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MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

三日月とネコ

2024-11-13 05:05:32 | 邦画
まぁ個人的にネコ派って言うのもあったと言うことと、積極的に日本映画を見ていこうと言う企画で視聴した作品
これもまた漫画が原作の映画化作品だったのね
 
2016年の熊本地震で出会った女二人とネコ二匹と男一人の三人が震災後の生活として同居生活を始めてはや2年
ヒロイン灯の飼い猫のまゆげは歳で死に
 
今では鹿乃子の飼ってる白猫三日月との三人と一匹の共同生活を堪能している
なぜかと言うと書店勤めのアフターアラフォーの独身灯が料理研究家の網田すみえの信奉者で彼女の料理本を手本に料理を作るのが上手でみんな満足していた
 
ある日たった一人の二十代の男性である浦仁が一目惚れした女の子がネコ保護施設に働いていてその関係で
保護仔ネコ二匹をもらい受けてきて人間三人ネコ三匹の共同生活になる
 
そんな居心地の良さを前半ではしっかりと描写してくれて
なんなんだこの三人は・・・
って言うくらいのファンタスティックな描き方を見せてくれててある意味微笑ましいの一言なんですが
 
後半は料理研究家の網田すみえの出版記念サイン会を機に灯に好意を寄せる出版社の男性が現れて
なんと45で初めて灯はこの男性に恋心を感じ始め
浦仁も保護センターの一目惚れしたお姉ちゃん2告白すると言う事で
三人の微笑ましい共同生活が崩れて行こうってまぁ小波のような振動が起きるものの
出てくる人に悪い人は一人もなく
 
今までの生活から人とのコミュが取れない保護センターのお姉ちゃんに浦仁は振られ
灯は好意を感じてる男性と同居生活を始めようと心が動き
そんな中どうやたら灯に好意を寄せていた鹿乃子だけはなぜか寂しそう
そうなんですね告白しようにもって言う感じで秘めていたものの幸せそうな灯に何にも言えずに
浦仁は大阪店に転勤しようとしており
彼らの共同生活は霧消の憂き目を迎えようとしていた・・・
 
まぁ猫に癒される映画であり、人と人との結びつきの妙でそれは空気みたいな感じになっていて最終的には再び三人と三匹の生活に落ち着くだけの映画でしたが
個人的にはほんと波風一つ立たない映画で良くオチずに二時間近く見てられたなぁって言う作品でした。
やっぱ猫のおかげだったのかな油断してると猫のインサートカットがあるからねぇネコ好きには油断できない映画
 
2024年製作、日本映画、映画「三日月とネコ」製作委員会作品
上村奈帆脚本・監督作品
出演:安達祐実、倉科カナ、渡邊圭祐、山中崇、石川瑠華、柾木玲弥、日高七海、川上麻衣子、小林聡子
 
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マリーの獲物

2024-11-07 19:51:11 | 邦画
三日連続でのエロチックビデオを廉価で販売してるアスミック出版の7枚組1800円のDVD -Box「人妻たちの夜」と言う作品からVシネマです
今作は東映ビデオ配給で劇場公開されてる作品
エロチックガーリーアクションVシネマだ数本活躍されてる久野真紀子さんの主演作で
脇を大杉漣・遠藤憲一・秋野太作・大和武士・火野正平が固めて、なんと東映さんがバックについてるってことでレンタル店でもう高回転アイテムだったようですから
なんとサイパンと香港でロケまでしており島のの雰囲気って事で小笠原でも露見して
作ったと言う作品
この作品はどこにも“人妻”の要素は皆無でしたねぇ
 
ヒロインは元警察官で類稀な射撃の腕を持っていた関係で上司と恋に落ちその関係で上司に騙されて警察官を麻薬取引の現場で射殺してしまい
その好きに上司の遠憲さんが麻薬持ち逃げしてしまい
今ではしがない女殺し屋で生計を立てているものの
自分を陥れた遠憲さんが香港マフィアと組んでることを知り
射殺された刑事の弟と共に香港サイパンと追ってゆくお話に
父親の大杉漣さんがなにかと絡んでおりなんですが・・・
 
まぁ東映ビデオのVシネマにしてはなんだろう尺伸ばしと言うようなプロットがあったりで
テンポも悪いし、アクションにしてもエロチックシーンにしてもそっちは添え物でしかないので
なんかどっちつかずな半端感が始終つきまとってる感じの作品
遠憲さんもいまいち突き抜けてないし
大和武士さんのアクションもいまいちでしたしね
どうも見終わってもスッキリしない作品だった
 
