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MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ゴールド・ボーイ

2024-12-19 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品。
とにもかくにもすんごい映画を見させてもらった。コレって日本映画なのっていうくらい主要登場人物は大人も子どもも含めて善人はいない、ミンナ悪人で殺人者
まるで韓国映画を見てるような気持ちでしたが
なんと原作は中国の作家・紫金陳(ズー・ジンチェン)の小説『坏小孩』(邦題『悪童たち』早川書房刊)だそうで
それを舞台を沖縄といういわゆる孤立した島にして港岳彦が脚色して金子修介が監督を勤めた作品
 
ということで中学2年の少年少女が殺人者というか、13歳なら殺人しても法律で捕まらないっていうだけでなくいわゆる矯正施設に入所させらるだけっていう
結構法律にも詳しい頭の切れる羽村仁成演じるシングルマザーの黒木華さんに育てられてる安室朝陽という中2の少年と
土地の財閥で東グループに入婿として入り、そのグループの義理の父母である総裁夫婦を事故に見せかけて殺した岡田将生演じる東昇
 
偶然、朝陽と連れて遊んでいたコレまた中2で不良の浩と父親の再婚で義理の兄妹となった夏月が、浩の父親に犯されそうになって咄嗟に義父を刺して浩とその友人の朝陽のとこに逃げてきて
三人で海岸で写真撮っているときに偶然ではあるものの岡田将生が義理の両親を崖上から突き落とすとこを動画で撮ってしまう
 
そこから中坊の三人は東グループの乗っ取りを企ててた昇を恐喝して
そこから朝陽と昇るとの知恵と犯罪の頭脳戦っていうかそれによる殺しが発生してゆき
自分を犯罪の圏外に置くために、また過去に母と離婚した父親の家族となった同級生のJCを自殺に見せかけて殺した過去もあきらかにされていくものの
朝陽は昇にそんな父親夫婦を友人の二人の中坊と昇に殺させて
自分はアリバイ作り
さらに埋めてた死体を掘り起こし発見を早めて捜査の手が昇と自分の友人2人に向くように仕向けて完全犯罪を目論む
ゲニ恐ろしき大人と子供の殺人鬼同士での心理と智力の攻防戦が二転三転のシーソーゲームのように繰り広げられていくという面白さを持って映画は進行していくんですね
 
劇中実に9人の人間が死ぬんですがそのうちの4人は朝陽が実際に手を下しており
友人の二人は朝陽の計略で二人を代理殺人をしておるし
東グループを手中に納めんと昇も身内三人を葬っておりかつ朝陽の強要によって死体遺棄と損壊を行い
さらに中坊三人の殺害を計画するもののなんと朝陽だけは先を読んでて逆に・・・
 
いやおもしろいっちゃ面白いんですが、じつに不道徳であり
ある意味こう言った内容だと思わずに岡田将生目当てで観に行った推しの女性客の悲鳴が劇場内で巻き起こったんではないかと
 
とにかく岡田将生も鬼畜ではあるんですがそれ以上に朝陽を演じた羽村仁成の演技に尽きる作品でしたねぇ
っていうか悪の栄えた試しなしっていうかのような終わり方ではあるんですが
朝陽は捕まっておらず
そこにかぶせるように“ゴールド・ボーイ2”あれ見間違い!?“ゴールド・ボーイ?”っていうタイトルロゴでエンドクレジットに流れていく
 
個人的に続編は見たいって気にならざるを得ないくらい朝陽って言う人物造形が素晴らしく
彼の知能明晰な鬼畜ぶりは見たい気にさせられる映画でした。
 
2023年製作、日本映画、「ゴールド・ボーイ」製作委員会作品
金子修介監督作品
出演:岡田将生、羽村仁成、黒木華、星乃あんな、前出燿志、松井玲奈、花澄、中村久美、矢島健一、東恩納瑠花、北村一輝、江口洋介
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潜水艦ろ号 未だ浮上せず

2024-12-17 19:33:41 | 邦画
1954年製作の大蔵新東宝作品
藤田進さんはこう言った軍人さんがよく似合う俳優さんですね
もうどっから見ても艦長以外の何者でもない

