数あるZEISSの中でも、多分というか、私的には一番のキワモノですかね
ご存じの方も多いとは思いますが、買う人はほとんどいないかと。。。
コレ
日本のマニアの方でも、HPで紹介されている方を見かけないのと(検索でひっからないだけかな?)あまりに高いので、安く入手できたらインプレをと思っていたのですが、そんなこんなしているうちに、肝心の目がわるくなってしまい、出来なくなってしまいましたので、あきらめていました。
が、今回安く入手できたので、簡単にご紹介をしますね。
大阪の石x3さんが所有していたかと思いますが、インプレなかったので、ちょうど良いかな。
さて、本文
西独時代のツァイス30x60B シュミットカセグレン(シグラー型?)スコープですね。
一部マクストフとの記載のあるHPもありましたが、補正版はどう見てもメニスカスレンズ(球面)ではないので違うと思います。
それに、当時のカタログに、補正版は非球面との記載がありましたので、シュミットカセグレンタイプであるとは思いますが。。。
詳細情報はカタログなど捨ててしまったので不明なため、憶測での記載になってしまいますが、ご容赦を。
対物径は60mmしかなく、それでカタディオプトリック光学系とは、ようやるななんて思います。
倍率は30倍と比較的高倍率ですが、多分瞳径2mmを優先した倍率の気がします。
この望遠鏡(単眼鏡)は、バードウォッチングや天体観測などに最適とかなんとか書いてあった気がしますが、これ以上瞳径を小さくすると、バードウォッチングの時に使いづらくなるから、ギリギリの選択肢だったのでしょう。
Bタイプですからハイアイ、眼鏡仕様です。T*コートはついてません。
モノコートですね、接眼部もアイレンズはモノコートです。
最短合焦距離は多分20mくらい、実視野は2度、見掛けは60度だと思います。
無限遠からさらにフォーカスに余裕がありますので、近眼でも大抵の人は大丈夫かと思います。
1984年~2000年まで生産されたとの記載がどっかのHPにありましたが、本当だとすると、よくもまあこんなん作り続けたななんて感心してしまいます。
だって・・・
60mmで固定倍率ですよ・・・
しかも、ご丁寧にシュミットカセグレン(と思われる)にして、収差を抑え込んでいます・・・生産コストが掛かるでしょうに。
西独(オーバーコッヘン)ZEISSは、民生品の商業ベースにのらないものは作らない会社なのに、どう考えてもこいつはNGワードの気が・・・
よくぞ作ったなあなんて思います。
その代わり、ロシアンマクストフなどとは別次元の鋭像には驚きます。
まあ当たり前ですかね、口径も小さいし、そもそも高性能フィールドスコープなので。
近所のマンションのタイル壁をコイツで覗くと、歪曲がほとんど有りませんと言うか気づきません。
色収差は当然ありませんし、スカッとした像が飛び込んできます。
少々視軸がズレると、青色が視野中に目立ちますが、コーティングのせいでしょうか?
星像は、ほとんど均質で、本当に最外周でちょびっと崩れる(非点収差かアス)だけです。
多分気付かないレベルだと思います。
コントラストは倍率が高く、瞳径が小さいので良い方ですが、像質は反射系なので、冷淡なのは言うまでもありませんね。
が・・・光学系はパーフェクトに近いにも関わらずこのスコープの足を引っ張っているのがコイツ・・・
オプションのモータードライブユニット!
まさに”ギミック!!”
無骨で、デリカシー?のかけらもないシロモノ
マブチモーター(が悪いと言う意味ではありませんが)でも入っているかのような、
うるささ、コンピューターロジックの欠片も見られない、まったく精密感の無いフォーカシング動作・・・
スマートさに欠けるドライブユニットと本体の連結機構など、まさにドイツ???
本体の性能とは裏腹のドライブユニットには、閉口してしまう。
とにかくヒドイ!
単3乾電池x4本(多分直列6V)は良いのですが、これまた精度の悪い電池ボックス
電池押さえが無いので接触不良を起こしやすい気がします。
案の定、最初は動かず、??と思いましたが、スポンジで押さえたらある程度直りました。
もっとも、この最初のオーナーは、どうも電池を入れっぱなしにしていたっぽく、
液漏れの跡がありましたので、それのせいでしょうか?
アホーなので、まあ出品者は確信犯でしょうが、安かったし、本体の不具合ではありませんので
良しとしました。
それに、一応動きますからね。
さて、このドライブユニットですが、とにかく粗動ONLYで、微動やフリクション機構がない為に、イライラすることもあります。
微妙なピント調整をしたくてもできません。
手で動かしたくても、連結してしまうと、事実上動きません。(無理やりやれば別ですが)
意外とモーターのトルクは大きく、こんなフォーカス動かすのに何で?と思ってしまいます。
フリクション機構でもあれば、手で動かして、モードラで微動なんて選択肢もあったでしょうが、
今更仕方ありませんです。
とにかく、褒める場所がありません、このドライブユニットは。。。
本体価格は23万円でしたか、クエスター級の精度ある本体としては、ZEISSですから
許せても、ドライブユニット38000円は・・・(まあツアイスとしては安いのかな?)
