米アマゾン、動画配信サービス「アマゾン・アンボックス」開始 【WSJ】

2006年09月08日 18時05分58秒 | ニュース
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITba001008092006

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル) 米ネット小売り大手のアマゾン・ドット・コムは7日、数千もの長編映画・テレビ番組をダウンロードできる新サービスを開始した。

 同サービスの名称は「アマゾン・アンボックス(Amazon Unbox)」。ハリウッドの主要映画会社の作品をおおむね7.99-14.99ドルで販売する。映画「マトリックス」などの旧作は「インサイド・マン」などの新作より安く提供する。映画レンタルもできる。価格は、新作が3.99ドル。レンタルでは、ダウンロードしてから30日以内に視聴を開始する必要がある。テレビネットワークのフォックス、CBS、MTVなどの新・旧番組は1本当たり1.99ドルで利用できる。

 アマゾンの新サービスは、好調なデジタルダウンロード市場への進出を華やかに飾った。CDからシリアルまであらゆる商品のネット販売で知られる電子商取引大手の同社は、ネット小売事業が成熟しつつある中で得意分野を主張しようとしている。

 ライバルの米アップルコンピュータは、この数日後に独自の映画ダウンロードサービスを開始する予定。アップルは1作9.99-14.99ドルで販売する予定。

 アップルのオンライン音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)」など、いくつかのサービスがテレビ番組のダウンロードを提供している。新サービスは、ネット映画市場の活性剤となる可能性もある。これまで、ネットを通じた映画サービスは、映画会社が著作権侵害や価格面に懸念を示したため比較的小さい市場にとどまっていた。

 コンテンツ(情報の内容)を視聴するには、まずアンボックス・プレーヤーをダウンロードする必要がある。これにより、「ウィンドウズ・メディア」搭載の動画対応携帯機器への映画・テレビ番組のダウンロードが可能になる。iTunesとは異なり、アンボックスは楽曲配信サービスを提供しない。今後、サービスに追加する予定があるかどうかについて、コメントを避けた。

 アナリストらは、アマゾンは動画サービスが軌道に乗るまで、デジタル音楽市場への参入は控える、と予想する。米インターネット調査会社ニールセン/ネットレーティングスによると、7月のアマゾンのウェブサイトのユニークビジター数は3760万。同社は全米9位のインターネットブランドだ。ハイテク・ソフトウエア開発投資を拡大したため、同社の4-6月期の純利益は前年同期比58%減少した。ここ数カ月で、ブルース・スプリングスティーンといったアーティストが出演するビデオクリップや、オンライン・トークショー「アマゾン・フィッシュボール・ウィズ・ビル・マーヘル」のような、他では観られない動画を同社の各サイトで無料公開することで、コンテンツ提供者としての地位も確立しようとしている。


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