まぁ潜水艦映画にハズレはないっていうのは西洋の映画でのことで
日本映画ではどうしても今次大戦の敗戦国日本っていう現実から逃れることができないですから
東映とかだと戦争を引きずってる鶴田御大とかが潜水艦映画を撮っても
そう新東宝が潜水艦映画を作ってもどうしても潜水艦映画は悲劇的に撮られてしまうのは仕方ないことなのでしょうね

この作品でも標題(タイトル)が示すように太平洋戦争末期の日本海軍の一潜水艦の末路を描いた作品となっており
物資を戦地に運搬の役割を果たした挙句に敵に見つかり轟沈させられた潜水艦の内部での乗組員たちの姿を描いているわけで
先に書いたように悲劇的な作品となっているだけです

まぁ82分の尺がある分艦長や乗組員たちの人間ドラマがエピソードのられつ的に前半では描かれてて
より一層悲劇感を色濃く投影させていくという映画でしかないわけで戦勝国ならまた違った描き方ができるんだろうけど
そういう悲劇的に描くことである意味反戦的な作品とも言えなくもないものの
そんな強くイデオロギーを主張してる作品でもなかった

1954年製作、日本映画、新東宝作品
野村浩将監督作品
出演:藤田進、小笠原弘、丹波哲郎、鈴木信二、岡龍三、西一樹、中山昭二、岬洋二、鮎川浩、小高まさる、高田稔、片桐余四郎、細川俊夫、小川虎之助、美雪節子、吉川満子、浦辺粂子
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女巌窟王

2024-12-16 19:34:11 | 邦画
国際放映から毎月数本ずつ大蔵貢の新東宝作品が“新東宝キネマノスタルジア”シリーズとしてDVD化されてリリースされており
今月も三本ほど4日にリリースされてましたので・・・
 
なんと三原葉子さんと万里昌代さんとのW主演のこの作品
あのアレクサンドル・デュマの小説『巌窟王』を女性姉妹を主人公に置き換えて新東宝がお色気アクション映画として1960年にカラー作品として映画化したんですね
今お色気って書いたけどそんなシーンは全くありません

 
っていうか九州の南の果ての漁場の街で、そこを牛耳る江見俊太郎さん演じるやくざのボス何経営してるキャバレーに新人踊り子として三原・万里の姉妹がデビューして
見初めたボスが一晩の慰みと姉のは三原を指名するものの
なんとキャバレーの支配人とデキてたもんだから、妹の万里の方を無理矢理手籠にしてる間に
 
麻薬が誰かに奪われてこの姉妹の兄弟に嫌疑がかかり三人まとめて始末をって時に高宮敬二が窮地を救うものの姉妹は海っペリのは洞窟に逃げ込んだものの崩れて高宮は即死
二人も死んだものと・・・
ところがどっこい二人は生きてて海賊何隠匿していた宝物を発見しなんとか崖から脱出したもののそこは海
いわゆる無人島に取り残された状態のとこに
 
颯爽と現れる吉田輝雄、新東宝のハンサムタワーの二人に命を助けられた姉妹は海賊の財宝と吉田輝雄の力を借りて江見一味に復讐を始めるのだった
って言うたわいもない作品ですが
結構新東宝ではチカラ入れての製作だったようで
カラーシネスコ作品ですから盆暮れのはいずれかの公開作品と見て取りましたがなんと1960年の10月公開の作品だったのね
ちょっと読みは外れたものの
 
新東宝作品ではかなりお金かけてて銃撃戦だとかアクションの見せ場も色々と趣向を凝らしていたんですね
それにしてもデュマの翻訳でこう言った作品を作っちゃうところは日本映画界のお家芸ですかね
それにしても復讐と言いつつもこれまた全てなんか天の配剤みたいなとこばっかりでしたが
まぁこんなものでしょう
堂々と製作大蔵貢ってトップに君臨してる作品でもあったようです。

前半江見の組員だった高宮敬二が二人の姉妹に加担するのは妹に惚れていたからっていうのは理解できるのですが
後半吉田輝雄何二人の復讐に加担してるのはまったく意味がわかりません
まぁアクション担当っていうことだろうっていうのはわかるんだけどなんで加担したのか全くわからない
またこの姉妹も素顔晒して敵と対峙するっていうのもなんともねぇ
ってツッコミどころ満載でした。