切り口の違う記事はコチラ
 
1996年製作、日本映画、ファニーエンジェル製作、東映ビデオ配給
吉田啓一郎共同脚本・監督作品
出演:久野真紀子、大和武士、染谷まさ美、大杉漣、遠藤憲一、山内としお、佐藤佑介、渋谷哲平、中井伸之、小川真理子、白石ひとみ、間寛平、梅津栄、片桐竜次、火野正平、秋野太介
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HOSHI35/ホシクズ

2024-11-06 05:05:23 | 邦画
前にこの監督の手作り感満載のってもそれなりの役者さんを使われての特撮映画?「ネズラ1964」と「大仏廻国」の二本を見ていて
今度も同じアルバトロスからBlu-rayだけのセルでしかないので購入して一応ジャケの
絵面からして怪獣モンだって勝手に判断して見始めたら
 
なんと怪獣は頭とケツに少々出てきて、真ん中へんで子供の時の怪獣が出てくるだけだった
そんな子供の怪獣にホシクズって名前を35年前に付けた因習の村の人身御供というか生贄として捧げらる娘アキがヒロインの映画で
年取った現代のアキを演じているのが小高恵美さんでいしのようことのW主演が怪獣よりもメインでしたっていうかある意味客寄せパンダですよね
 
そして怪獣モンだって思ってたら先に書いたように怪獣は付け足しの子パンダでして
古い生贄の因習で今日まで生き延びてきた村の伝承譚が実はメインストーリーで
35年の時を経ても変わらぬ友情というか人間としてのつながりの物語だったのね
いやほんといいも悪いも完全に騙された映画だったし
時制にしても怪獣が現れる状況にしても完全に物語としては破綻してる作品でしかなく
いわゆる小高恵美さんを見るだけの映画だったってことでしたか
まぁあんまり怪獣映画やテレビドラマ知らんのですがそんな過去の作品に出演されてた方々が同窓会みたいに客演助演までしてくれてクラウドファンディングで作られた作品だったのね
 
2023年製作、日本映画、スリーワイ作品
横川寛人脚本・監督作品
出演:小高恵美、いしのようこ、小林恵、松宮倫、仁科かりん、森山珠那、宮坂ひろし、堀田真三、斉藤麻衣、田中由美子、原田大二郎、螢雪次朗、橋爪淳
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刑事物語 殺人者を挙げろ

2024-11-01 19:00:54 | 邦画
先に見ていた「刑事物語 東京の迷路」の続編です。10作品シリーズ化されていて
今作はその第二弾
一応二作品見て分かったことはこの刑事物語は所轄の叩き上げ人情ヒラ刑事が益田喜頓、そして前作では待田京介が演じてた警視庁捜査一課の部長刑事に今作から前作では犯人に間違えて捕まえられてた青山恭二が演じており
階級の違う親子のコンビが犯人を追い詰めていくと言う寸法のシスタームービーで
だいぶ前に見ていた機動捜査班に繋がっていくシリーズ作のようですが
販売元のベストフィールドがこの後の作品を未だリリースしてないのがちょっと残念
 
今作では最初っから犯罪の全貌を映像で見せてくれてまして
殺し屋深江章喜が依頼されて金貸し隅田恵子を刑事の名詞で信用させて玄関を開けさせてサイレンサー付きのリボルバー拳銃で射殺
とどめを刺そうってときに子供に見られて逃げてゆく
って最初っから犯人を見せておいて
 
所轄の刑事と捜一の刑事との捜査会議で名刺がなんと息子刑事のものだったっkとから渡した相手をまず見つけて
公衆電話に手帳ごと忘れたのを誰かに拾われたことが判明
刑事は自分の名刺を渡した相手をしっかりとメモしているのがすごい
名刺の線が切れたので息子刑事は高利貸しの借主の線から
父親刑事は拳銃の密売ルートから捜査が始まり、やがてこの二つの平行線が交わって殺し屋人情辿り着くのだが
 
この殺し屋を慕女が浮かび上がる、なんとバンプ女優になる前の筑波久子さんだったのね
彼女を見張り深江さんにたどり着きなんと地下水路では銃撃しつつ犯人を追い詰めると言う銃撃アクションが展開される作品だったのね
青山恭二の恋人役に初々しい稲垣美穂子さんが出演されていましたね
 
1960年製作、日本映画、日活作品
小杉勇監督作品
出演:益田喜頓、青山恭二、筑波久子、稲垣美穂子、松下達夫、長尾敏之助、松本染升、若水ヤエ子、深江章喜、小泉郁之助、野呂圭介、高野誠二郎、長弘、隅田恵子、木城ゆかり、久木登紀子、弓月眞理、水谷謙二、二木草之助、高瀬敏光、榎木兵衛
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ゴジラxコング 新たなる帝国

