリは“高倉みゆきがモンゴリア王女を演じるメロドラマ”って事で
もう高倉みゆきさんありきで作られてる作品だから製作も臆面もなく大蔵貢
まぁ個人的にかなりな老け顔でして、なんでこの人が大蔵貢氏が見染めたのか全く理解できない私ですが
この人が実際に新東宝を潰しちゃった張本人と言ってもいいんでしょうかね
かつて大蔵貢氏が“女優をめかけにしたのではない、めかけを女優にしたんだ”って豪語して憚らなかった
因みにこの作品1959年の作品なんですが
この二年後の1961年に新東宝が潰れてしまう
 
新東宝の作品はタイトル自体はかなり煽情的なんですが、作品の中身はタイトルとはそぐわない作品がほとんどですが
それでも半裸の女優さんがスクリーン狭しと暴れまくる作品が多いのも事実ですが
そんなな中でスクリーン上でも半裸にならない稀有な存在の女優さんがこの高倉みゆきさんだし
彼女の作品は後ろに大蔵貢さんがいる関係かキスシーンもない作品バッカでしょ
 
そんな中でこの作品は唯一無二の新東宝での純愛メロドラマといってもいいのかなって言う作品
タイトルに王女ってあるようにモンゴリアって言う架空の国の王女様がヒロイン
そのヒロインに想いを寄せたのが宇津井健さん
まぁスマートな好青年を演じており、戦中このモンゴリアに日本の武官が援助護衛として駐在していたようで
戦後の混乱に乗じて内戦により王女も王室も逃げ出してみんな散り散りに・・・・
 
それから14年、そうですね昭和34年の日本が舞台ですから
宇津井健もまだ独り身でクルマのセールスマンをしており、なんとYシャツにネクタイで車の下に潜り込んで修理すると言う
ちょっとおかしな描写もあったりで
銀座通りで出会った露天商の女性がモンゴリアの王女様だった
が、彼女は記憶を失っており
 
そこから献身的に宇津井健は彼女の記憶を取り戻すべく同居して尽くしていくんですが
宇津井健に想いを寄せるJDに大空真弓さんと言うある意味肉体関係のない三角関係が成立して・・・・
さらに元武官だった2人の男がモンゴリアの隠し財産目当てに宇津井に近づいてきたりするものの
 
ほぼほぼなんも起こらずに想いを馳せる王女と宇津井健との吹っ切れずにいる恋心を見せるだけの映画だった
モンゴリアの王室の執事に沼田曜一さんでしたが、この人も2人を割く人物キャラではあるんですがモンゴリアという国を思ってのためで心を鬼にしての実際にはいい人でしかなく
映画としてはなんとも悲恋な咲くに咲かないコイバナで終わる作品
まだこの時代はジェット旅客機ではなくプロペラエンジンの旅客機だったのね
 
1959年製作、日本映画、新東宝作品
土居通芳共同脚本・監督作品
出演:高倉みゆき、宇津井健、大空真弓、寺島達夫、沼田曜一、國方傳、藤村昌子、新宮路寛、大原譲二、西朱美

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ザ・ハングマン 死刑執行人 | トップ | このろくでもない世界で »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

邦画」カテゴリの最新記事