1960年製作、日本映画、新東宝作品
小野田嘉幹監督作品
出演:三原葉子、万里昌代、高宮敬二、吉田輝雄、江見俊太郎、沢井三郎、沖竜二、魚住純子、大友純、黒丸良、新宮寺寛、高村洋三、宮浩一、川辺修詩、倉橋宏明、筑波次郎、晴海勇三、池谷竜太郎、佐伯一彦
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あのコはだぁれ?

2024-12-16 05:05:05 | 邦画
渋谷凪沙目当てでJホラー作品をそれも数量限定のBlu-rayを購入してまでしてんです
そうなんです私は営業おバカとしてバラエティ番組でその存在感を誇示してた時見初めて、”.このコはだぁれ“.って調べたらNMBの子だったけど
まぁ彼女のクイズでのおバカ解答でのセンス・オブ・ワードに魅せられて推しになったんですが
実際に売れだした途端に営業おバカを卒業してなんとバラエティ番組を一人で回せるほどのお力を示されておられる凪沙ちゃんがついに映画初主演
 
まぁ売れる子は売れるんですね、いやなかなかな演技でもありましたよ
ミンナのウタ」を前作(って言っていいのかはわかりません)が何せ素人ばかりのアイドルグループで女性客をターゲットとして作ってたものを
今度は凪沙ちゃんでいわゆるホラー作品の正統作を作ろうって考えたんでしょうか
いやJホラーのトーシローの私がいうのもなんですが、相変わらず怖くもなんともないホラー作品でしたね
 
まぁ前作のJC落下事件と同じシチュエーションで再びって言う寸法に前作の高谷さなが再び・・・
オープニングいきなり染谷将太が車にはねられてなんと自販機の下に
これって前作も自販機の下に手を入れてってシーンがありましたよね
っていうかもうオープニングから笑うしかない映画 、染谷将太そのまま昇天してたら私メのこの作品への評価は高かったと思うものの・・・
 
やっぱ怖くない作品でしたよね、清水崇監督ってJホラーの神様みたいな存在だって思っておりましたが
全く怖くないってドーユーこと?私の感覚がおかしいのかな
怖くないならないようにバッドエンドにしてくれてたらいいのに
これまたかなり中途半な絞め方で終わるんですね
 
まぁクレーンゲームのシーンが一番怖いって世間様はおっしゃるものの私メは怖いともなんとも感じなかったんですが・・・ただメイクで脅してくるだけでしょ
いわゆる昭和の日本映画界ではお盆の納涼怪談祭りって言う映画が各社っても5社しかないのが毎年変わりばんこに怪談映画を作ってこういう脅し方してきてたのの踏襲でしかないんだねぇ
 
とにかく漸層的に観客の恐怖心を煽りに煽っての最後にドカンってこう言った恐怖造形を出してくれれば見てるこっちの恐怖も絶頂を迎えるんだろうけど
そう言ったプロットではなく脅かし要素がつながりもないままに単発で刹那的な映像だけで驚かそうっていうのはホラー映画の基本じゃないよね

この作品は渋谷凪沙ありきで見る作品でしかなかったようですね
彼女はこれからは女優さんでもいけることが証明されましたのでマルチタレントとして活躍してほしいなぁ
前作とのつながりでの役での出演者が多いのでやっぱ続編でいいよね
 
2024年製作、日本映画、「あのコはだぁれ?」製作委員会作品、松竹配給
清水崇共同原案・共同脚本・監督作品
出演:渋谷凪咲、早瀬憩、 山時聡真、荒木飛羽、今森茉耶、穂紫朋子、 今井あずさ、堀桃子、 松尾諭、小原正子、伊藤麻実子、南山莉來、山川真里果、 松木大輔、白鳥廉、まぁ、 中務裕太、マキタスポーツ、染谷翔太
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ミンナのウタ