2024-11-01 05:05:35 | 邦画
モンスター・ヴァースとしては「ゴジラvsコング」と「キングコング:髑髏島の巨神」の二本しか見てませんがこの二本見てると今作にはちょうどいい塩梅になるのね
この作品もレジェンダリーが製作してるのね
レジェンダリーは金繰りに困りチャイナマネー100%の中国企業になってるので
個人的にはゴジラが中国に取られたって思ってましたが
なんと今作ではモスラまでもが・・・
 
いや色々怪獣が出てきてましたからアメリカ版怪獣大進撃を作ったらこんな映画になりましたってことでしたのね
コング右手冷凍されてしまうのね別猿軍団に捕まって最終的には2:2で戦わされるんだけど無事に解放されるのね
 
もう猿も意思疎通ができるのであるから、周りのうるさい人間はいらないよね
ってかゴジラは猫みたいにコロセウムで居眠りするのね
ちょうどくるっと寝るのにいい具合なんだろうね
ゴジラの吐く放射能と冷凍怪獣の冷気ドッチが強力なんやろうね
この二つ真正面でぶつかって欲しかったかな
怪獣大進撃のお祭り騒ぎが楽しい作品でしたが
ゴジラ世界中壊しまくってたけど
まさか世界遺産のピラミッドまで壊すとは思わなかったけど
 
海に陸に空に地中に飛び回るゴジラオールマイティでしたねぇ
確かに空中飛んでましたけど頭先頭に空中泳ぐような飛びかたでしたでしたが
ゴジラ葉後ろ向きに背中向けて両手で両足水平にすわった形で飛んでたよね日本では

今作はコングと協力して敵を倒すので“ゴジラvsコング“ではなく”ゴジラxコング“になっているのね
結構細かいことしているのね
 
2024年製作、アメリカ映画
アダム・ウィンガード原案・製作・監督作品
出演:レベッカ・ホール、ダン・スティーヴンス、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ケイリー・ホトル、アレックス・ファーンズ、ファラ・チェン、レイチェル・ハウス、ロン・スミック、シャンテル・ジェイミーソン・・・ジェ
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映画版 変な家

2024-10-31 05:05:58 | 邦画
YouTubeの映像から人気が出て小説化されてそれがさらに漫画化されての映画化って言う行程のようですが
個人的にYouTubeは動画って言う範疇だし、いい加減な内容も多いんでほとんど見ませんし、小説も見ないじゃないもう一生分読んだからもう読まないし、漫画も見ないと言う朴念仁ですけど
それなりに新しもの好きでって言うコトで映画は見ますDVDになってから
 
ってコトで見るには見たものの
なんだこれ?って「変な家」って言うよりかは“変な映画”だったかな
だって散々変な家の間取りを調べてその真意を探っていくとある一族と言ったらいいのか一家って言ったらいいのか
次から次に先代や家族の変な間取りが出てきてその謎を調べていくというミステリー調だったものが
 
いわゆるルーツの本家に辿り着くと
なんといきなり爺さん婆さんが出てきて今日まで続くその一族に退きされた左手首の風習とか出てきてババァが訳もわからんのに電鋸振り回したりって言うホラーになってしまうと言う
それは許すとしても左手供養の風習がなぜこの家族だけに伝わる伝承なのかも解き明かされない
それを許容してここはホラーだからそう言うことにしておいてホラー要素を楽しめればそれでいいんだってしても
 
そこに行き着くまで視聴者を導いてきてた家の間取りの謎が間宮祥太朗と佐藤二朗の憶測だけで語られてるだけで
その謎の本質は一切解明もされてないままいきなりホラーになっちまうんだかねぇ
最後はどっかから入り込んだ白鼻心やろ
だって2人ともこの一族と関係ないんだし、間取りに不信感抱いてないものね
ってコトでホラー映画定番の締め方で終わらせているのね
 
個人的にはあの間取りの秘密をしっかりと解き明かしてくれる作品だと思っとったら
こう言う展開になるって
原作もそうなのかなぁ
石坂浩二さんがまさかこんな役を演るとは思ってもいなかったし、佐藤二郎さんが毎作連発するアドリブをかなり封印して演じてられていたのが印象的でした。
 
2023年製作、日本映画、「変な家」製作委員会作品、東宝配給
石川淳一監督作品
出演:間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈、瀧本美織、長井短、演 - 根岸季衣、髙嶋政伸、斉藤由貴、石坂浩二
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暗黒街仁義