なんでこんな物作っちまったのか、西独ツアイスご乱心の様子を表す製品です。
海外でも、単なるネタとして扱われているような・・・
しかーし、キワモノは楽しいです。
マニア心をくすぐります。
性能よりギミックを選んだ?西独らしからぬ製品、あなたもいかが(笑)
ご存じの方も多いとは思いますが、買う人はほとんどいないかと。。。
コレ
日本のマニアの方でも、HPで紹介されている方を見かけないのと(検索でひっからないだけかな?)あまりに高いので、安く入手できたらインプレをと思っていたのですが、そんなこんなしているうちに、肝心の目がわるくなってしまい、出来なくなってしまいましたので、あきらめていました。
が、今回安く入手できたので、簡単にご紹介をしますね。
大阪の石x3さんが所有していたかと思いますが、インプレなかったので、ちょうど良いかな。
さて、本文
西独時代のツァイス30x60B シュミットカセグレン(シグラー型?)スコープですね。
一部マクストフとの記載のあるHPもありましたが、補正版はどう見てもメニスカスレンズ(球面)ではないので違うと思います。
それに、当時のカタログに、補正版は非球面との記載がありましたので、シュミットカセグレンタイプであるとは思いますが。。。
詳細情報はカタログなど捨ててしまったので不明なため、憶測での記載になってしまいますが、ご容赦を。
対物径は60mmしかなく、それでカタディオプトリック光学系とは、ようやるななんて思います。
倍率は30倍と比較的高倍率ですが、多分瞳径2mmを優先した倍率の気がします。
この望遠鏡(単眼鏡)は、バードウォッチングや天体観測などに最適とかなんとか書いてあった気がしますが、これ以上瞳径を小さくすると、バードウォッチングの時に使いづらくなるから、ギリギリの選択肢だったのでしょう。
Bタイプですからハイアイ、眼鏡仕様です。T*コートはついてません。
モノコートですね、接眼部もアイレンズはモノコートです。
最短合焦距離は多分20mくらい、実視野は2度、見掛けは60度だと思います。
無限遠からさらにフォーカスに余裕がありますので、近眼でも大抵の人は大丈夫かと思います。
1984年~2000年まで生産されたとの記載がどっかのHPにありましたが、本当だとすると、よくもまあこんなん作り続けたななんて感心してしまいます。
だって・・・
60mmで固定倍率ですよ・・・
しかも、ご丁寧にシュミットカセグレン(と思われる)にして、収差を抑え込んでいます・・・生産コストが掛かるでしょうに。
西独(オーバーコッヘン)ZEISSは、民生品の商業ベースにのらないものは作らない会社なのに、どう考えてもこいつはNGワードの気が・・・
よくぞ作ったなあなんて思います。
その代わり、ロシアンマクストフなどとは別次元の鋭像には驚きます。
まあ当たり前ですかね、口径も小さいし、そもそも高性能フィールドスコープなので。
近所のマンションのタイル壁をコイツで覗くと、歪曲がほとんど有りませんと言うか気づきません。
色収差は当然ありませんし、スカッとした像が飛び込んできます。
少々視軸がズレると、青色が視野中に目立ちますが、コーティングのせいでしょうか?
星像は、ほとんど均質で、本当に最外周でちょびっと崩れる(非点収差かアス)だけです。
多分気付かないレベルだと思います。
コントラストは倍率が高く、瞳径が小さいので良い方ですが、像質は反射系なので、冷淡なのは言うまでもありませんね。
が・・・光学系はパーフェクトに近いにも関わらずこのスコープの足を引っ張っているのがコイツ・・・
オプションのモータードライブユニット!
まさに”ギミック!!”
無骨で、デリカシー?のかけらもないシロモノ
マブチモーター(が悪いと言う意味ではありませんが)でも入っているかのような、
うるささ、コンピューターロジックの欠片も見られない、まったく精密感の無いフォーカシング動作・・・
スマートさに欠けるドライブユニットと本体の連結機構など、まさにドイツ???
本体の性能とは裏腹のドライブユニットには、閉口してしまう。
とにかくヒドイ!
単3乾電池x4本(多分直列6V)は良いのですが、これまた精度の悪い電池ボックス
電池押さえが無いので接触不良を起こしやすい気がします。
案の定、最初は動かず、??と思いましたが、スポンジで押さえたらある程度直りました。
もっとも、この最初のオーナーは、どうも電池を入れっぱなしにしていたっぽく、
液漏れの跡がありましたので、それのせいでしょうか?
アホーなので、まあ出品者は確信犯でしょうが、安かったし、本体の不具合ではありませんので
良しとしました。
それに、一応動きますからね。
さて、このドライブユニットですが、とにかく粗動ONLYで、微動やフリクション機構がない為に、イライラすることもあります。
微妙なピント調整をしたくてもできません。
手で動かしたくても、連結してしまうと、事実上動きません。(無理やりやれば別ですが)
意外とモーターのトルクは大きく、こんなフォーカス動かすのに何で?と思ってしまいます。
フリクション機構でもあれば、手で動かして、モードラで微動なんて選択肢もあったでしょうが、
今更仕方ありませんです。
とにかく、褒める場所がありません、このドライブユニットは。。。
本体価格は23万円でしたか、クエスター級の精度ある本体としては、ZEISSですから
許せても、ドライブユニット38000円は・・・(まあツアイスとしては安いのかな?)
なんでこんな物作っちまったのか、西独ツアイスご乱心の様子を表す製品です。
海外でも、単なるネタとして扱われているような・・・
しかーし、キワモノは楽しいです。
マニア心をくすぐります。
性能よりギミックを選んだ?西独らしからぬ製品、あなたもいかが(笑)