2024-12-15 19:56:57 | 邦画
4日に渋谷凪沙主演のホラー映画の「あのコはだぁれ?」のBlu-rayを昨日見た健さんのDVDと一緒に購入してきたのをソロソロ見るかなっていう時に
そう私はJホラーは素人ですから
一応普段はしないんですが、Jホラーの玄人さんのレビューを読ませてもらいましたらなんとこの清水崇監督のこの「ミンナのウタ」とリンクしてるということを知りまして
さきに見ておいた方が良いと書かれておりましたので
GEOさんに行ったらなんと「あのコはだぁれ?」と一緒にこの作品が新作の棚に並んでおりましたのでレンタルしてきました

ホラー素人の私がいうのもなんなんですが第一印象は“ちっとも怖くない作品でした”
っていうのもこの作品女性客の集客のためでしょうか
EXILEグループGENERATIONSの全員が実名のまま本人の役で出演されててなんとも実にえげつない集客目当てでの映画だったっていうのにまず萎えた。
ほとんど演技素人だし誰が誰だか私自身わからぬまま見させられた感が強いものの
個人的にはももクロから推しであった早見あかりさんが出演されてたから最後まで見られたものですが
まぁ演技が安定してこの締まらない作品を一人で背負っておられたマキタスポーツさんには👏

まぁこの作品と「あのコはだぁれ?」と一気見してるから言えることですが
続編ではないのかっていうくらいのリンクぶりでしたねぇ
清水崇監督は個人的にもお初でしてつい最近では監督ならぬ監修作品として「みなに幸あれ」という作品は見てますが
なんだろう他作品見てないからなんとも言えないんですがネコを絞め殺すシーンでも音声だけしか実写っていうかもちろんフェイク映像ですが見せてくれないんですね
まぁこの映画でも両親が娘の首を締めるというアイロニー的なシーンもあるんですがそれも実写として見せてくれてないから

早見ゆかりと戸板一枚で首吊り死体と階段滑ってくるだけって怖くもなんともない
まぁ驚かしというかドキッとさせるシーンも一つもないってドーユーこと

二作品一気見したから言えるけどこれを見といてよかったって言えるのは「あのコはだぁれ?」を予備知識なしで見てワケワカメにならずに済んだって言うだけかな

2023年製作、日本映画、「ミンナのウタ」製作委員会作品、松竹配給
清水崇共同脚本・監督作品
出演:白濱亜嵐、片寄涼太、小森隼、佐野玲於、 関口メンディー、中務裕太、数原龍友、早見あかり、天野はな、穂紫朋子、山川真里果、 松木大輔、 白鳥廉、堀桃子、今井あずさ、南山莉來、田口音羽、加治将樹、西山真来、マキタスポーツ
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鬼検事

2024-12-14 18:59:35 | 邦画
今月東映さんから健さん、そう高倉健さんの未パッケージ作品が三本リリースされました。
この作品ともう一本アクションっぽい作品は購入しておきましたがロマコメっぽい作品は私には性が合わないってのもあって二本だけの購入でしたが
今日はそのうちの一本「鬼検事」という作品を
 
1963年というと東映さんがギャング映画から任侠路線の金脈にその制作体制を変更しつつある時代でして
健さんもまだ着流しやくざが役柄として定着するかもっていう時代だったようですが
この作品ではやくざです。
それも父親が謹厳実直に法を遵守する検事さんでして、法を守り家族にも厳しく接する男のために子供時代から厳しく育てられかつ、仕事のためには家庭を顧みないとこから
 
父親に反発して父親とは真逆の世界のやくざに身を落とした息子に高倉健さんが扮し、いわゆる政財界を巻き込んだ疑獄事件を扱う鬼検事としてその首根っこに食らいついた山村聰さんですが
家には時限爆弾が届けられ奥さんが怪我しても家庭を守らない役
そんな時に3年の刑期を経て息子が沙婆に戻ってくる
組では大幹部として厚遇しようとするが、足をどうやら洗いたい健さん
 
そこで最後の仕事として与えられたのは実父検事の殺害指令
しかし他の組織にも並行依頼しているとのことで、目の前で実父を殺された健さんが
父親殺しの真相を探って父親が扱っていた疑獄事件を暴いていくというサスペンス作品
 