2024-10-28 19:47:15 | 邦画
今年の邦画界では故笠原和夫さんの名前がチラホラってことではないのですが
まだまだ名作を世に出される前の笠原作品をまずは視聴しておきましょうか
 
ようやっと任侠映画路線が定着してきた東映で昔の名残としてギャング映画も東映直営館のだ番線に載せる必要アイテムでもまだあった時代
もはやギャング映画終焉の徒花ではないものの、鶴田・天知・丹波って言うある意味一時代新東宝で映画に出ておられたって言う三人が・・・まさかの東映でガッチリ共演で
いわゆる三つ巴で戦う内容の映画だったとは
 
15年ぶりに米国から帰国した津吹徹(鶴田)、一応日本には米国ギャングと共同で自動車サーキットの土地収賄の目的があり
彼を迎えたのは東海興業の社長の鏑木(天知)、政治家と事前の話がついており、後は地主との契約のみの状態だったが津吹が紹介料という中間マージンを要求してきた
津吹はその金で15年前東京に置いてきた昔のおんなさえ子への詫び金として使おうとしていたのだが
これは米国との契約にはないお金だった
 
さらにそこに横槍を入れてきたのは丹波演じる国友会会長の銭村であった。
彼はアメリカからの使者を自分に有利に働くために子分に誘拐させてきたら、なんとその男は昔の自分の罪を被ってアメリカに逃げた弟分の徹だったのだ
銭村は同じ国友会の会員として鏑木と敵対しておりこのサーキットのm利権を狙っていたのだった
 
さらにさえ子を自分の女として囲っており
複雑な人間関係の中で展開される人間の欲と愛(男女と義兄弟)が複雑に絡まり合って鶴田1人がそんな舞台の中で1人踊って見せる物語だったのね
これにさらにアイ・ジョージが鶴田の昔の弟分として絡み
緑魔子さんまで出演されてるというそれなりのキャスティングで描かれる
ある意味笠原和夫お得意の全員がクライマックスにおいて討ち死にするという滅びの美学の映画だったのね
 
1963年製作、日本映画、東映作品
渡辺祐介共同脚本・監督作品、笠原和夫・村尾昭共同脚本
出演:鶴田浩二、天知茂、南田洋子、緑魔子アイ・ジョージ、内田良平、内田朝雄、待田京介、荒木一郎、新井茂子、中西杏子、八名信夫、山本麟一、潮健児、関山耕司、大前均、沢彰謙、左卜全、蓑和田良太、北川恵一、野口泉、日尾孝司、山之内修、岡部正純、久地明、滝島孝二、羽島好夫、久保伊都子、丹波哲郎
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刑事物語 東京の迷路

2024-10-27 20:08:38 | 邦画
目に見ていた日活のシスタームービー「機動捜査班」シリーズより前にこれまたシスタームービーとしてシリーズとして10本製作されていた「刑事物語」シリーズ
なんと「機動捜査班」と同じベスト4フィールドという会社から今回は二本カップリングでDVD -Boxという形ではなくシリーズ物閉じてリリースしていくようですね
 
今回はその第一作として「東京の迷路」という作品を
喜劇役者の益田喜頓さんがどうやら筆頭レギュラーみたいで
東京のカスバみたいな町で刑事の射殺死体が発見され、所轄と本庁の捜一との合同捜査の様子を点描しつつ
カスバに住み着く住人たちの生態の中から犯人を探していく映画
捜一の刑事に待田京介さんが出演されており
本庁捜一の敏腕刑事なんですが実は益田喜頓とは実の親子関係でして
 
ドヤ街に住む住人の排他性遠浮き彫りにしつつ映画は刑事を殺した32口径のサイレンサー付きコルトを洗い出していくのですが
なんと今作ではこれまた今後は刑事としてレギュラー入りする青山恭二さんが犯人に拳銃を売ったって言う役所でのご出演でしたねぇ
 
最終的には犯人を追い詰めていくときに犯人がコルトをバンバンと撃つのですが、なんと13発リロードなしで撃っての弾切れでしたが
この時代自動拳銃でも8発が限界ですよね
まぁ 50分程度で事件発生から犯人逮捕までですからTVの一時間番組とさほど変わらないプロットで展開していくんですね
 
1959年製作、日本映画、日活作品
小杉勇共同脚本・監督作品
出演:益田喜頓、香月美奈子、青山恭二、待田京介、廣岡三栄子、浜村純、松本染升、土方弘、長尾敏之助、鴨田喜由、長弘、高野誠二郎、深水吉衛、関口悦郎、衣笠一夫、水谷謙之、三浜元、久木登紀子
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無法街の野郎ども

