愛犬耳袋

 コーギー犬・アーサーとの生活と喜怒哀楽

アーサーとの出会い(1)

2006年09月21日 | 愛犬紹介


仔犬時代の愛犬アーサー


 仔猫は去って里親を捜すというこのブログの本来の目的も達成されたのだが、せっかく日記をつける習慣が身に付いたので、跡地で犬との生活を綴っていこうと思う。


 仕切り直し1回目なので、まずは犬紹介。
 愛犬アーサーは2005年10月12日生まれのオスのコーギーである。
 アーサーとの出会いはペットショップでも、ブリーダーさんでも無い。一般のお宅である。
 メスのコーギーを飼っていた方の、愛犬の子供が欲しいという(ご本人曰く)「飼い主のわがまま」から誕生した命の一つである。ちなみに、父親はブリーダーさんのところのオスである。
 種付けの後、8匹の仔犬が産まれた。残念ながら、途中一匹が息絶え、最終的に7匹の兄弟として育つ。その上から2番目、体格は1番大きい子が、後に我が家に来るアーサーである。

 その頃、我が家では犬が欲しいと気持ちが盛り上がっていた。あれこれ情報を集めて、豆柴かコーギーかに候補が絞れていた。
 しかし、なかなか豆柴のブリーダーさんが見つからない。最初からペットショップでの購入は考えていなかった。
 なんとなく命を陳列している現場に抵抗があったせいもあるが、やはり何匹かの中で選べないというネックもあって、ブリーダー直販に絞って考えていた。しかし、ブリーダー見つかってもちょうどいい子供が産まれていない。
 また豆柴は種としての安定がイマイチらしく、後日デッカくなってしまうこともあると聞き、もうひとつの候補コーギーの仔犬を探す事にした。
 検索したところ、こちらは豆柴よりも遥かにたくさんの情報がひっかかった。そのうちの一つ、ある掲示板を見ると、
「コーギーの子犬産まれています。一匹×万円から。空輸します」
 こんな情報がズラズラ出て来た。
 最初は興奮して文字を読んでいたが、次第にトーンダウンしてくる。ビジネスと割り切った宣伝の文句が、まるっきり仔犬を商品にしていたからである。

 そんな広告にまぎれて、ある書き込みが目についた。
「愛犬の子供が見たいというわがままから産まれた命です……」
 で始まる一文。母犬の飼い主さんのものであった。
 一匹を手元に残し、残りの兄弟の飼い主を探していることを説明し、
「愛犬の産んだ命に値段をつけたくない」
 と出産にかかった実費と経費だけをお願いしたいという書き込みだった。
 仔犬を探していて、命を命として扱う記述に、はじめて出会った気持ちだった。
 早速、メールを送り、飼い主になりたいと名乗りを上げたのだが、ひとつ問題があった。記事の掲載から若干時間がたっていたのである。
 もしかしたら、すでに他の人に決まってしまったかもしれない。
 「時間がたっていますが、まだ大丈夫でしょうか……」
 私が出した最初のメールは、そんな腰の引けた文章だった。(長くなったので続きます)