女優陣としては山村聰さんの同僚検事の娘として花園純子さん、健さんのバシタに岩崎加根子さん他沢たまきさんとが
そして悪党側には三島雅夫さんに小沢栄太郎、北龍二と悪党側の層が厚いのがこの作品のいいとこでしたが
三島雅夫さんの死があっけなかった
 
今井健二さんが新聞記者でいわゆる上からの下命によって疑獄事件のが記事を差し止められると言った悲哀を見せてくれるし
岩崎加根子さんも恋人のために自らの肉体を捧げて去っていくという女を・・・
そんな脚本を書いたのは村尾昭さん
 
意外な最後って言ったら失礼に当たるんですが法で裁けぬ悪は自らの手によって葬るっていう映画でしたねぇ
見せ場としてはクライマックスでのカーチェイスでしたか
血は水よりも濃いっていう作品だった。
 
1963年製作、日本映画、東映作品
関川秀雄監督作品
出演:高倉健、今井健二、宮園純子、岩崎加根子、小沢栄太郎、松本克平、北竜二、沢たまき、清水道子、沢彰謙、安藤三男、河合絃司、浜田寅彦、荒木道子、三島雅夫、山村聡
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九十九本目の生娘

2024-12-13 19:00:56 | 邦画
これは大蔵貢の新東宝映画のカルト作品でして
国際放映から新東宝映画の財産である作品を毎月DVD化してるものの中にも一応入っていて
しっかりとDVD化もされてる作品だし
ミニシアターで新東宝映画特集する時には必ず上映される作品でもあるものの
DVDでは私は持っておらず
って言うのも買いそびれるともう何故か入荷されない
 
ってことで現在東映チャンネルでは没後10年メモリアルっていうことで菅原文太さんの特集OAを組んでいるのに便乗したのかチャンネルNECOで今月OAしてくれており
なんと本13日早朝OAされてたものを拾った物の録画視聴です
文太さんがキャストトップではありますが
出番のなんと少ないこと
一枚目に三人クレジットでして松浦波路さんとあとは三原葉子さんですが
三原葉子さんもほとんど出番もなんもないしただ生き血のためだけに殺されるだけだけ
 
北上地方での山奥の部落にある神社では10年に一度暗闇祭りみたいなものが行われており
誰もその祭りには全神々が出雲ではないものの10年に一度降臨されるからって言う伝説のもと
神社の宮司でさえ下山させられるお祭りでして
 
でもその実態はここに居住する部落民は実は刀鍛冶の末裔でして99本の刀を処女の生き血でもって鍛錬して作ると部落に幸いが見たらされるって言う伝説を信じて秘祭りをしていたらしい
今年もそんな生贄として都会からやってきた娘二人をさらったものの見た目で非処女ってわかるだろう三原葉子さんだぜ
そうなんですそして地元警察には東京から赴任してきた新任の警官の文太さん
さらにそんな神社の新任宮司に沼田曜一さんと言った布陣でして宮司は町の人と部落民とを交流させたいって奮闘するものの
まずは祭りには邪魔と殺されたりしてしまうし
 
さらった町の女である三原葉子さんは処女でないから刀が汚れていたって言うことで
なんと新たに警察署長の娘をさらうから
警察も動き出して部落民は弓矢で警官は拳銃での攻防戦もあったりと
まぁある意味ホントいろんな娯楽映画の要素をもちこんでた作品でしたが
一人キモい部落のババァである五月藤江という女優さんが目立った作品でした
 
ってか実はこの映画には大河内常平氏の『九十九本の妖刀』と言う原作があるということ自体・・・
昭和の大衆小説はすごいなぁ
 
1959年製作、日本映画、新東宝作品
曲谷守平監督作品
出演:菅原文太、松浦波路、三原葉子、沼田曜一、國方伝、矢代京子、九重京司、中村虎彦、松方信、山本雅夫、中西博樹、五月藤江、水上恵子、万代裕子、岡竜弘、原聖人二
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恋と太陽とギャング