2024-10-26 20:08:56 | 邦画
今日のこの作品は、先に見ていたベストフィールドという会社から“片岡千恵蔵活劇シリーズVol.1”という今月リリースされたDVDのカップリングの一本
奴の拳銃は地獄だぜ」と全く同工異曲と言っていい作品
いわゆる千恵蔵ギャング映画も潜入捜査官がある街のギャング同士の争いの渦中に入り込ん同工最終的にその街に平和を取り戻そうとするだけのお話でして
そんな量産されていく同工異曲の中でも量産されていくと「地獄の底をぶち破れ」みたいな異色作も出てくるということですよね
 
いや先の「奴の拳銃は地獄だぜ」では千恵蔵御大は“りゃんこの政”って言う役名でしたが
今作ではなんと“熊襲(くまそ)の健(たける)”という通り名で警視庁の警部さん
これまた無法街を牛耳ってる二つの組織のヤクと拳銃の密売を阻止する潜入捜査官
こんな街の浄化に奮闘する新任の新聞記者に高倉健さん
前作より出番も増えるし父を殺されヤクザどもに復讐を誓ってこれまた組織のキャバレーに潜入する佐久間良子さんと恋仲になる役所でした
 
熊襲の最終目的は二つの組織を裏で操っていた黒幕を炙り出させるのが千恵蔵御大の最大の役目でして
まぁその大ボスも、なんとなく見てるうちにこちらにも見えてきちゃうというのは
日本映画界における役者の格っていうのが暗黙のうちに出来上がっているからに他ならず
この人はこれだけで終わるんだと役不足だよなっていうことから必然的に見えてきちゃうという
まぁそのことを知ってても見てしまうってのも映画を見る醍醐味でもあったりして
 
相変わらずのクライマックスでの銃撃戦はリロードなしでの無尽蔵に弾が尽きない千恵蔵御大の二丁拳銃でしたねぇ
 
1959年製作、日本映画、東映作品
小沢茂弘監督作品
出演:片岡千恵蔵、高倉健、喜多川千鶴、佐久間良子、江原真二郎、ヘレン・ヒギンズ、進藤英太郎、佐々木孝丸、三島雅夫、阿部九洲男、山本麟一、片岡栄二郎、安部徹、浜田寅彦、増田順二、松本克平、永井智雄、菅沼正、佐原広二、稲葉義男、河野秋武、清村耕次、萩原満、花澤徳衛、山口勇、羅生門、大東良、杉義一、柳永二郎、山村聡
 
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海豹の王

2024-10-25 19:07:28 | 邦画
1959年製作の新東宝(大蔵貢製作)作品でして
私が知ってる(顔と名前が一致する)のは主演の宇津井健さんに女優では万里昌代さんと三原葉子さん
そして悪の親分の小林重四郎さんに宇津井健さんとライバルになって対立する高宮敬二さんくらいかな
海洋活劇みたいなタイトルですが
「海豹の王」にわざわざルビ振って「あざらしのキング」と言わせたいらしいが

日本のどこかの漁村でいわゆる対立する漁業業者の争いに流れ者の宇津井健が巻き込まれていくというただそれだけの映画
製作に大蔵貢とトップクレジットされてる割にはあんまりおみ白くないというか
エログロナンセンスをウリにしてる新東宝映画らしからない作品
先に書いたようにヴァンプ女優として新東宝の屋台骨を支えてる三原・万里の二代女優さんをキャスティングしといてこの2人にお色気シーンが一つもない
脱いだ裸の肉体美をむせるのは宇津井健さんのみという二丁目では喜ばれそうな作品でしかね

ワルって言ってもそんなヤクザみたいな悪でもなく最後は子供を宇津井健に助けてもらって改心するっていうだけで
ここで戦ってた高宮敬二もういつのまにかスクリーンから消えていた・・・
セリフに軽妙なコミカルさもないし
W共演で宇津井健さんを取り合う2人のヴァンプ女優でさえ恋の鞘当でのキャットファイトくらいあってもよかったんじゃって逆にこっちが思うくらい比重の薄い恋敵で最終的には三原葉子さんが勝手に身を引いていく
見てるこっちもよくまぁオチずに最後までみてたと感心してしまうくらい見所もなんもない作品だったかな
オチとしてエンドマークがかな文字で“おわり”っていうくらいしか褒めるとこのない作品

1959年製作、日本映画、新東宝諾品
三輪彰監督作品
出演:宇津井健、万里昌代、三原葉子、小林重四郎、高宮敬二、松浦浪路、浅見比呂志、九重京司、藤川陽子、杉寛、秋田真夢、三島杏子鳴門洋二、山岡正義
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