2024-12-12 19:21:33 | 邦画
昨日見た「花と嵐とギャング」の姉妹篇
高倉健小宮光江の夫婦と義理の母親清川虹子は前作と同じ設定だが役名は違う
今作ではその清川虹子がボスですが
そこにフリーランサーの丹波哲郎さんが加わる
そのバシタに踊り子の三原葉子さんが
 
今作では新東宝出身の丹波さんに三原葉子さんが石井輝男監督としても使い勝手がよじゃったんですかねぇ
まぁ三原葉子さんで持っていた映画と言っていい作品
イキキとしてこんな三原さんは新東宝時代でも見られなかったかも
ってくらいの好演でした
 
なんと千葉ちゃんも出演していたのね
っていうかヘリの飛ばし方っていうか飛んでるヘリはラストだ本間千代子さんが強奪したン千万をばら撒くシーンだけ
かなりお安く仕上げてる作品っていうか
前作の映画会社ロゴは波頭に東映マークでしたが
今作は第二東映改めてのニュー東映のロゴだったのね
 
前作からもまた曽根晴美、江原真二郎と出演しておりますが
前作同様どうにも似合わないとっぽい高倉健さんの役柄これで主演ですからねぇ
前作は小宮光江さんが今作では三原葉子さんがある意味映画を動かしていたような
 
そして現金強奪に関しては今作の方が緊張感あったかなぁ
ってもケレンであるはずのは銃撃戦はどうにも締まりがなかったかな
やっぱ銃社会ではない日本での銃撃戦はケレンにならないのが映画のケレンとしての弱点を露呈してしまいますよね
日本映画はやっぱポン刀と匕首での剣戟がケレンになるんだなぁって改めて思わされた
 
 
ラストシーンはエスプリが効いていたかな
 
1962年製作、日本映画、ニュー東映作品
石井輝男監督作品
出演:高倉健、小宮光江、清川虹子、三原葉子、江原真二郎、曽根晴美、由利徹、三島雅夫、山本麟一、日尾孝司、八名信夫、山下敬二郎、l亀石征一郎、杉山枝美子、片山滉、土山政志、ピエール瀬川、高石義明、相馬剛三、本間千代子、千葉真一、丹波哲郎
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花と嵐とギャング

2024-12-11 19:01:23 | 邦画
大蔵貢の新東宝が潰れて東映に移籍した石井輝男監督東映第一作目の作品
なんか見てない記憶があって今月東映チャンネルでOAされたものの録画視聴でしたが
最後の牧場での銃撃戦で記憶が蘇ったのかこの作品見てたんですね
でもそんな牧場での銃撃戦くらいしか記憶になかったのはなぜだろい
前半見ててもなんも思い出せなかったのは?
 
ってのもそれなりに面白く人間の欲と野望と義理と家族とのしがらみに敵対心とかもう人間の生身とはいかないまでも
ぎとーってした欲望がこんだけ色濃く出ているのになんで思い出せずにあの荒寥とした牧場での撃ち合いで記憶を呼び戻したんだろう
 
まぁいいか、石井監督らしいまるで闇鍋をひっくり返したような
もうプロットが破綻してるんかいなっていうよう見本、なんでもかんでも詰め込んでおきながらも
東映調と言ったいわゆる映画会社の持ってる作品カラーっていうようなものを新東宝の監督だった人がいきなり見せてくれるという
新東宝のカラーと東映のカラーがある意味一緒だったってことを石井監督が示してくれただけなのじぁないかなぁ
一種の泥臭さとモダニズムが入り混じった世界観って東映カラーにも溶け込んでいってるし
石井監督は女優さんの使い方というか活かし方が上手い人なんでしょうか。小宮光枝さんが実によかった。
特にあの着物の着付けだけでどっからみても堅気の人には見えない着方させてるし小宮さん自身の演技からも堅気とは見えない雰囲気が醸されてて
なんと清川虹子さんがこの作品では小宮さんに喰われていたのがなんともでしたねぇ
 
そしてもうお一人八代万智子さんがいい味出してたなぁ、ほんのちょい役でしかないのにじつに悋気の塊の演技がでしたねぇ
それに比してキャストではトメの鶴田御大たしかにいい役ではあるのですがなんか活きてというか活かされてないんだよねこの作品では
石井監督とは合わなかったのかもしれませんね
 
1961年製作、日本映画、東映作品
石井輝男監督作品
出演:高倉健、小宮光江、小川守、新井茂子、清川虹子、江原真二郎、曽根晴美、打越正八、佐々木孝丸、沖竜次、日尾孝司、久保一、関山耕司、鈴木志郎、小野良、山本麟一、飯島与志夫、八代万智子、愛川かおる、八名信夫、リー・スミス、鶴田浩二

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告白 コンフェッション

2024-12-10 17:35:44 | 邦画
日本映画を積極的にみていこうという企画で視聴した作品
普通は今月の新作レンタルですから一部の早朝予約投稿の記事にすべきなんだろうけども
なんか最近の日本映画には珍しく尺が74分というVシネマ並の作品です
まぁ昔のっていうか昭和時代の邦画五社が直営自営館での二本立て興行のためのシスタームービーみたいな作品でしたので
ここもそういった扱いでいわゆるBムービー的にこちらも
今月のリリース作品は邦洋ともに潤沢ということもあってこのような扱いにこの作品はさせてもらいました
 
って前置きが長いんですがそれもこの作品実はほとんど書くことがないような作品で
よくまぁロードショー一本立てで公開したなって感心してしまいます
多分生田斗真クン目当てでの集客だったとしか思えない
この作品も原作が漫画だったようですね
見る前に事前情報入れないから漫画原作の映画化だってのも知らなかったし
レンタルはジャケットの惹句で借りてきただけだしヤン・イクチュンって言う韓国人俳優が出てることも知らずに見始めたら
 
なんと山ん中の山小屋でのワンシュチ作品でしたので見終わるまで舞台劇の映画化作品だって思って見てましたが
見終わっていつものように周辺情報の検索から漫画原作だって知ったのですし
原作と映画とは違うものになってるようで、『沈黙の艦隊』のかわぐちかいじさんが絵を担当されてる漫画だったし
原作は両方共日本人の設定になってるんですね
なぜに韓国人留学生にもう一人を変えたのんだろう
って、あのしつこさは日本人より確かに韓国人にした方が映画としては説得力があるからなのかなぁ
 
ってことで韓国人が山中で足を骨折して吹雪の中もう遭難状態で吹雪いてる中身動きが取れなくなった韓国人は16年前に同じ登山で日本人の友人の彼女をこの山中で殺したことを告白してしまう
がそれを聞いても日本人のは友人は顔色一つ変えずに聴いただけ
そんな彼らの前に視界が開け山小屋が見えたことで
日本人は観光人を背負って山小屋へ避難
 
死を覚悟して加古の罪を告白したものの日本人は無反応であることから
そのことを追求していくわけで疑心暗鬼になった韓国人が日本人を山小屋の中をいろんな武器
そうナイフとか包丁さらにはスコップで追いかけ回すものの韓国人は先に書いたように怪我のハンデがあるものの
執拗に凄まじく追い詰めていくもののこの山小屋の二階建ての構造を利用して縦に横にと逃げ隠れするだけのプロットでしかない映画
 
追うものの凄まじさがちょっとホラーっぽい雰囲気を映画に持たせてくれてたり
なんだ夢オチだったのじゃんかって言うような落とし方を垣間見せてくれたり
殺したはずの過去の女を殺していたのは誰?
って殺した人間と殺された人間とメインキャストはたった三人ですからねぇ
そんな過去の殺しの動機の説明もなんもない作品だし
映画的な落とし方としてはあれしかなかったんだろうね
確かに原作漫画の尺はわかりませんが単行本一冊くらいでしょ
映画的にも70分でも長いくらいの尺で描くしかないかな
 
しかしなんで生田斗真は目が見えなくなったんだろうそこだけわからんかった
けど周辺検索で答えは見つけたけど、じゃ韓国人はなぜならないのって疑問も・・・
映画としては何の捻りもない作品だったかな
そういう意味でもB級映画だったよな
 
2024年製作、日本映画、「告白 コンフェッション」製作委員会作品(製作幹事会社日本映画専門チャンネル、NTTドコモ)
山下敦弘監督作品
出演:生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒
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